「可愛い子には旅をさせよ」の意味とは?英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「可愛い子には旅をさせよ」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「可愛い子には旅をさせよ」をざっくり言うと……

意味可愛い子供には旅をさせ、世の中の苦労を体験させると
よいということ
由来旅の苦労を経験することで成長するということから
類義語いとしき子には旅をさせよ、獅子の子落とし、獅子の子育てなど
対義語親の甘いは子に毒薬、親の甘茶が毒になるなど
英語訳If you love your child, send him out into the world. (子供を愛しているなら、ちゃんと世に出してやるべきだ)

「可愛い子には旅をさせよ」の意味をスッキリ理解!

可愛い子には旅をさせよ:可愛い子供には旅をさせ、世の中の苦労を体験させると
よいということ

「可愛い子には旅をさせよ」の意味を詳しく


「可愛い子には旅をさせよ」とは、可愛い子供には旅をさせ、世の中の苦労を体験させるとよいという意味です。

大事な子供だからこそ、手元に置いて甘やかすのではなく、旅をさせて厳しい経験を積ませるべきだということです。

 

最近では、昔に比べて簡単に旅行に行けるようになりました。

そのため、大事な子供を自由に旅行に行かせるべきだ、という意味でも使われるようになりました。

「可愛い子には旅をさせよ」の使い方

  1. 可愛い子には旅をさせよで、子供を全寮制の中学に通わせることにした。
  2. 子供を自立させたいなら、まずは子離れしなくては。可愛い子には旅をさせよというだろう。

例文①のように、親が自分の子供に対して使う場合があります。

また、例文②のように、第三者が子供の親に対してアドバイスのような形で使うこともあります。

「可愛い子には旅をさせよ」の由来

昔は、旅をするには歩くか馬に乗るかくらいしか方法がありませんでした。

今のように交通も便利ではなかったため、旅は大変なものとされていました。

しかし、そのような辛い旅を経験させることが子供の成長につながるというところから、このことわざは生まれました。

 

子供が可愛いからといって、そばに置いて甘やかしていては子供のためになりません。

旅を通じて苦労を経験させることで子供の将来のためになる、ということを言っています。

「可愛い子には旅をさせよ」の類義語

「可愛い子には旅をさせよ」には以下のような類義語があります。

  • いとしき子には旅をさせよ
  • 獅子(しし)の子落とし
  • 獅子の子育て

獅子の子落とし」は、わが子にに厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるというたとえです。

獅子は生まれた子を谷の底に落とし、そこからよじ登ってきた強い子だけを育てるという言い伝えがあります。

弱肉強食の厳しい世界の中、獅子は、子供が生まれた瞬間から「可愛い子には旅をさせよ」を実行しているということです。

「可愛い子には旅をさせよ」の対義語

「可愛い子には旅をさせよ」には以下のような対義語があります。

  • 親の甘いは子に毒薬
  • 親の甘茶が毒になる

親の甘いは子に毒薬」「親の甘茶が毒になる」、どちらのことわざにも、甘やかして育てると子供の将来のためにならない、という意味があります。

甘やかされて育った子供は、世間知らずで何もできない大人になってしまうということです。

「可愛い子には旅をさせよ」の英語訳

「可愛い子には旅をさせよ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Spare the rod and spoil the child.
    (鞭を惜しむと子供はだめになる)
  • If you love your child, send him out into the world.
    (子供を愛しているなら、きちんと世に出してやるべきだ)

まとめ

以上、この記事では「可愛い子には旅をさせよ」について解説しました。

意味可愛い子供には旅をさせ、世の中の苦労を体験させると
よいということ
由来旅の苦労を経験することで成長するということから
類義語いとしき子には旅をさせよ、獅子の子落とし、獅子の子育てなど
対義語親の甘いは子に毒薬、親の甘茶が毒になるなど
英語訳If you love your child, send him out into the world. (子供を愛しているなら、ちゃんと世に出してやるべきだ)

可愛い子ほど苦労はさせたくないと思うのは親心ですが、いつまでも甘やかしていては、社会で生きていく強さが身につきません。

子供は苦労を経験させてあげることで、より強くたくましくなるのです。