「国家主席」と「首相」の違いとは?日本や中国での定義まで解説

違いのギモン

「首相」と聞くとなんだか偉いイメージがありますよね。

「首相」はニュースなどでもよく聞く言葉ですし、日本で一番偉い人も「首相」と言いますよね。

 

ところで、ニュースなどでは時々、「国家主席」が出てくる場合があります。

「国家主席」もなんだか偉そうなイメージがありますが、「首相」とは何が違うのでしょうか。

また、「国家主席」と「首相」ではどちらが偉いのでしょうか。

よくわからないですよね。

そこで、今回は「国家主席」と「首相」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:「国家主席」のほうが偉い

まず、「国家主席」とはアジアの社会主義国の国家元首のことです。

一方、「首相」とは、行政機関のトップのことです。

つまり、「国家主席」と「首相」は違う役職であり、「国家主席」のほうが偉い人ということになります。

「国家主席」をもっと詳しく

国家主席とはアジアの社会主義国の国家元首のことです。

ちなみに、国家元首とはざっくり言うと、その国で一番偉い人のことです。

国家主席と言った場合には、中国の国家主席のことを指していることがほとんどなので、ここからは中国の国家主席について見ていきましょう。

中国の「国家主席」

中国では、国家主席を選挙で決めます。

ただ、これは国民が投票できるというわけではなく、共産党の党員で45歳以上の人のみが投票することができます。

そして、国家主席の任期は5年であり、再任は一度までできます。

そのため、ひとりの人が国家主席を連続でできるのは最長で10年です。

ただ、連続でなければ3期まで国家主席をすることができます。

 

そして、中国の国家主席は強大な権力を持っています。

まず、国家主席は党や国や軍のトップであり、首相はもちろん、アメリカの大統領などと比較しても権力が強いです。

また、ほかにも、首相を任命できたり、法律を公布できたり、宣戦布告や動員令の発布ができたり、条約や重要協定の批准や破棄ができたりします。

「首相」をもっと詳しく

首相とは、行政機関のトップのことです。

そして、首相も国民が選ぶことはできません。

議会でもっとも多く投票してもらった人が選ばれます。

ここからは日本の首相と中国の首相について見ていきましょう。

日本の首相

日本では、国家主席や大統領ほどの権限はないものの、実質的には政治のナンバーワンです。

なぜなら、日本では天皇が国家元首と考えることもできますが、天皇には政治的な権力はほとんどないからです。

そして、日本の首相は内閣総理大臣と呼ばれることもあります。

中国の首相

中国の首相は、行政機関である国務院のトップのことを指します。

そして、正式には「国務院総理」という役職です。

国家主席の子分のひとりであり、党内での序列は3位であると考えられています。

そして、首相は議会や行政などの権利だけを持っています。

 

ちなみに、首相は国家主席の指名により任命されます

また、任期は5年であり、再選は1回までできるので、最長10年は首相でいることができます。

ただ、5年前後の比較的短期間で代わってしまうことが多いでしょう。

まとめ

以上、この記事では、「国家主席」と「首相」の違いについて解説しました。

  • 国家主席:アジアの社会主義国の国家元首のこと
  • 首相:行政機関のトップのこと

「国家主席」と「首相」では「国家主席」のほうが偉かったんですね。

この知識を覚えておけば、友達などに自慢できる機会があるかもしれません。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。