スッキリ解決!「経済学部」と「経営学部」と「商学部」の違い

違いのギモン

大学には同じような名前で内容も似通っている学部がたくさんあります。

そして、「経済学部」と「経営学部」と「商学部」はそのうちの1つだと思います。

どれもお金のことについて学んでいるイメージがありますよね。

 

しかし、3つの学部にはきちんと違いがあるんです。

そして、違いをわかっていないと適切な学部選びができないですよね。

そこで、今回は「経済学部」と「経営学部」と「商学部」の違いについて解説していきたいと思います。

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結論:視点が違う

まず、「経済学部」とは、企業の経済活動を通じて国が成長することを追求する学問を学ぶ学部です。

次に、「経営学部」とは、会社の経営者の視点で組織を運営する能力を高めるための学問を学ぶ学部です。

そして、「商学部」とは、商取引を行う上で必要となるプロセスに関する専門能力を高める学問を学ぶ学部です。

つまり、「経済学部」では国レベルの視点から、「経営学部」では経営者の視点から、「商学部」ではより具体的な視点から学問を行うのです。

「経済学部」をもっと詳しく

経済学部とは、企業の経済活動を通じて国が成長することを追求する学問を学ぶ学部です。

つまり、経済学は国の運営を任せられた政治家や政府などに役立つ学問なのです。

そして、経済学は国と国との競争に勝つために必要です。

 

具体的には、経済学では政府・銀行・企業・個人などの市場取引の法則を解明します。

また、社会保障や国際経済や外交に関する研究も活発に行われています。

ちなみに、経済学のアプローチは大きく2つにわけることができます。

 

まず1つめはマクロ経済学です。

マクロ経済学では、物価水準や経済成長など国の経済全体の活動に注目をして研究を行います。

つまり、経済活動を大きな視点から見るのがマクロ経済学なのです。

 

次に、2つめはミクロ経済学です。

ミクロ経済学では家計や企業など個別の経済主体の経済活動の動きに注目します。

つまり、経済活動の一部を拡大して細かく見ていくのがミクロ経済学なのです。

 

ちなみに、経済学の世界では統計が頻繁に登場します。

そのため、経済学部では統計学などで数学能力が求められることもあります。

 

ただ、これらの話は抽象的すぎてわかりにくいかもしれません。

なので、次は具体例で考えてみましょう。

 

経済学が生み出したもっとも有名な理論のひとつに比較優位というものがあります。

比較優位について細かく説明していくと、それだけで本が書けてしまうので、簡単に説明します。

比較優位とは、それぞれの人や企業や国などが自分のもっとも得意な分野に特化して生産を行うことで、すべての人や企業や国がより多くの利益を得ることができるという考えかたです。

 

例えば、Aさんは紙飛行機を1時間で10個作ることができ、折り鶴を1時間で6個作れるとします。

一方、Bさんは紙飛行機を1時間で6個、折り鶴を1時間で8個作れるとします。

そして、2人が30分ずつ紙飛行機と折り鶴を作っていくと、1時間後には8個の紙飛行機と7個の折り鶴が出来上がっていますよね。

 

では、ここで比較優位の考えかたを用いて、Aさんにはずっと紙飛行機を作っててもらい、Bさんにはずっと折り鶴を作っていてもらいましょう。

すると、1時間後には10個の紙飛行機と8個の折り鶴が出来上がることになります。

紙飛行機の数も、折り鶴の数も、先ほどよりも増えていますよね。

つまり、2人は分業することによって、より多くの成果をあげることができたのです。

これが、比較優位の考えかたです。

 

例であげた比較優位のように、国がより経済的に成長する方法を考えていくのが経済学です。

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「経営学部」をもっと詳しく

経営学部とは、会社の経営者の視点で組織を運営する能力を高めるための学問を学ぶ学部です。

つまり、商取引を行う組織の運営方法を学ぶのが経営学なのです。

そして、経営学の目的は組織がどのようにしたら成長するのか探求することです。

ただ、企業としての幸せの指標にはさまざまな定義があり、絶対的な指標はありません。

具体的には、売上高、株価、一人当たりの給与などが指標として考えられるでしょう。

 

