「かしこまりました」と「承知しました」の違いを解説

違いのギモン

「かしこまりました」「承知しました」は、相手からなにかしらの要求を受けたときに、返事として使われる言葉です。

同じような言葉ですが、それぞれ違ったニュアンスを持ちます。

この記事では、「かしこまりました」と「承知しました」の違いについて解説します。

結論:「かしこまりました」は理解、「承知しました」は承諾

「かしこまりました」は「わかりました」「理解しました」という意味で、
「承知しました」は「わかりました」「引き受けます」という意味
です。

「かしこまりました」をもっと詳しく


「かしこまりました」は、相手の要求を受け、「理解した」ということを示す言葉です。

客と頻繁にやりとりをする飲食店や、ビジネスメールなどでよく使われます。

 

「かしこまりました」と言えば、普通は「理解したため、その依頼を私が実行します」という意味になります。

これは、日本語が、言葉ではっきりと表現されない行間を読むことがよくある言語であることから起こる現象です。本来「かしこまりました」には承諾の意味はありませんが、文脈によって承諾の意味が発生するのです。

そのため、「かしこまりました」は実質的には「承知しました」と同じ意味で使われます。「かしこまりました」は「承知しました」と比べより丁寧な印象を与えることから、接客のときにはこちらがよく使われます。

「かしこまりました」の使い方の例

  1. 「お水のおかわりをください」
    かしこまりました。少々お待ちください」
  2. 「明日までに、この資料をグラフにまとめておいてくれないかな」
    かしこまりました

「かしこまりました」は、相手の言葉を受け、「理解した」と伝える場面で使われます。

①の例文は、飲食店でよくあるやりとりです。客の要望に対し、「その注文を聞きましたよ」という合図として「かしこまりました」が使われています。

②の例文では、相手の依頼に対し、承諾の意思表示をしています。この場合の「かしこまりました」は「承知しました」と置き換えても成立します。

「承知しました」をもっと詳しく


「承知しました」は、相手の要求を受け、「やります」という意思表示をする言葉です。

「かしこまりました」ほど大げさに返事をするわけではないが、ある程度の敬意を表す必要があるという場合に使われます。

広く使いやすい表現あるため、会話でも書面でもよく使われます。

「承知しました」の使い方の例

  1. 「明日の19時からで予約をお願いします」
    承知しました。それでは、明日の18時50分までに受付までお越しください」
  2. 「明日までにこの仕事をしてほしいのですが、できますか?」
    承知しました

①の例文では、予約のお願いに対し、手続き可能であることを「承知しました」という言葉で伝えています。

「相手の言ったことを理解したうえで、要望通りのサービスを提供できるという状況だと確認した」という意味になります。

②の例文では、相手の質問に対し、承諾と可能の両方の意味を伝えています。

この場合、「承知しました」の一言で、相手の「してほしい」という依頼を引き受けつつ、「できるか」という質問に答えることができます。

「承知いたしました」は二重敬語ではない


よくある勘違いに、「承知いたしました」を二重敬語だと解釈してしまうことが挙げられます。

しかし、「承知いたしました」は正しい表現であり、二重敬語には当たりません。

二重敬語とは
二重敬語とは、尊敬語と尊敬語というように、「同じ種類の敬語を重ねてしまう誤った表現」です。

たとえば、「おっしゃられる」があります。「言う」の尊敬語「おっしゃる」に、「〜される」という動詞を敬語に変える尊敬語が二重に重なっている状態です。

二重敬語にしてしまうことで、表面上だけ丁寧な表現となり、敬意がわざとらしくからます。かえって失礼になってしまうため、二重敬語の使用は避けましょう。

「承知いたしました」を二重敬語と判断してしまう原因に、「承知する」を謙譲語だと誤って解釈してしまうことが挙げられます。

「承知しました」は、普通の言葉である「承知する」の語尾を丁寧語「します」変えた言葉です。そのため、「します」の部分を謙譲語である「いたす」に変えても二重敬語には当たりません。

まとめ

以上、この記事では、「かしこまりました」と「承知しました」の違いについて解説しました。

  • かしこまりました:相手の依頼・指示を理解したことを示す表現
  • 承知しました:相手の依頼・指示を引き受けるという意思表示の表現
「かしこまりました」「承知しました」はどちらも、日常生活でよく使われる言葉です。違いをしっかり押さえておきましょう。