「そんな感じ」といった意味で使われる言葉に”kind of”と”sort of”があります。どちらも、名詞、形容詞、動詞などを修飾して、「少し」や「なんとなく」を意味する言葉です。
そこで今回は、”kind of”と”sort of”の意味を紹介し、違いを詳しく解説していきます。
このページの目次
結論:種類を尋ねる”kind of”と、性格や性質を尋ねる”sort of”
上記の意味に加えて、“kind of”は、種類を尋ねるニュアンスが強いです。一方で、“sort of”は性質や性格を尋ねているニュアンスが強いです。
“kind of”をもっと詳しく
“kind of”には、大きく分けて3つの意味があります。動詞の前につけることができます。
- 種類を聞くときの”kind of”
- ちょっと〜、少し〜
- 親切なことを表す”kind of”
“kind of”の使い方の例
- What kind of job?
(どんな仕事ですか?) - It’s kind of good.
(ちょっと良い) - It is kind of you.
(どうもご親切に)
①は、仕事の種類を聞くために、”kind of”が使われています。
②は、「ちょっと」の意味の”kind of”が、使われています。
③の文は、②と似ていますが、”kind of”は「親切」の意味で使われています。「it is 形容詞(性格) of 人」という形式で、人がどんな性格なのかを表現できます。そのため、ここでの “kind of” は「親切」という訳です。
“sort of”をもっと詳しく
“sort of”には、2つの意味があります。
- 性質や性格を聞く”sort of”
- 多少〜、いくらか〜
口語でワンフレーズで使うことができます。”Sort of.” という一言で「まあね」と訳すこともできます。何か事情があり、100%大丈夫ではないニュアンスとして使えます。断言ではなく、言葉を濁して和らげる表現です。
“Sort of.”はイギリス英語でよく使われ、口語ではよく”sorta “になります。
“sort of”の使い方の例
- I’m feeling sort of tired.
(ちょっと疲れた。) - What sort of person is he?
(どんな人柄の人ですか?)
①の”sort of”は、「ちょっと」という意味で使われています。一方で、②では、どんな人柄なのかを尋ねるために、”sort of”を用いています。
“kind of”と”sort of”の違いを、実感しよう!
次に、例文を使って、この2つの言葉の違いを解説します。
- What kind of cat do you like?
(どんな種類のネコが好きですか?) - What sort of cat do you like?
(どんな性格のネコが好きですか?)
日本語訳からもわかるかもしれませんが、“kind of”は「種類」を聞くニュアンスがあります。一方で、“sort of”を使っている文では、「性格や性質」を尋ねています。
しかし、どちらの意味で捉えるかは、人や状況、文脈に寄ります。
まとめ
以上、この記事では、”kind of”と”sort of”の違いについて解説しました。
- “kind of”:種類を尋ねるニュアンスが強く、「ちょっと」や「親切」という意味も持つ
- “sort of”:性質や性格を尋ねているニュアンスが強く、「少し」という意味を持つ