「欣喜雀躍」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語「欣喜雀躍(きんきじゃくやく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「欣喜雀躍」をざっくり言うと……

読み方欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
意味すずめのように踊り上がるほど、大喜びすること
由来『春秋左氏伝』、『荘子』「在宥篇」第五章
類義語歓喜雀躍、歓欣鼓舞、歓天喜地など
英語訳To jump(dance) for joy(飛び上がって、または踊り上がって喜ぶこと)

「欣喜雀躍」の意味をスッキリ理解!

欣喜雀躍(きんきじゃくやく):踊り上がるほど非常に喜ぶこと

「欣喜雀躍」の意味を詳しく

欣喜雀躍とは、踊り上がるほど非常に喜ぶことを意味しています。

「欣」と「喜」は両方とも「喜ぶ」という意味です。「欣喜」は、これを反復させることでより大きな喜びを表しています。

「雀」とは、すずめのことです。「躍」には、「跳びはねる」という意味があります。したがって、すずめがぴょんぴょんと跳びはねる様子を表しています。

 

つまり、欣喜雀躍は、すずめがぴょんぴょんと跳びはねるように、小躍りするほど喜んでいる様子を示しています。

「欣喜雀躍」の使い方

  1. 超難関だった試験の合格通知を受け取った途端に、欣喜雀躍した。
  2. 彼女は喜びを抑えきれずに、欣喜雀躍のごとく跳びはねている。
  3. このプレゼントを母に渡したら、きっと欣喜雀躍することだろう。
①の例文では、合格が困難な試験に受かったことで、大きな喜びが込み上がっている様子がわかります。

②の例文では、非常に大きな喜びが、彼女の身振り手振りに表れていることがわかります。

③の例文では、母親の跳びはねて喜ぶ様子を想像していることがわかります。

「欣喜雀躍」の由来

「欣喜」という言葉は、『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』に由来しています。これは、中国古代の年代記『春秋』の注釈書であり、中国春秋時代の歴史を語る重要な文献です。

「雀躍」という言葉は、『荘子』の「在宥(ざいゆう)篇」の第五章に由来しています。これは、中国戦国時代の思想家である荘周(そうしゅう)が書いたとされる、寓話などが編集された書物です。

これらが後に組み合わされ、「欣喜雀躍」という四字熟語になりました。

「欣喜雀躍」の類義語

欣喜雀躍には以下のような類義語があります。

  • 歓喜雀躍(かんきじゃくやく):躍り上がらんばかりに、非常に喜ぶこと
  • 歓欣鼓舞(かんきんこぶ):大喜びする様子
  • 歓天喜地(かんてんきち):大喜びすること
  • 狂喜乱舞(きょうきらんぶ):喜びのあまり踊り狂うこと
  • 手舞足踏(しゅぶそくとう):大きな喜びなどで気持ちが高ぶり、思わず身振り手振りとなって現れること

これら以外にも、喜びを表す多くの四字熟語があります。

「欣喜雀躍」の英語訳

欣喜雀躍を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • To jump(dance) for joy
    (飛び上がって、または踊り上がって喜ぶこと)

“When she heard the news, she jumped for joy.” は、「そのニュースを知ったとき、彼女は飛び上がって喜んだ」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では「欣喜雀躍」について解説しました。

読み方欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
意味すずめのように踊り上がるほど、大喜びすること
由来『春秋左氏伝』、『荘子』「在宥篇」第五章
類義語歓喜雀躍、歓欣鼓舞、歓天喜地など
英語訳To jump(dance) for joy(飛び上がって、または踊り上がって喜ぶこと)

非常に大きな喜びがもたらされたとき、それは自然と外面に表れるものですよね。

自分の喜びと同様に、他人の幸せも一緒に喜べるような純粋な心を持ち続けましょう。