四字熟語「規矩準縄(きくじゅんじょう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「規矩準縄(きくじゅんじょう)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「規矩準縄」の意味をスッキリ理解!

規矩準縄(きくじゅんじょう):物事や行動の標準・基準になるもの

「規矩準縄」の意味を詳しく

「規矩準縄」は、「規」と「矩」と「準」と「縄」という4つの語句から構成されています。

 

「規」は、円を描く際に使われるコンパスを意味します。

「矩」は、指矩(さしがね)を意味します。指矩とは、L字の形をしている定規のことです。長さを測る際に用いられる道具です。

「準」は、水準器を意味します。水準器とは、角度や傾斜を測定し、「あるものが地面に対して水平に置かれているかどうか」を確かめるための道具です。

「縄」は、墨縄(すみなわ)を意味します。墨縄とは、糸巻きに巻きつけてある糸のことを指し、この糸に墨を含ませて木材に直線を転写します。この道具によって、木目の凹凸に左右されることなく、木材に直線を引くことが可能になります。

 

これらは、全て図を描く際に基準となる道具です。

 

また、「規矩準縄」は「規矩」と「準縄」の2つの熟語から成り立っているとも言えます。どちらも、規則・法則を意味する熟語です。このように、「規矩準縄」は、同じような意味の語句を重ねることで物事や行動の標準となるものという意味を強調しています。

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「規矩準縄」の使い方

  1. 新しい組織を作る際には、まずは、規矩準縄を明らかにするところから始める必要がある。
  2. 法律こそ、国の規矩準縄となるべきものであるから、不明瞭な点があってはならない。
  3. 議論が紛糾してしまったときには、その組織の規矩準縄に照らし合わせて、議論を整理することが求められる。
  4. 規矩準縄は、天から与えられるものではなく、私たちで創り出していかなければならないものである。

「規矩準縄」の由来

「規矩準縄」は、『孟子』という書物の「離婁(りろう)章句上」に由来します。

この中に、「聖人既に目の力を竭し(つくし)、これに継ぐに規矩準縄を以てす、以て方員平直(ほういんへいちょく)を為すこと、用うるに勝う(たう)べからず」という記述があります。

 

これを現代語訳すると、「聖人は自分の眼の力を十分に使ったうえで、さらにコンパス・定規・水準器・墨縄を用いた。結果、きれいに四角形・円・平面・直線などを作図できたので、使いきれないほどの多くの製品が作られた」となります。

この記述において、作図の基準となっている4つの道具を漢字で表しておいます。これが「規矩準縄」の由来です。

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「規矩準縄」の類義語

規矩準縄には以下のような類義語があります。

  • 規矩縄墨(きくじょうぼく)
  • 規則縄墨(きそくじょうぼく)
  • 規矩標準(きくひょうじゅん)
  • 鉤縄規矩(こうじょうきく)

この4つの四字熟語は全て「物事や行動の標準・基準になるもの」という意味を表します。つまり、「規矩準縄」と全く同じ意味であり、同じように用いることができます。

「規矩準縄」の英語訳

規矩準縄を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • rules and standards
    (規則と基準)
  • norms
    (規範)
  • criteria
    (基準)
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まとめ

以上、この記事では「規矩準縄」について解説しました。

読み方 規矩準縄(きくじゅんじょう)
意味 物事や行動の標準・基準になるもの
由来 『孟子』「離婁(りろう)章句上」
類義語 規矩縄墨、規則縄墨、規矩標準、鉤縄規矩など
英語訳 rules and standards(規則と基準), norms(規範), criteria(基準)

人類の政治の歴史は、まさに「規矩準縄」を定める歴史と言ってよいでしょう。秦の始皇帝も、豊臣秀吉も、測定方法を定めるところから政治を始めました。

また、世界の単位に注目してみると、「フィート」と「メートル」など、異なる長さの基準があります。

このように、「規矩準縄」は絶対的なものではなく、時代や国・地域によって異なるものであるという認識が必要です。

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