「顕在化(けんざいか)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「顕在化(けんざいか)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「顕在化」の意味をスッキリ理解!

顕在化(けんざいか):隠れていたものがはっきりとあらわれること

「顕在化」の意味を詳しく

「顕在化」とは、隠れていたものがはっきりとあらわれることという意味です。

これまで見えていなかったものや隠れていたものが、はっきりと表面に現れること、目に見える形として変化することです。

「見えていなかったもの」が「見える状態になる」という変化を示している点で「顕在」とは意味が異なります。

「顕在」は「ある物事がはっきりと表面に出て、それとわかる形で存在すること」です。存在している状態を意味するのが「顕在」であるのに対し、「顕在化」は存在する状態になることを意味します。

「顕在化」の使い方

  1. 問題が顕在化すると、大変なことになるだろう。
  2. 担当者の退任によって会社の財務リスクが顕在化した。
  3. 隠れていた才能が顕在化して、周囲から評価されるようになった。

「顕在化する」「顕在化させる」などの構文で用いられることが多いです。

「顕在化」は、これまで隠れていたものが表出することを意味し、悪いものが明らかになった場合に使われるというマイナスイメージがあるかと思います。

よく使われる対象は、問題・リスク・対立・損失・矛盾などのネガティブなことに対してです。

しかし、③の例文のようにこれまで表に現れていなかった能力が発揮された場合や、見落としていて気づかなかったメリットが明らかになった場合など、ポジティブな面でも使うことができるので注意しましょう。

「顕在化」の語源

「顕在化」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :あきらか・はっきりしている・公になる
  • :その場にある
  • :変化すること、変化させることを表す接尾辞

これらのそれぞれの漢字の意味から、「顕在」は「ある物事がはっきりと表面に出て、それとわかる形で存在すること」という意味が想像できるかと思います。

「顕在」に変化を表す接尾辞がついて、「顕在化」は「隠れていたものがはっきりとあらわれること」という意味になり、変化の過程が含まれます。

「顕在化」の類義語

「顕在化」には以下のような類義語があります。

  • 表面化:今まで知られていなかったことが、広く知れ渡ること
  • 可視化:実際に見えるようにすること
  • 表沙汰:不祥事などの隠していた事実が世間に知れ渡ること
  • 顕現:はっきりとした姿や形であらわれること
  • 露見する:秘密や悪事など隠していたことがばれること

隠していた事実が表に出て、人々に知られてしまうことを意味する熟語が「顕在化」の類義語としてあてはまります。

「顕在化」の対義語

「顕在化」には以下のような対義語があります。

  • 潜在化:表からは見えない状態にさせること
  • 潜伏:発見されないように隠れ潜むこと
  • 不可視化:実際には目に見えない状態である、見ることができないこと
  • 内面化:社会が持っている基準や価値を、自分の基準や価値として受け入れること

「顕在化」の対義語としてもっとも代表的なのは「潜在化」です。「潜在」は、「外にあらわれず、内に潜んで存在すること」という意味です。

「顕在化」の英語訳

「顕在化」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • be actualized
    (現実になる)
  • become apparent
    (明らかになる)
  • become tangible
    (感知できるようになる)

以下が例文です。

例文
  • Those truths were actualized.
    (それらの事実が顕在化した。)
  • It has become apparent that the economy is gradually deteriorating.
    (徐々に経済が悪化しているのが顕在化した。)

まとめ

以上、この記事では「顕在化」について解説しました。

読み方顕在化(けんざいか)
意味隠れていたものがはっきりとあらわれること
語源「あきらか」「その場にある」「変化を意味する接尾辞」から
類義語表面化、可視化、表沙汰など
対義語潜在化、潜伏、不可視化など
英語訳be actualized, become apparent, become tangible など

「顕在化」は意味や使い方はそこまで複雑ではない熟語であるので、積極的に使いこなしましょう。