「ケンモメン」とは「掲示板での書き込みを営利目的で転載することを嫌う人」という意味です。
「ケンモメン」という言葉をネットで目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
インターネット掲示板の2ちゃんねるにおいて生まれた言葉です。
あまり聞きなじみのない言葉ですが、意味を理解することでネット上で表現の幅を広げることができます。
今回は、ネット用語の「ケンモメン」について詳しく解説していきます。
- ケンモメンとは「掲示板での書き込みを営利目的で転載することを嫌う人」のこと
- ケンモメンは「嫌儲」と「メン」を組み合わせた言葉
- ケンモメンの類義語は「嫌韓」「嫌厭」「毛嫌い」
- ケンモメンがよく使う言葉は「Jでやれ」「アスペ」「陰キャ」など
☆「ケンモメン」をざっくり言うと……
読み方 | ケンモメン |
---|---|
意味 | 嫌儲(けんもう)する男性のこと・嫌儲民 |
語源 | 「嫌儲」と男性を表す「メン」の組み合わせから |
類義語 | 嫌韓、嫌厭、毛嫌い |
「ケンモメン」の意味
掲示板での書き込みを営利目的で転載することを嫌う人
「ケンモメン」は、「嫌儲民」を指す言葉です。
「嫌儲民」とは、「匿名掲示板サイト内の書き込みなどを営利目的で転用する行為を嫌う人々」を指します。
「ケンモメン」は、同じような人を嫌い、日々その話題で盛り上がり、時には集団で荒らしも行います。
そのため、「ケンモメン」にネガティブなイメージを持っている人がほとんどです。
ちなみに、「ケンモメン」を表す(ヽ´ん`)という顔文字も存在しており、「嫌儲くん」と呼ばれています。
「ケンモメン」は、この絵文字を頻繁に使用しています。
「嫌儲」と「嫌儲民」の意味
- 嫌儲
儲けることを嫌う - 嫌儲民
金儲けが絡む活動や宣伝を嫌う人
また、「嫌儲民」には「金儲けが絡む活動を嫌う人」「宣伝を嫌う人」という意味があります。
インターネット上にある他人の作ったものを勝手に利用し、アフィリエイトによって儲ける人は「ケンモメン」に嫌われる対象になります。
「嫌儲」の読み方
「嫌儲」は、2ちゃんねるの中で生まれた造語であるため「けんもう」以外の読み方が複数存在します。
- けんちょ
- いやもう
- いやちょ
- いやもうけ
様々な読み方があることを把握しておくと、表現の幅が広がります。
「ケンモメン」の特徴
「ケンモメン」と呼ばれる人々には、5つの特徴があります。
嫌いなものが一緒の人が集まると性質や特徴も似てくる傾向にあります。
- ハゲネタに敏感
- いかにも閲覧数が伸びそうな電子掲示板の話題に引っかかる
- 差別的なことも叩く
- アニメオタクが多い
- 独自の用語を使いたがる
「ケンモメン」の使い方
「ケンモメン」の使い方には、下記のようなものがあります。
- ケンモメン!発言が違う。
- ウザイケンモメン!
- ケンモメンにはハゲネタは止めなよ。
「ケンモメン」は、上記の例文のように「2ちゃんねる」において「嫌儲する人」や「金儲けが絡む活動や宣伝を嫌う人」を表現する際に使用されます。
「ケンモメン」は、基本的に「2ちゃんねる」において使用される言葉であるため、言葉の意味を知らない人も多く存在しています。
「ケンモメン」の語源
「儲けることを嫌う」という意味の「嫌儲」と、男性を表す「メン」が組み合わさり「ケンモメン」という言葉が生まれました。
「嫌儲」は、嫌韓という言葉をもじったことで生まれた造語です。
また、2ちゃんねるのあるニュース速報VIP板で情報をまとめていたサイトが炎上し、閉鎖を余儀なくされる出来事がありました。
それを影から見ていたブロガーその状況を「ケンモメン」という言葉で表現したことがきっかけとなり、「ケンモメン」の意味が世の中に広まっていきました。
「ケンモメン」の類義語
「ケンモメン」には以下のような類義語があります。
- 嫌韓(けんかん)
韓国や韓国人に対して嫌悪感をもつこと - 嫌厭(けんえん)
きらって嫌がる - 毛嫌い
これといった理由もなく、ただ感情的に嫌うこと
「嫌韓」は、「韓国国民や韓国系の人々による国内外の言動への嫌疑や嫌悪感情」を表した言葉です。
「ケンモメン」は、「楽して儲けること」を対象に嫌悪感を感じる人を指しますが、「嫌韓」は、「韓国の人々への言動」に対する嫌悪感を感じる人を指します。
意味は若干異なりますが、同じニュアンスを含んでいます。
「嫌厭」と「毛嫌い」は、「嫌い」というニュアンスを含んでいます。
「ケンモメン」が頻繁に使用する用語
「ケンモメン」は以下のような用語をよく使います。
- Jでやれ
J板という他の掲示板で話をしろ - アスペ
アスペルガー症候群の略で発達障害の一種 - 陰キャ
雰囲気や性格が暗い人 - ステマ
サクラとして商品を紹介し、それに対してお金を受け取ること - 自分いいすか?
発言の許可をとるときの表現 - マスゴミ
マスコミを蔑む表現 - (ヽ´ん`)
けんもうくんという「ケンモミン」を表したマスコットキャラクター
「ケンモメン」のまとめ
以上、この記事では「ケンモメン」について解説しました。
読み方 | ケンモメン |
---|---|
意味 | 嫌儲(けんもう)する男性のこと・嫌儲民 |
語源 | 「嫌儲」と男性を表す「メン」の組み合わせから |
類義語 | 嫌韓、嫌厭、毛嫌い |
「ケンモメン」はネガティブなイメージを持つ人が多く、あまり一般的に知られていない言葉ですが「正当な理由があって団結し、発言を行う人々」であることがわかります。
「ケンモメン」は、相手に嫌な思いをさせる発言や過激な発言、目に余る発言をしますが、現在でも「2ちゃんねる」において「ケンモメン」は存在し続けています。
「ケンモミン」を一方的に批判したり、刺激したりすることなく理解していきながら、ネット環境を楽しいものにしていきましょう。