今回ご紹介する言葉は、熟語の「基盤(きばん)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「基盤」をざっくり言うと……
読み方 | 基盤(きばん) |
---|---|
意味 | ある物事を成立させるための基礎や土台 |
語源 | 「基」の「よりどころ」、「盤」の「大皿」という意味から |
類義語 | 基板、基礎 |
英語訳 | foundation、base |
「基盤」の意味をスッキリ理解!
「基盤」の意味を詳しく
「基盤」は、物事の基礎や基本となる事柄や組織を指す言葉です。物事を成り立たせるためのおおもとの部分を指しています。
「基盤」という言葉は、主に新聞や雑誌のビジネス欄から社会記事で使用される言葉です。そのなかでも、IT業界・経営とでは違う熟語とつながることで異なる意味を表します。
IT業界に関する「基盤」を用いた用語
「基盤」はIT業界においても使用されています。
- IT基盤:ITを利用するための必要なベース
- クラウド基盤:クラウドサービスを利用するためのベース
「クラウド基盤」は、クラウドサービスを利用するためのベースを指します。クラウドサービスとはインターネットを介してデータやソフトウェアをサービスの形で提供される方法です。このクラウドサービスを運用するための土台となるものを「クラウド基盤」といいます。
経営における「基盤」を用いた用語
経営の分野においても、専門的な用語として「基盤」を用いた言葉がいくつか使用されています。
- 経営基盤:企業を経営するための理念
- 業務基盤:業務を遂行するための効率のよいプロセスの構築
「業務基盤」は、経営基盤を支える1つの要素となっています。効率がいい形で業務を行うための軸となるものを指した単語です。リスク対策や業務効率化など企業を支える基盤を指した用語です。
社会における「基盤」を使った用語
社会に関する言葉の中にも、「基盤」を含むものがいくつかあります。
- 生活基盤:生活を成り立たせるための基礎的な部分
- 社会基盤:社会において、国民が生活するために必要な仕組みや施設のこと
「社会基盤」は、社会という大きな組織の中で、国民が生活するために必要な仕組みや施設のことを指した用語です。具体的には、私たちが生きていくうえで必要不可欠な設備や施設であるガスや水道、住宅や学校、病院、社会福祉施設に老人ホームなどを指します。
「基盤」の使い方
- インターネットは現代社会の発展の基盤です。
上記の「基盤」はインターネットが「現代社会の発展において根源や土台となるもの」であることを表現しています。ベースとなる事柄や物事を指すため、「基礎」は幅広い範囲や場面で使用できるのが特徴です。
「基盤」の語源
「基盤」の「基」には「よりどころ」という意味があり、「盤」は「大皿」の意味から始まり「丸くまとまった全体」という意味があります。土台や基礎という意味で「基盤」という言葉が成り立ちました。
「基盤」の類義語
基盤には以下のような類義語があります。
- 基礎:ある物事を成り立たせる大もとの部分
- 基板:電子機器に内蔵される部品のこと
「基礎」には、「土台」もしくは「大元」という意味があります。どちらの表現も、物事を形成する土台となるものを指しています。
「基礎」と「基盤」の意味はほとんど同じですが、使用の場面に応じて表現にバリエーションを持たせることができるので、うまく使い分けるとよいでしょう。
「基盤」と「基板」の違い
「基板」は「基盤」と同じ読み方をするため、同じ意味であると思われがちです。しかし、若干意味の違いがあります。
- 基盤:物事の土台や基礎となるもの
- 基板:電子機器に内蔵される部品のこと
「基盤」の英語訳
基盤を英語に訳すと、次のような表現になります。
- foundation
(土台・基礎) - base
(根拠を置く・基づく)
まとめ
以上、この記事では「基盤」について解説しました。
読み方 | 基盤(きばん) |
---|---|
意味 | ある物事を成立させるための基礎や土台 |
語源 | 「基」の「よりどころ」、「盤」の「大皿」という意味から |
類義語 | 基板、基礎 |
英語訳 | foundation、base |
「基盤」という熟語は、あらゆる分野において使用される熟語となっています。しかし、どんな使用場面であっても「物事や事象の土台となり、根拠となるもの」という意味合いは変わりません。
適切に使い分けて日常生活の中で活用していきましょう。