故事成語「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)」です。

この言葉は有名ですよね。

由来を知っている人も多いと思います。

しかし、その分、意味や由来を知っていないと、常識がない人だと思われてしまうかもしれません。

そこで、「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味、由来、例文、類義語、対義語、英訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味をスッキリ理解!

鶏口となるも牛後となるなかれ:大きな集団で末端にいるよりも、小さな集団の長となるほうがいいということ

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味を詳しく

「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは、大きな集団で末端にいるよりも、小さな集団の長となるほうがいいということです。

ちなみに、「鶏口」とは、そのまま鶏の口のことです。小さな集団のリーダーのたとえになっています。

そのため、リーダー以外の人には用いません。

また、「牛後」とは、牛の尻のことです。大きな集団に従って使われる人のたとえになっています。

 

そして、「鶏口」を「鶏頭」としたり、「牛後」を「牛尾」とするのは間違いなので注意が必要です。

スポンサードリンク

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の由来

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の出典は『史記』の「蘇秦(そしん)列伝」という章です。

詳しく見ていきましょう。

 

戦国時代、秦(しん)という国が強くなり、他の国を圧倒しつつありました。

そんな時、蘇秦という人物が韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)・楚(そ)・斉(せい)・燕(えん)の6か国の王に自らの考えを説いて回りました。

その考えは、秦に従うのではなく、独立した一国の王として連合し、秦に立ち向かうべきだというものでした。

この考えを説明する時に使ったのが、「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉だったのです。

蘇秦

蘇秦とは、戦国時代に活躍した学者のひとりです。

強国の秦に対抗するため、他の6か国が連合してあたるべきであるという合従策(がっしょうさく)を主張しました。

これにより、強国の秦も15年は動くことができず、平和が保たれました。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の例文

  1. 鶏口となるも牛後となるなかれ、という教えに従い、小さな企業の社長をしている。
  2. 鶏口となるも牛後となるなかれを目標に、社長になるのが夢だ。
  3. 鶏口となるも牛後となるなかれ、という考えは自分には合わない。
スポンサードリンク

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の類義語

「鶏口となるも牛後となるなかれ」には以下のような類義語があります。

  • 芋頭でも頭は頭
  • 大鳥の尾より小鳥の頭
  • 鯛(たい)の尾より鰯(いわし)の頭

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の対義語

「鶏口となるも牛後となるなかれ」には以下のような対義語があります。

  • 犬になるなら大家の犬になれ
  • 大所の犬となるも小家の犬となるな
  • 箸(はし)と主とは太いがよい
  • 寄らば大樹の陰
スポンサードリンク

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の英語訳

「鶏口となるも牛後となるなかれ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Better be the head of a dog than the tail of a lion.
    (ライオンの尾になるより犬の頭になるほうがいい)
  • Better be first in a village than second at Rome.
    (ローマの2位より村の1位のほうがいい)

まとめ

以上、この記事では「鶏口となるも牛後となるなかれ」について解説しました。

読み方 鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
意味 大きな集団で末端にいるよりも、小さな集団の長となるほうがいいということ
由来 蘇秦が6か国の王に、「鶏口となるも牛後となるなかれ」と説いてまわったことから
類義語 芋頭でも頭は頭、大鳥の尾より小鳥の頭、鯛の尾より鰯の頭
対義語 犬になるなら大家の犬になれ、箸と主とは太いがよい、寄らば大樹の陰
英語訳 Better be the head of a dog than the tail of a lion

「鶏口となるも牛後となるなかれ」はとても勉強になる言葉ですよね。

人生の参考にしてみてはいかがでしょうか。

スポンサードリンク