「帰依(きえ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「帰依(きえ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「帰依」の意味をスッキリ理解!

帰依(きえ):神仏を信仰すること

「帰依」の意味を詳しく


「帰依」とは、神仏を崇め、その教えを尊いものとして守るということを表す言葉です。

もとは仏教用語であり、「信仰の表明」を表す言葉として使われていました。

「帰依」の読み方は「きえ」です。「依存(いぞん)」「依拠(いきょ)」のように「きい」と読むのは誤読ですので注意しましょう。

「帰依」の使い方

  1. 仏の教えに帰依する。
  2. 日本の伝統工芸には、仏教に帰依したものが多い。
  3. 西洋では、悪魔の教えに帰依した女性のことを「魔女」と呼ぶ。
すべての例文で「信仰する」というニュアンスが共通しています。

①②の例文のように、「帰依」は仏教とともに使われることが多い言葉です。もともと仏教用語であったこともあり、現在でも「仏教を信仰する」という意味で使われることがあります。

また、③のように神仏以外への信仰を表現することもあり、「悪魔」や「魔物」など、さまざまな事象に対して使用することができます。

「帰依」の語源

「帰依」は、古代インド語であるサンスクリット語の “namas” (ナマス)が由来です。

“namas” (ナマス)は「礼拝」「敬礼」を表す言葉であり、仏教が日本に渡った際に、「仏教の教えに従って生きていくこと」を意味する言葉として「帰依」が普及しました。

サンスクリット語とは

サンスクリット語とは、古代インドで用いられた言語です。サンスクリットは「洗練された(言語)」という意味で、大衆言語である「プラークリット(民衆語)」とは区別されて使用されていました。

古代インドでは宗教だけでなく、文学、哲学、数学、天文学、医学、建築学などの文献もサンスクリット語で書かれています。

「帰依三宝」について

「帰依三宝」とは、江戸時代末期に記された「三帰依文(さんきえも)」の中にある言葉です。

これは、「人間として生まれたなら、仏法僧(ぶっぽうそう)の教えを受け、悟りを得よう」ということを誘っている文章であり、仏教用語として広く知られています。

「仏法僧」とはそれぞれ以下のことを表しています。

  • :仏教の開祖とされるブッタのこと
  • :ブッタのが説いた悟りの教え
  • :出家して厳しい戒律を守る修行者
「法」は、仏教における普遍の心理として重視されています。また、「僧」は「お坊さん」のことではなく、「僧伽(そうぎゃ)」「和合衆(わごうしゅう)」などの「修行僧」を表しています。

 

「帰依三宝」の類義語

「帰依三宝」には、以下の類義語があります。

  • 帰命頂礼:頭を地に着けて仏を敬って拝むこと、心の底から仏に帰依すること
  • 南無三宝:仏教の三宝を信じて、仏に頼ること
どちらも仏教用語として広く普及していますが、日常会話ではあまり使われません。

「帰依」の類義語

「帰依」には以下のような類義語があります。

  • 信仰:神聖なものを信じること
  • 崇拝:偉い人だと崇めること
  • 信心:信仰して祈ること
  • 南無:仏への信仰を表す言葉
  • 狂信:理性を失っていると見えるほど信じ込むこと
すべての類義語で、「神仏を信じる」というニュアンスが共通しています。

「南無」は「帰依」と同様に、「仏への信仰」を表す言葉です。お経などで唱えられる「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」とは「私はお釈迦さまに帰依します」という意味です。

「帰依」の英語訳

「帰依」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • devotion
    (捧げる、献身)
  • refuge
    (避難する)
「帰依」を英訳する場合には “devotion” を使用するのが一般的です。また、 “take refuge in Buddha” で「ブッタを拠り所とする」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では「帰依」について解説しました。

読み方帰依(きえ)
意味神仏を信仰すること
語源サンスクリット語の「namas(ナマス)」から
類義語信仰、崇拝、南無など
英語訳devotion(捧げる、献身)

「帰依」は日常会話ではあまり使われない言葉かもしれません。この機会に意味や語源について確認しておきましょう。