「気概(きがい)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「気概(きがい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「気概」の意味をスッキリ理解!

気概(きがい):困難に打ちのめされない強い意志

「気概」の意味を詳しく

「気概」とは、困難に立ち向かっていく強い意志のことを指します。

「気概」の漢字にはそれぞれ以下のような意味があります。

「気概」の漢字の意味
  • :意志
  • :自然と感じられる品格

つまり、その人から感じられる、何かを成し遂げようとする強い気持ちが「気概」です。

「気概」は自分には使えない

自分について「気概がある」と表現するのは不自然です。

なぜなら、「気概」はその人から「感じられるもの」というニュアンスの言葉だからです。

客観的に見て、困難に屈しない強い意志を感じられる人に対して「気概」を用いましょう。

「気概」の使い方

  1. 何度失敗してもくじけない彼からは、上達しようとする気概を感じる。
  2. 部下である彼は、成功しようとする気概に富んでいる。
  3. 後輩には、自分がチームを引っ張るんだという気概を見せてほしい。
  4. 独立独歩の気概で、一人暮らしを始めた。

❶の例文では、何度失敗してもくじけない「彼」から、上達しようという強い意志が感じられるさまを描いています。

❷の例文の「気概に富む」は、やる気がみなぎっている様を指す表現としてよく使われます。

❷では、成功したいという気持ちが強い部下を、「気概に富んでいる」と表現しています。

 

❸の例文では、後輩を育ててきた先輩という立場から、今後は後輩それぞれがチームを引っ張ろうとするやる気を見せてほしいということが述べられています。

❹の例文で使われている「独立独歩の気概」とは、「他人に依存しないで、自力で信念に基づいて行動する」という意味です。

そして、「気概」には例文で使われていたものも含めて、以下のような言い回しがあります。

「気概」のよくある言い回し
  • 気概に富む
  • 独立独歩の気概
  • 気概を持つ
  • 気概を見せる
  • 気概を感じる
  • 気概を示す
  • 気概に溢れる
  • 気概に満ちた

「気概」の由来

「気概」は「気」と「概」に分けられますが、このうち「概」の由来は「斗掻き(とかき)」です。

「斗掻き」とは、マスに入れた米をならす時に用いる棒のことです。

ここから、「概」は「全体をならして一定にする」という意味があります。

 

「気概」の「気」は「意志」のことを表しています。

そのため、「気概」は「心に隙がなく、意志が変わらない様子」を表すようになったのです。

「気概」の類義語

気概には以下のような類義語があります。

  • 気骨(きこつ):信念を貫こうとする強い意志
  • 意欲(いよく):積極的に行おうとする心
  • 覚悟(かくご):悪い事態を予測して心の準備をすること
  • 胆気(たんき):困難に立ち向かう強い気力
  • 胆力(たんりょく):ものおじしない精神力
  • 肝玉(きもだま):どんなことも恐れない精神力
  • 気迫(きはく):他に働きかける強い気力
  • 骨っ節(ほねっぷし):何事にも屈しない強い意志
  • 反骨(はんこつ):簡単に屈しない気骨
  • 根性(こんじょう):物事をあくまでやり通すたくましい精神
  • 度胸(どきょう):物事に動じない心
  • 意気(いき):何かをしようとする積極的な心
  • 熱意(ねつい):物事に対する意気込み
  • やる気:自分から物事を進めようとする積極的な気持ち
  • ガッツ:がんばる根性
  • 意気地(いくじ):自分が思うことをどうしても通そうとする気持ち
  • 進取の気性(しんしゅのきしょう):積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという気質
  • 信念(しんねん):正しいとかたく信じている心
  • 不屈(ふくつ):苦難に負けずに意志を貫くこと

「気概」と「気骨」の違い

「気骨」とは、信念を貫こうとする強い意志のことを表します。

「気概」と「気骨」には以下のような違いがあります。

  • 気概:具体的な行動を伴うニュアンスが強い
  • 気骨:信念を貫こうとする強い意志のことを表す

「気概」のほうが具体的な行動を伴うニュアンスがあるのです。

「気概」と「意欲」の違い

「意欲」とは、進んで何かをやろうとする意志のことです。

「気概」と「意欲」には以下のような違いがあります。

  • 気概:困難にくじけずに何かをやろうとする意志を表す
  • 意欲:何かをやろうとする意志全般を表す

「気概」は「意欲」の意味に加えて「困難にくじけない」というニュアンスが加わるのです。

「気概」と「覚悟」の違い

「覚悟」とは、悪い事態を予測して心の準備をすることです。

「気概」と「覚悟」には以下のような違いがあります。

  • 気概:困難に立ち向かう勇気を表す
  • 覚悟:困難かはわからないものの、それを予測して立ち向かう勇気を表す

「覚悟」は「気概」と違って、これから立ち向かうものが、必ず困難かどうかわからないのです。

「気骨」の対義語

「気骨」には以下のような対義語があります。

  • 無気力(むきりょく):気力に欠けること
  • 無頓着(むとんちゃく):まったく気にかけないで大丈夫なこと
  • 脱力(だつりょく):体の力が抜けること
  • 倦怠(けんたい):嫌になって怠ること
  • 惰気(だき):だらけた気分
  • アパシー:ふつうなら感情が動かされる刺激に関心がわかない状態になること

「気骨」の英語訳

気骨を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • spirit
    (気迫)
  • backbone
    (気骨)
  • pluck
    (意志)
  • mettle
    (根性)
  • guts
    (度胸)
  • courage
    (勇気)
  • bravery
    (勇気)

“guts” は口語的な表現です。また、「気概のある~」という形で名詞を修飾したい場合は “plucky”・”mettlesome”・”gutsy” を用います。

“guts” と同様に “gutsy” も口語的な言い回しです。

まとめ

以上、この記事では「気概」について解説しました。

読み方気概(きがい)
意味困難に打ちのめされない強い意志
類義語気骨、意欲、覚悟など
対義語無気力、無頓着、脱力など
英語訳spirit, backbone, pluckなど

周りを見渡すと、様々な分野で「気概がある」人がいることに気づくでしょう。

ぜひ、意味や使い方等を覚えてみてください。