故事成語「卵翼の恩」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「卵翼の恩(らんよくのおん)」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳について、わかりやすく解説します。

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「卵翼の恩」の意味

卵翼の恩(らんよくのおん)小さい頃から育て上げてくれた親の恩のこと

「卵翼の恩」の意味を詳しく


「卵翼の恩」とは、親鳥が自分の体であたためて卵を孵化(ふか)させ、生まれたヒナを羽でおおって育てる様子から、親が子供を大事に育てるありがたさや、その恩を表す言葉です。

「卵翼之恩」というように、四字熟語として使われることもあります。

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「卵翼の恩」の例文

「卵翼の恩」は文中では以下のように使われます。

  • ここまで育ててくれた、卵翼の恩は決して忘れません。
  • 卵翼の恩に報いるため、親孝行をしようと決めた。

「卵翼の恩」の由来

中国の、春秋時代の歴史書である『春秋』という本が由来になっています。

元になった一節は以下の文です。

卵翼之恩,方斯莫喻
『春秋』

儒教には、五つの経典があり、五経と呼ばれています。『春秋』はそのうちのひとつで、他には『易経』『書経』『礼経』『詩経』があります。

五経には、他にも故事成語の由来になった話が数多く載っています。調べてみると勉強になるかもしれません。

『春秋』には、年表に沿って魯国(ろこく)の王の没年・外交・自然災害が記録されています。

『春秋左氏伝』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』の三つから成り立っています。ここから『春秋』は、『春秋三伝』と呼ばれることもあります。

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「卵翼の恩」の類義語

「卵翼の恩」の類義語には以下のような言葉があります。

  • 顧復の恩(こふくのおん):育ててもらった親への恩
  • 三枝の礼(さんしのれい):両親に対して礼儀を尽くして感謝すること

「顧復」は、親が何度も振り返って子供の心配をすることです。親が、子供がいくつになっても気にかかっている様子が表れています。

ハトの子供は、親のとまっている枝より三本下にとまると言われています。ここから、「三枝」は親への礼儀を表しています。

「三枝の礼」は、元は「鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり(はとにさんしのれいあり、からすにはんぽのこうあり)」ということわざから来ています。

後半の部分を「反哺の孝」と表現することもあります。これは、成長して大きくなったカラスは、年老いて自力でエサを取ることが難しくなった親に対し、口移しでエサを与えることを表しています。

意味は前半の「三枝の礼」と「反哺の孝」でほぼ同じです。同じ表現を繰り返すことで、親への礼儀・孝行の大切さを強調する表現です。

「卵翼の恩」の英語訳

「卵翼の恩」は英語では以下のように表されます。

  • The kindness of growing by parents
    (親に育てられた恩)
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まとめ

以上、この記事では「卵翼の恩」について解説しました。

読み方 卵翼の恩(らんよくのおん)
意味 小さい頃から子を育て上げた親の恩
由来 中国の歴史書『春秋』より
類義語 顧復の恩(こふくのおん)、三枝の礼(さんしのれい)
英語訳 The kindness of growing by parents

親からの恩を表す言葉は、使う場面も多いと思います。日頃の感謝を込めて、両親への贈り物にこの言葉を添えて、渡してみるのもいいかもしれませんね。

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