ちなみに、経営学部では事業計画の建てかた、従業員の育成方法、経営関連の法律の知識などを学びます。

また、情報システムやリスクコントロールの理論について学ぶことができる場合もあります。

ほかに、実践的な語学の授業に力を入れている学校もあります。

これは、現代ではグローバル化に対応していく必要があるからです。

 

そして、経営学の研究対象は企業であることが多いですが、病院や軍隊やNGOなどの組織を扱う場合もあります。

また、経営学部では実践的に企業の運営方法を学ぶことができるため、将来的に起業しようと考えている人におすすめです。

ちなみに、経営学は商学より学問としての歴史が短いため、比較的新しい大学に設置されている場合が多いでしょう。

 

以上が経営学の概要ですが、抽象的ですよね。

なので、次は具体例で考えてみましょう。

例えば、企業が成功するためにはより安い製品を作ったり、よりやる気や能力のある社員を集めたりする必要がありますよね。

 

そして、より安い製品を作る方法としては、SPAなどがあげられます。

SPAとは、ひとつの会社で企画から製造、販売まで行うことです。これを使えば、とても安く商品を作ることができます。

なぜなら、企画や製造などをほかの会社に任せてしまうと、その会社の利益分だけ価格が高くなり、どうしても高い製品になってしまいます。

しかし、これをひとつの会社で行うと、自分たちの最終的な利益だけ考えればいいからです。

 

このように、会社の経営を成功させるためにはどのような手段を取ればいいのか考えるのが経営学なのです。

「商学部」をもっと詳しく

商学部とは、商取引を行う上で必要となるプロセスに関する専門能力を高める学問を学ぶ学部です。

そして、商学で学べることは大きく2つにわけることができます。

 

まず1つめはマーケティングです。

マーケティングでは市場調査を行うことで消費者のニーズを分析し、新製品の開発やすでにある製品の改良などを行います。

次に2つめは会計科目です。

会計科目では商品生産にかかる人件費や材料費など、コストに対する感覚を身につけます。

 

具体的には、仕入れ、陳列、広告、販売、配達、会計、財務などを学びます。

つまり、実際に会社で使われることが多い知識を学ぶのが商学部なのです。

また、簿記も必修になっていることが多いでしょう。

 

そんな商学部に向いている人は大きく3つにわけることができます。

まず1つめは、公認会計士や税理士などの資格取得を目指す人です。

次に2つめは、企業の会計部門で働きたい人です。

そして3つめは、マーケティングを学んで将来の職業に役立てたい人です。

 

ちなみに、商学は経営学より学問としての歴史が長いので、比較的古くからある大学に設置されていることが多いでしょう。

以上が商学の概要ですが、これも具体例で考えてみましょう。

 

多くのスーパーマーケットでは、レジの近くに甘いお菓子などが売られていますよね。

レジでは人が並んでいることが多いので、ついこれらの商品を買ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そして、甘いお菓子などがレジ前に並べてあるのにはきちんと理由があります。

これらの商品を人が立ち止まらなけらばならないレジ前に置くことで、売り上げがアップすることがわかっているのです。

 

このように、商品をどのように陳列したら売れるのか考えるのも商学の仕事です。

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まとめ

以上、この記事では、「経済学部」と「経営学部」と「商学部」の違いについて解説しました。

  • 経済学部:企業の経済活動を通じて国が成長することを追求する学問を学ぶ学部
  • 経営学部:会社の経営者の視点で組織を運営する能力を高めるための学問を学ぶ学部
  • 商学部:商取引で必要となるプロセスに関する専門能力を高める学問を学ぶ学部

「経済学部」と「経営学部」と「商学部」では共通して学ぶこともたくさんあります。

しかし、それぞれの学部でしか学べないこともたくさんあります。

なので、学部選びをする時には自分にあった学部を選んでいきたいですよね。

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