「キルミーベイベーは死んだんだ」とは「もう戻れない過去を嘆く悲しみのフレーズ」という意味です。
元ネタを知らないと、なぜこの意味をもつのか全くわかりませんよね。
漫画が原作のアニメに関するネットスラングなのです。
この記事では、「キルミーベイベーは死んだんだ」の意味や元ネタ、使い方を詳しく解説します。
☆「キルミーベイベーは死んだんだ」をざっくり言うと……
読み方 | キルミーベイベーは死(し)んだんだ |
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意味 | もう戻れない過去を嘆く悲しみのフレーズ |
元ネタ | ネット掲示板「なんでも実況J板」の書き込み |
このページの目次
「キルミーベイベーは死んだんだ」の意味
もう戻れない過去を嘆く悲しみのフレーズ
「キルミーベイベーは死んだんだ」は、終わってしまった過去に対して、もう戻れないことを嘆く悲しみの気持ちを表現した言葉です。
『キルミーベイベー』は、漫画が原作のアニメの作品名です。
復活することが難しい状況に陥ってしまったため、「死んだ」と表現されます。
「キルミーベイベーは死んだんだ」の元ネタ
「キルミーベイベーは死んだんだ」の元ネタは、ネット掲示板「なんでも実況J板(なんJ)」の書き込みです。
2012年3月、TVアニメ『キルミーベイベー』の放送が終了しました。
放送を毎週楽しみにしていた人の喪失感は凄まじく、今後何を楽しみに生きていけば良いのかわからない状態に陥りました。
そのため、ネット掲示板「なんでも実況J板(なんJ)」に以下のような書き込みがされました。
「なんでも実況J板」ではよくチャーリー・ブラウンのAAが使用されるため、上記の書き込みにもチャーリー・ブラウンが描かれているとされています。AAとは、コンピュータ上の文字列だけで図などを表現する手法です。
上記の一部であるフレーズが、多くのファンの共感を得て、ネット上で広まったのです。
現在では、『キルミーベイベー』そのものを象徴するネットスラングとして定着しています。
チャーリー・ブラウンは、漫画『ピーナッツ』とアニメ『スヌーピーとチャーリー・ブラウン』のキャラクターです。
元ネタの書き込みは、チャーリーの台詞を改変したもののように表現されていますが、実際には、チャーリーの台詞に「〇〇は死んだんだ」というものはありません。
『キルミーベイベー』とは
『キルミーベイベー』は、2008年から月刊雑誌『まんがタイムきららキャラット』で連載されている4コマ漫画です。
[出典:「キルミーベイベー」 限りなく公式HPに近いサイト]
学校に通いながら殺し屋をしている少女・ソーニャと、友人の折部(おりべ)やすなが繰り広げるコメディです。
2012年1月にはアニメ化され、2021年現在も、漫画の連載は続いています。
「キルミーベイベーは死んだんだ」の使い方
「キルミーベイベーは死んだんだ」は、悲しい気持ちを嘆く時に使います。
『キルミーベイベー』の部分を他の作品名に変えて、その作品がもう復活しないことを表します。
- キルミーベイベーは死んだんだ。続きが見たかったな。
- 出演俳優が逮捕されてしまった…。もうこの作品は死んだんだ。
『キルミーベイベー』に関する出来事
『キルミーベイベー』はTVアニメの放送終了後、以下のような出来事がありました。
- BDの売り上げが著しく低い
「一度目の死」と言われる - 工夫により大ヒット
- 主要キャラの声優が薬物所持で逮捕
「二度目の死」と言われる - アプリゲームに登場することが決定
順番に見ていきましょう。
出来事①BDの売り上げが著しく低い
『キルミーベイベー』は、一部のファンが熱狂的なことで有名です。
しかし、BD(ブルーレイディスク)第1巻の売り上げはたったの686枚でした。
これは、「BDが3,000枚以上売れないと続編を制作するのは難しい」と言われているアニメ業界において、かなり低い売り上げでした。
この出来事によって、「キルミーベイベーは(商業的に)死んだ」と言われました。
ちなみに、第1巻の以降も、以下のように売り上げは低いままでした。
- 第2巻:671枚
- 第3巻:672枚
- 第4巻:721枚
- 第5巻:716枚
- 第6巻:734枚
出来事②工夫により大ヒット
『キルミーベイベー』は、公式Twitterで以下のような工夫をしました。
- BDの売り上げが686枚だったことにかけて、686種類のTwitterアイコンを配布する
- マメなリプライをする
この結果、公式Twitterのフォロワーが放送中の3倍になりました。
そして、2013年10月、ニコニコ動画での再放送が好評だったことを受けて、オリジナルアニメDVD付きのCDを発売し、大ヒットしました。
さらに、2013年12月に発売されたBD-BOXは発売から1週間で4,000枚売り上げました。
この出来事によって、以下のように「キルミーベイベーは死んだんだ」をもじったネットスラングが有名になりました。
出来事③主要キャラの声優が薬物所持で逮捕
2015年10月15日、『キルミーベイベー』の出演声優・高部(たかべ)あいさんが麻薬及び向精神(こうせいしんやく)薬取締法違反の疑いで逮捕されました。
高部あいさんは、主要キャラクターである呉織(ごしき)あぎり役を担当していました。
これを受けて、以下のような出来事が起きました。
- 高部あいさんの逮捕が報道される
『キルミーベイベー』のグッズは販売できなくなり、ファンや転売目的の人々が売り切れる前に買おうとする騒動が起きる - 高部あいさんが身元不明の人物の子供を妊娠していたことが報道される
『キルミーベイベー』の続編を制作することは不可能だと言われる
この出来事によって、「キルミーベイベーは(社会的に)死んだ」と言われました。
出来事④アプリゲームに登場することが決定
2017年12月18日、アプリゲーム『きららファンタジア』に『キルミーベイベー』のキャラクターたちが追加で登場しました。
このゲームではキャラクターの台詞に音声がつくため、呉織あぎり役は新しく篠田みなみさんが担当しています。
この出来事によって、「今度こそキルミーベイベーは復活するんだ」と言われています。
ネット上では、TVアニメの続編も放送されるのではないかと予想されています。
「キルミーベイベーは死んだんだ」のまとめ
以上、この記事では「キルミーベイベーは死んだんだ」について解説しました。
読み方 | キルミーベイベーは死(し)んだんだ |
---|---|
意味 | もう戻れない過去を嘆く悲しみのフレーズ |
元ネタ | ネット掲示板「なんでも実況J板」の書き込み |
『キルミーベイベー』は、放送終了後も様々な出来事が起きている作品です。
続編を希望しているファンもいるため、相手の気持ちを考えて使うようにしましょう。