「既出(きしゅつ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「既出(きしゅつ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「既出」の意味をスッキリ理解!

既出(きしゅつ):すでに示されていること

「既出」の意味を詳しく

「既出」とは、すでに示されていることです。

示す場にはさまざまなものがあり、問題として出題されたことがある場合、論文として発表している場合など、広い場面で使われます。

このように、何かしらのデータやアイデアがすでに世の中に出ているような場合には、「既出」となります。

「既出」の使い方

  1. このタイプの問題は、我が校の入学試験では既出である。
  2. 既出のデータは、再提出の必要はありません。
  3. 既出のアイデアを自分のものであるかのように書くのは剽窃(ひょうせつ)だ。

上記の例文のように、「既出」は、すでに示されているものの対象とともに使われます。

①の例文では、「このタイプの問題」がすでに入学試験で出題されていることを「既出」と表現しています。

②の例文では、「すでに提出したもの」「すでに発表されているもの」という意味で「既出」が使われています。このように、自分自身で提出・発表したものについても、「既出」という表現を使うことができます。

③の例文では、すでに他の人が世に発表した「既出」のものについて、あたかも自分の頭で考えたように装うことに対し、「剽窃だ」と注意を呼びかけています。

  • 剽窃(ひょうせつ):他人の論文や作品などの内容を自分のものとして発表すること

「既出」の類義語

既出には以下のような類義語があります。

  • 既存:以前から存在するもの
  • 前述:前に述べたこと

「既存」は、すでに存在しているものを指す言葉です。「既出」と似たようなニュアンスで使われますが、「既出」が先に発表されている論文やアイデアなどを指すことが多いのに対し、「既存」は建物や商品など具体的な形を持つものにも使われます。

「前述」は、それ以前に述べたり、発表したりしたことです。「前述の通り」という言い回しでよく使われます。

特に、言語化されたものに対して使われます。本人の直前の発言について「前述」という言葉が使われがちであり、あまり「他の人の発言・アイデア」といったイメージは持ちません。

それぞれ指し示す範囲が異なるため、使い分けには注意しましょう。

「既出」の英語訳

既出を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • something previously covered
    (以前に取り扱ったもの)
  • already shown
    (すでに示された)

“something previously covered” は、研究などの場面において使われる言葉です。coverは、「覆う」が基本の意味ですが、研究やテーマといったものについてcoverが使われている場合、「取り扱っている」という意味になります。

そのcoverに「以前に」「前に」という意味のpreviouslyがつくことで、「以前に取り扱った」という意味になります。somethingの部分は、場面に応じてtheme(テーマ)やresearch(研究)などといった言葉に置き換えましょう。

“already shown” は、 “something previously covered” よりは幅広い場面で使える言葉です。「既出」である事柄を直前に置き、それを説明する文脈で使うことができます。

まとめ

以上、この記事では「既出」について解説しました。

読み方既出(きしゅつ)
意味すでに示されていること
類義語既存、前述
英語訳something previously covered(以前に取り扱ったもの)

「既出」は日常生活でもよく見かける言葉です。類義語との違いも含め、意味をしっかりとつかみましょう。