「老婆心(ろうばしん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「老婆心」です。

言葉の意味・使い方・「老婆心ながら」の使い方・「老婆心ながら」の言い換え・語源・英語訳についてわかりやすく解説します。

「老婆心」の意味をスッキリ理解!

老婆心(ろうばしん):必要以上に世話をやこうとする気持ち

「老婆心」の意味を詳しく

「老婆心」とは、「必要以上に世話をやこうとする気持ち」のことです。

人を助けてあげようという気持ちや心配する気持ちは良いことですが、度を超すとおせっかいになってしまうことがあります。

「老婆心」は、そのような「あれこれと心配して、必要以上に人に手助けをしようとする心意気」や「過ぎたおせっかい」を表します。また、このような気持ちをへりくだって表現するための言葉です。

「老婆心」の使い方

  1. 老婆心で言うわけではないのだけれど、自分の意志ははっきりと伝えたほうがいいと思うよ。
  2. 彼の無謀すぎる将来計画を聞いて、つい老婆心が働いてしまった。

「老婆心」は、必要以上の親切心をへりくだって表現する言葉です。そのため、他人の行動や気持ちに対して「老婆心」という表現をするのは避けたほうがいいでしょう。

「老婆心ながら」の使い方

「老婆心ながら」は、へりくだりながらも、手伝いを申し出たり忠告をしたりする際に使われます。この場合は、「余計なお世話だと思いますが」などの意味で使われています。

例文
老婆心ながら、今年度の計画書について意見させていただきます。

いきなりマイナスなことや、相手の意見を否定するようなことを言ってしまうと、キツく聞こえてしまうのでこのような言葉を使います。

ただし、「老婆心ながら」は、年下や目下の人に対して使うようにしましょう。年上の人に使うのは適切ではありませんし、目上の人に使うのは失礼に当たります。

「老婆心ながら」の言い換え

「老婆心ながら」という言葉は、年下や、目下の人と話すときに使う言葉です。年上の人や目上の人と話すときには適しません。

目上の人に対しては、以下のような言葉で言い換えましょう。

  • 僭越(せんえつ)ながら
  • 恐れながら
  • 失礼ですが
  • 出過ぎたことを申しますが
  • 失礼を承知の上ですが

どれも、この後に続く自分の忠告や意見、行動をへりくだる意味があります。

「老婆心」の語源

「老婆心」は、その名前の通り「年をとった女性が子供や孫を思う気持ち」が語源になっています。おばさんやおばあちゃんが、子供や他人にかいがいしく世話を焼くイメージを持っている人は多いと思います。

時には、おばあちゃんのおせっかいがうっとうしく感じるときもあるでしょう。そのような様子から「良かれと思ってやっている過ぎたおせっかい」を表すようになったと考えられます。

この語源からもわかるように。基本的に「老婆心」は、目下の人・自分よりも若い人に何かを忠告するときに使います。

 

また、「老婆」という漢字が使われていますが、「老婆心」という言葉は男性が使っても問題ありません。

「老婆」の対義語で「年をとった男性」を表す「老爺(ろうや)」という言葉があります。しかし、「老爺心」という言葉は存在しないので注意しましょう。

「老婆心」の英語訳

「老婆心」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • out of kindness
    (親切心から)
  • though may not be necessary
    (必要ないかもしれないけれど)

“out of kindness” は、「親切心」を強調する表現です。自分の親切心を「余計かもしれない」とへりくだる意味は含まれていません。

“though may not be necessary” は、へりくだる意味が強いです。

まとめ

以上、この記事では「老婆心」について解説しました。

英語訳out of kindness(親切心から)
though may not be necessary(必要ないかもしれないけれど)

読み方老婆心(ろうばしん)
意味必要以上に世話をやこうとする気持ち
「老婆心ながら」の言い換え僭越ながら
恐れながら
失礼ですが
出過ぎたことを申しますが
失礼を承知の上ですが
語源年をとった女性が子供や孫を思う気持ち

「老婆心」は、使う相手に注意が必要なので気を付けましょう。