今回ご紹介する言葉は、熟語の「倦怠感(けんたいかん)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
「倦怠感」の意味をスッキリ理解!
「倦怠感」の意味を詳しく
「倦怠感」には、心身が疲れてだるさを感じるという意味があります。また、物事に飽きて興味が持てないことを表す際にも使用されます。
「倦怠感」は、疲れにより現れた心身の状態を指します。ストレスによって引き起こされ、身体の「そろそろ休ませて」というメッセージでもあります。「やる気が出ない」「集中力がない」などの精神的な疲労感も「倦怠感」と言います。
風邪や病気の時、女性でいうと月経の時に「倦怠感」を感じやすくなります。
「倦怠期」
「倦怠期」は恋人に対しての飽きや慣れを表します。カップルや夫婦の関係を表す際によく使用される熟語です。「飽きて興味がなくなった時期」を「倦怠期」と呼ぶのが一般的です。
「倦怠期」や「倦怠感」のように、倦怠の後ろに来る言葉によって使用場面や意味合いが変わってくるのが特徴です。
「倦怠感」の使い方
- 夏バテによって全身の倦怠感に襲われる。
- 彼女に倦怠感を抱く。
①の例文では、「病気や何らかの原因によって、体に異常が起きている様子」を表しています。夏バテという症状によって体にだるさを感じていることが伝わります。「倦怠感」は一般的に、「心身のだるさや疲れ」表す熟語です。
②の例文は、彼女に「飽き飽きして興味が持てない様子」を「倦怠感」と表しています。倦怠感は、身体の状態だけでなく「精神的」な異変を表すことができます。
「倦怠感」の類義語
倦怠感には以下のような類義語があります。
- 退屈:飽き飽きして嫌気がさすこと
- 疲労:疲れること・くたびれること
- 倦む(うむ):同じ状態が続いて嫌になる
「疲労」には、「疲れる」という意味があります。「倦怠感」の持つ「だるい」という意味とほぼ同じニュアンスをもっています。言い換え表現として使うこともできるので、覚えておきましょう。
「倦む(うむ)」は、あまり聞きなじみのない単語ですが、「退屈」と同じで「嫌になる・飽きる」といった意味があります。
「倦怠感」の対義語
倦怠感には以下のような対義語があります。
- 熱中:1つの事柄に深く心を傾けること
- 没頭:1つのことに熱中して他を顧みないこと
「没頭」は、集中しすぎて他のことが見えなくなってしまうくらい物事に熱中する様子を意味します。「熱中」よりも、依存性があるというニュアンスを持っています。
どちらの言葉も、「1つのことに飽きずに打ち込むこと」を意味しています。
「倦怠感」の英語訳
倦怠感を英語に訳すと、次のような表現になります。
- malaise
(不調・優れないこと)
例:I feel a certain malaise.(なんとなくだるい感じがする)
- feeling of fatigue
(倦怠感)
例:feeling languid because of fatigue in mind and body(心身が疲れてだるくなる)
“feeling of fatigue” は、「疲れてだるくなる」という意味を持っています。「倦怠感」と完全に同じ意味合いではではありません。しかし、英語表現として「倦怠感」と近いニュアンスで使用できるので覚えておきましょう。
まとめ
以上、この記事では「倦怠感」について解説しました。
読み方 | 倦怠感(けんたいかん) |
---|---|
意味 | 心身が疲れてだるさ・飽きて興味がない様子 |
類義語 | 退屈、疲労、倦む(うむ)などなど |
対義語 | 熱中、没頭など |
英語訳 | malaise、feeling of fatigue |
「倦怠感」は、自分の身体の疲れやだるさを表します。心身の状態だけでなく、「精神の不調」「だるさ」を表す際にも使用できます。場面で使い分けて適切に使っていきましょう。
同じ意味を持つ類義語と言い換えて、分かりやすく相手に伝えることも心がけていきましょう。