「カタカナ語」と「外来語」の違いとは?具体例の一覧まで解説

違いのギモン

私たちが普段よく使う言葉のなかには、カタカナで表記されるものがたくさんあります。みなさんはそれらの言葉をどう呼びますか?「カタカナ語」と言ったり「外来語」と言ったりしますよね。

今回は、似ているようで違う「カタカナ語」と「外来語」について、それぞれどのような特徴があるのかを説明していきます。

結論:「外来語」は「カタカナ語」のうちの一つ

「外来語」は「カタカナ語」のなかに含まれます。

カタカナで表記される語を全般的に「カタカナ語」と言い、そのなかでも特に他国の言語でありながら日本語と同じように使われる語を「外来語」と言います。

言い換えれば、「外来語」ではない「カタカナ語」もあるというわけです。

「カタカナ語」をもっと詳しく


「カタカナ語」とは、その名の通りカタカナで表記される語全般のことを指し、「横文字」とも言います。カタカナで表記される言葉は、大きく分けると「外来語」「和製英語(英語の単語をもとに日本でつくられた言葉)」「日本語特有の略語」の3種類があります。

その中でもとりわけ「外来語」を指して使われることが多いです。

特徴としては、必ずしも日本語の中に同化して使われているわけではないという面があり、もともとある日本語で言われた方がわかりやすい言葉も多くあります。

また、「和製英語」と「日本特有の略語」は字面的には英語っぽく見えますが、英語圏では意味が通じなかったり、本来は違う意味で使われていたりするものがほとんどです。

「カタカナ語」の例

「カタカナ語」の具体例をいくつかご紹介します。

外来語和製英語日本語特有の略語
インターネットフライドポテト(英:french fries)パソコン(パーソナルコンピューター)
ピアノサラリーマン(英:office worker)コンビニ(コンビニエンスストア)
ケーキペットボトル(英:plastic bottle)アプリ(アプリケーション)
スプーンガソリンスタンド(英:gas station)エアコン(エアーコンディショナー)

ほかにも例を挙げると切りがないくらいたくさんの言葉がありますが、このように3つの種類に仲間分けすることができます。

こうしてみると、普段よく使っている言葉が実は和製英語だったり日本語特有の略語だったりといった気づきを得られますね。

「外来語」をもっと詳しく


先ほど「外来語」は「カタカナ語」の一種であると述べましたが、もう少し詳しく言及すると、「外来語」とは他国(おもに欧米諸国)の言語から借用し、日本語の中に取り込まれて使われている語のことを指します。

つまり、日本語ではないけれども日本語と同等に使われているというような言葉です。

「外来語」はもとの言語とほとんど同じ意味で使われます。そのため、和製英語や略語のように日本でしか通じないということはありません。

英語以外の言語からきている「外来語」

「外来語」は英語がもとになっているというイメージが強いかもしれませんが、実は英語以外の言語がもととなっている言葉も意外とたくさんあります。以下にいくつかご紹介します。

  • アルバイト(ドイツ語)
  • イクラ(ロシア語)
  • カステラ(ポルトガル語)
  • ランドセル(オランダ語)
  • アンケート(フランス語)
いかがでしょうか。例に挙げたこれらの国の言語はどれも、ほかにもたくさんの言葉が「外来語」として日本で使われています。中には、もはやカタカナで表記されず、もとから日本語であったかのように使われている言葉もあります。

まとめ

以上、この記事では、「カタカナ語」と「外来語」の違いについて解説しました。

  • カタカナ語:カタカナで表記される語全般。外来語、和製英語、略語から成る。
  • 外来語:カタカナ語の一種。他国の言語から借用して日本語の中に取り込まれた語。
最近はテレビや新聞などでも「カタカナ語」がよく見られますね。「カタカナ語」に出会ったら、3種類のうちのどれに該当するか考えてみるのも面白いかもしれません。ぜひ参考にしてください。