「危機一髪」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「危機一髪(ききいっぱつ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「危機一髪」をざっくり言うと……

読み方危機一髪(ききいっぱつ)
意味髪の毛一本ほどの差で、危機に陥りそうな危険な状況
由来中国の韓愈による『与孟尚書書』から
類義語一髪千鈞、一触即発、一縷千鈞など
英語訳close call(ギリギリ逃れる)

「危機一髪」の意味をスッキリ理解!

危機一髪(ききいっぱつ):髪の毛一本ほどの差で、危機に陥り(おちいり)そうな危険な状況

「危機一髪」の意味を詳しく

「危機一髪」の「一髪」は文字通り、一本の髪の毛のことです。髪の毛一本ほどのほんのわずかな差によって、大変な「危機」に陥ってしまいそうなギリギリの状況のことです。

よく「危機一発」という表記も目にしますが、これは正しい表記ではありません。1956年に公開された『御存じ快傑黒頭巾 危機一発』や、1963年の『007 危機一発』など映画のタイトルに使用され目にするようになりました。この「一発」は弾丸などの一発と「一髪」をもじって使われています。「黒ひげ危機一発」もその例です。

しかし「一発」にしてしまうと、本来の意味が通らなくなってしまうので、注意しましょう。

「危機一髪」の使い方

  1. 子供が橋から落ちそうになったが、危機一髪のところで母親に手を掴まれた。
  2. あと一歩遅かったら車にはねられていたが、危機一髪助かった。

「危機一髪」の由来

中国の文人、韓愈(かんゆ)の『与孟尚書書』(もうしょうしょにあたうるのしょ)に「一髪の千鈞を引くが如し」と登場したことに由来します。

鈞(きん)とは古代中国で使用されていた単位です。韓愈の生きた唐の時代では一鈞が約18kgだったので、千鈞は約18tということになります。

一本の髪の毛で千鈞の重さを引っ張るという状況から、今にも髪の毛が切れてしまいそうな危うい状態のことを指しています。

 

「危機一髪」の類義語

危機一髪には以下のような類義語があります。

  • 一髪千鈞(いっぱつせんきん):非常に危険な状況のこと。
  • 一触即発(いっしょくそくはつ):ほんのわずかなことで大変なことが起こりそうな危険な状況のこと。
  • 一縷千鈞(いちるいせんきん):極めて危険な状態のこと。
  • 剣抜弩張(けんばつどちょう):戦いが始まる前のような緊張した状態のこと。
  • 累卵之危(るいらんのき):とても不安定で危険なことの例え。

どの類義語も緊張感のある危険な状況をよく表しています。

「累卵之危」は、卵を積み重ねた不安定な状態のことです。

「危機一髪」の英語訳

危機一髪を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • close call
    (ギリギリ逃れる)
  • hang by a hair
    (非常に危ない)
  • narrow shave
    (危機一髪で)

“close call”の”call”は審判などによる判定という意味です。「(アウトに)近いギリギリの判定」という表現が「危機一髪」として使われます。

“narrow shave”の “shave” はヒゲなどを剃ることなので、直訳すると「ギリギリで剃る」ということです。これは床屋などでヒゲを剃られる時、まだ慣れていない見習いの店員によって危ない髭剃りをされたもののなんとか助かったことから、危険な状況から助かったという表現になったと言われています。

“narrow”や”close”だけでもギリギリという意味にもなるので、”That was close.”(今のは危なかったね)のような言い方で日常的によく使われます。

まとめ

以上、この記事では「危機一髪」について解説しました。

読み方危機一髪(ききいっぱつ)
意味髪の毛一本ほどの差で、危機に陥りそうな危険な状況
由来中国の韓愈による『与孟尚書書』から
類義語一髪千鈞、一触即発、一縷千鈞など
英語訳close call(ギリギリ逃れる)

「危機一髪」は書いてみると漢字を間違えがちなので、気をつけたいですね。

英語の表現は今回紹介したもの意外にもたくさんあるので、知っておくと会話の中で使えるでしょう。