ことわざ「聞いて極楽見て地獄」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「聞いて極楽(ごくらく)見て地獄(じごく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「聞いて極楽見て地獄」の意味をスッキリ理解!

聞いて極楽(ごくらく)見て地獄(じごく):話に聞くのと実際に見るのとでは大違いだということ

「聞いて極楽見て地獄」の意味を詳しく


「聞いて極楽見て地獄」は、「話に聞くのと実際に見るのとでは大違いだということ」を意味することわざです。

「極楽」とは、仏教の言葉で阿弥陀仏(あみだぶつ)のいる場所を意味します。阿弥陀仏とは、仏の名前で、阿弥陀如来(あみだにょらい)とも言います。

阿弥陀如来のいる場所は、極楽浄土と呼ばれる場所で、幸福に満ちた場所です。つまり、「極楽」とは天国のような、幸福に満ちた場所を意味します。

「地獄」とは、仏教で現世で悪いことを行った人が、死後にその報いとして苦しめられる場所のことです。

 

話で聞いていたときにはよく見えたものが、実際に見るとよくないということを意味することわざです。

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「聞いて極楽見て地獄」の使い方

  1. 楽しみにしていた仕事が最悪だった。聞いて極楽見て地獄とはまさにこのことだ。
  2. 聞いて極楽見て地獄と言うように、旅行先は聞いていた話とまったく異なり、最悪だった。
  3. 何事も自分の目で確かめるのがよい。聞いて極楽見て地獄ということもあるのだから。
①と②は、「話に聞くのと実際に見るのとでは大違いだということ」のたとえとして、「聞いて極楽見て地獄」が使われています。

一方で③では、「聞いていることとは異なる場合があるので気をつけるべきだ」という教訓として、「聞いて極楽見て地獄」が使われています。

「聞いて極楽見て地獄」の由来

江戸時代にあった廓(くるわ)のことを、「聞いて極楽見て地獄」とたとえたことが、ことわざの由来です。

廓とは、遊郭(ゆうかく)のことを指します。遊郭とは、歌舞(うたまい)などによって客を楽しませたり、男性と一夜を共にすることを仕事とする女性たちのことです。

歌舞とは、歌や音楽に合わせて、舞台を回る芸能のことです。

 

昔、農村に暮らすとある娘が、「美しい着物が着られる、美味しい食べ物が食べられる」と聞いて廓に売られてきます。

しかし、実際の廓の生活とはまさに地獄そのものでした。

このような廓の生活を、「聞いて極楽見て地獄」とたとえたことがことわざの由来です。

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「聞いて極楽見て地獄」の類義語

「聞いて極楽見て地獄」には以下のような類義語があります。

  • 聞いて千金(せんきん)見て一文(いちもん):聞いたものと実際に見たものでは差があること
  • 見ては極楽住んでは地獄:はたで聞いたのと実際に自分が体験したのでは大違いであること
  • 聞いて千両(せんりょう)見て一文(いちもん):話に聞くのと実際に見るのとは違いがあること
「千金」「千両」は、「極めて金額の多いこと」をたとえています。

「聞いて極楽見て地獄」の英語訳

「聞いて極楽見て地獄」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • A paradise on hearsay, a hell at sight.
    (噂に聞く天国は見たら地獄だ。)
  • What is a paradise on hearsay maybe a hell at sight.
    (噂に聞く天国は、実際は地獄かもしれない。)
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まとめ

以上、この記事では「聞いて極楽見て地獄」について解説しました。

読み方 聞いて極楽(ごくらく)見て地獄(じごく)
意味 話に聞くのと実際に見るのとでは大違いだということ
由来 江戸時代の廓をたとえた言葉
類義語 聞いて千金見て一文、聞いて千両見て一文、見ては極楽住んでは地獄
英語訳 A paradise on hearsay, a hell at sight.(噂に聞く天国は見たら地獄だ。)

人が言うことを、そのまま受け取って信じると後悔することがあります。

何事も実際に足を運んで、目で確かめない限り、信用しきってはいけません。聞いた話と違うことは、多くあるので注意が必要です。

そのようなことを教えてくれる「聞いて極楽見て地獄」ということわざを、大切な教訓にしましょう。

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