「忌避(きひ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「忌避(きひ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「忌避」の意味をスッキリ理解!

忌避(きひ):嫌って避けること

「忌避」の意味を詳しく


「忌避」とは、嫌って避けることです。主に、自分で責任を持たなければならないことや、義務づけられている仕事などを嫌がって避けることを表しています。

たとえば、かつて戦争をしていたときの日本には徴兵制度がありました。このとき、徴兵を免れるために自分で身体を傷つけたり、逃亡したりすることを徴兵忌避と言いました。

「忌」は、訓読みで「忌(い)まわしい」と読みます。不快である様子や、嫌な感じを表しています。「避」は、訓読みで「避(さ)ける」です。それぞれの漢字の意味を理解すると、忌避が「嫌なことを避ける」という意味を表しているのが分かりますね。

■法律用語の「忌避」

「忌避」は、法律用語としても使われています。

この場合、訴訟事件の裁判などにおいて、裁判官や裁判所書記官に不正をされる恐れのある場合に、当事者の申し立てによって、その者を事件の職務執行から排除することという意味です。また、そのための申し立てをすることを指すこともあります。

裁判官や裁判所書記官以外にも、鑑定人や通事、仲裁人なども同様に忌避を申し立てる事ができます。

■害虫・害獣を避ける「忌避剤」

「忌避剤」とは、害虫や害獣を寄せ付けないための薬剤です。言葉の意味になぞらえると、害虫や害獣などといった嫌なものを避けるための薬剤と言い換えられます。

代表的な例は、「虫除けスプレー」です。この他にもネズミやイノシシ、カラス、ムカデなどを忌避するための忌避剤が多く売られています。

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「忌避」の使い方

「忌避」は、以下のように使われます。

  1. 彼には、かつて徴兵を忌避した経験があるそうだ。
  2. 問題を起こした会社の社長は、会見への出席を忌避した。
  3. 裁判官の忌避を申し立てた。

①は、とある男性がかつて戦争のあった時代に徴兵忌避をした事があるという例文です。

②は、問題を起こした会社の社長が、会見への出席を拒んだという意味の例文です。このように、何かやらなければならないことを拒むような際にも「忌避」という言葉を使うことができます。

③は、裁判用語として「忌避」を用いた例です。裁判官に不正なことをされてしまう恐れを感じ、当事者である検察官か弁護人、もしくは被告人が裁判官の忌避を求めたという例文です。

「忌避」の類義語

「忌避」には以下のような類義語があります。

  • 敬遠(けいえん):かかわりを持つことを嫌ってその物事を避けること
  • 回避(かいひ):物事を避けること、不都合な事態にならないようにすること

「忌避」「敬遠」「回避」は、「好ましくないものと接触を持たないようにすること」という意味が共通しています。

敬遠は、上記の意味の他に「表面では相手を敬う態度をとって、実際には関わりを持たないようにすること」「(野球において)ピッチャーが打者との勝負を避けて、故意にフォアボールを与えること」という意味もあります。

回避は、あるものにとって好ましくない物事や事態を避けることを意味しています。

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「忌避」の英語訳

「忌避」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • evasion
    (忌避、言い抜け)
  • challenge
    (忌避)
  • aversion
    (嫌い、嫌なもの)

evasionは、嫌がって何かを避けることや、徴兵などを忌避することを表す際に使われます。「徴兵忌避」を英語に訳すと “evasion of military service” となります。

challengeは、この記事で紹介した法律用語としての「忌避」の英語訳です。 “Motion to Challenge(忌避の申し立て)” などと使うことができます。

aversionは、忌避の「嫌う」というニュアンスを訳したものです。

まとめ

以上、この記事では「忌避」について解説しました。

読み方忌避(きひ)
意味嫌って避けること
類義語敬遠、回避
英語訳evasion(忌避、言い抜け)

「忌避」は、主に文章で使われています。

普段はあまり聞き馴染みのない言葉ですが、「忌避」の意味や使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。

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