「カロリー」と「糖質」の違いとは?定義までわかりやすく解説

違いのギモン

健康維持やダイエット、病気の療法など様々な要因で食事を気にする人は大勢いると思います。その中で、「糖質」や「カロリー」という言葉をあらゆるところで目にすると思います。さて皆さんは、この違いを明確に理解した上で、食べるものを選んでいますか。

「カロリー制限をすると良いらしい」「糖質制限の方が体に良いらしい」など、体に良いと言われる事柄を耳にすることも多いと思います。しかし、「カロリー」と「糖質」の言葉の意味がわからなければ、なぜ体に良いのか理解することは難しいでしょう。

それでは、体に良いことをして健康的な生活を送れるように、「カロリー」と「糖質」の違いを徹底解説していきます。

結論:エネルギーか炭水化物に含まれるもの

「カロリー」とは人間が生きるのに必要なエネルギーです。

「糖質」とは炭水化物から食物繊維のみ取り除いたものです。

「カロリー」とは一体何だろう?

カロリーとは、エネルギーの単位の一つです。1ℓ の水を 1 度上昇させるために必要なエネルギーが 1kcal と言われています。そして人間は、食べることによってカロリーを摂取し、それらを消費することで体を動かしています。

ここで摂取するカロリーが、消費するカロリーを上回ってしまったら、余分なエネルギーは脂肪に変わってしまいます。

食べ物も様々なものがありますが、主に三大栄養素と呼ばれるタンパク質、炭水化物、脂質がエネルギーに変換されます。これらから発生したエネルギー量がカロリーです。三大栄養素のカロリーは決まっていて、タンパク質 1g 当たり 4kcal 、炭水化物1g 当たり4kcal、脂質 1g 当たり9kcal です。

つまり、カロリー制限とは食べ物から得る総エネルギー量を減らそう、という考え方です。消費カロリーが摂取カロリーを上回れば、余分なエネルギーがなくなるので、痩せることができます。

「糖質」とは一体何だろう?

糖質とは三大栄養素の中の炭水化物から食物繊維を取り除いたものです。炭水化物とはご飯やパン、麺類などの主食に加えて芋類や果物などが含まれます。炭水化物は糖質と食物繊維で構成されていますが、糖質のみがエネルギーへ変換され、食物繊維は体内で吸収されず体外へ排出されます。

人間は主に糖質をエネルギーとして燃焼し、糖がなくなれば脂肪燃焼しています。そのため、糖質の多い食事を摂っているとなかなか脂肪が燃焼されず、蓄積されてしまうのです。

また、糖質を摂取すると急激に血糖値が上がります。そして、上がった血糖値を下げようとインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには脂肪の分解を抑制させる働きがあるので、脂肪燃焼を促進するためには糖質を抑えた食事が効果的です。

まとめ

この記事では「糖質」と「カロリー」の違いについて解説しました。

  • カロリー:エネルギーの単位の一つ
  • 糖質:炭水化物から食物繊維を除いたもの

ここまで読み進めたあなたなら、「カロリー」と「糖質」の違いはスッキリわかったと思います。それでは、健康的な生活を送るためには、「カロリー」と「糖質」とどのように向き合っていけば良いのか、自分の体と相談しながら考えてみてくださいね。