「闊達」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「闊達(かったつ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「闊達」をざっくり言うと……

読み方闊達(かったつ)
意味小さな物事にとらわれず、度量が広いこと
類義語開豁
対義語狭量、偏狭
英語訳generous(気前が良い)

「闊達」の意味をスッキリ理解!

闊達(かったつ):小さな物事にとらわれず、度量が広いこと

「闊達」の意味を詳しく

「闊達」とは、小さな物事にとらわれず、度量が広いことです。

「度量」とは、他人の考えや発言・行動を受け入れる心の広さのことです。度量が広いことを表す「闊達」は、他者を受け入れる心の余裕があるというニュアンスも含みます。

「闊達」は「快活」と音が似ており誤解されやすいですが、明るく元気であるという意味はないので注意しましょう。

「闊達」の使い方

  1. 彼は闊達な性格で、広い視点で物事をとらえるのが得意だ。
  2. 彼女はこの業界の人間にしては珍しく自由闊達な性質であり、ある意味異質な存在でもあった。
  3. 明朗闊達な人を見ていると、自分も心に余裕を持てる人間になりたいと思う。

上記の例文のように、「闊達」は、「闊達」単体でも、「自由闊達」や「明朗闊達」といった四字熟語としても使われます。

①の例文では、「彼」の性格を説明するのに「闊達」という言葉が使われています。「広い視点で物事をとらえるのが得意」という情報と合わせて説明することで、「彼」が小さなことよりも大きな物事に関心があるのだとわかります。

②の例文でも、①の例文と同様に「彼女」の性質を説明するために「自由闊達」という言葉が選ばれています。「この業界の人間」と比較することで、「彼女」の性格が珍しいものであることが強調されています。

  • 自由闊達:小さな物事にとらわれず、のびのびとしていること

③の例文では、「明朗闊達な人」と「自分」が比較されています。「自分」が心に余裕を持てない人間だと評価し、「明朗闊達」という性質に対してあこがれの気持ちを表現しています。

  • 明朗闊達:明るくほがらかな性格で、小さなことを気にしない性格

「闊達」の類義語

闊達には以下のような類義語があります。

  • 開豁(かいかつ):心が広いこと

「開豁」は、心が広い様子を表す熟語です。

読みが難しくあまり一般的ではないですが、「闊達」と似た概念を表すことができます。

「広々として眺めがよい」という意味もあり、精神的な度量の広さだけでなく、物質的な広さのことについても表現されることがあります。どちらの意味であるかは文脈から判断しましょう。

「闊達」の対義語

闊達には以下のような対義語があります。

  • 狭量(きょうりょう):度量が狭いこと
  • 偏狭(へんきょう):自分の考えにとらわれ度量が小さいこと
「狭量」「偏狭」は、どちらも度量が小さいことを指す言葉です。

「狭量」は、人を受け入れる心の広さがないことです。一方、「偏狭」は自分だけの、視野の狭い考えにこだわることを表します。

どちらも他者を突き放しているという意味で共通しますが、ただ受け入れないのか自分の考えにこだわっているのかで微妙にニュアンスが異なるので、うまく使い分けていきましょう。

「闊達」の英語訳

闊達を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • generous
    (気前がよい)
  • not worry about the details
    (細かいことを気にしない)

generousは、「気前がよい」という意味の形容詞であり、他人に対して寛大であるという、「闊達」に近いニュアンスの言葉になります。

ただし、人を受け入れるだけでなく惜しみなくものを分け与えるという意味も含まれています。そのため、「闊達」のつもりで使うには、少しイメージと異なるかもしれません。

一方で、「細かいことを気にしない」という意味で「闊達」を表現したい場合には “not worry about the details” を使うとよいでしょう。「闊達」のようにすっきりと一語で表現することはできませんが、誤解なく伝えることができる英語表現です。

まとめ

以上、この記事では「闊達」について解説しました。

読み方闊達(かったつ)
意味小さな物事にとらわれず、度量が広いこと
類義語開豁
対義語狭量、偏狭
英語訳generous(気前が良い)

「闊達」は普段はあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、意味自体はそこまで難しくもありません。知っていると語彙の幅が広がるため、ぜひ正確に覚えておきましょう。