「空手」「柔道」「合気道」の違いとは?技の特徴が異なる?

違いのギモン

日本、中国などの国々では古くから様々な武術が人々に親しまれてきました。

武術の中には時がたつとともに衰退していったり発展していったものがありますが、その中でも日本発祥である「空手」「柔道」「合気道」は今でも世界中の多くの人々に親しまれています。

以前は国内だけで行われていた試合なども、現在では国際大会にまで規模が大きくなっているものも多くあります。競技人口も過去と比べると成長しており、今後も発展が期待されています。

 

武術にはもちろんそれぞれ違いがありますが、上記の武術の違いは一体何なのでしょうか。

今回は「空手」「柔道」「合気道」の違いについて解説します。

結論:「空手」「柔道」「合気道」は、技の形態が違う

それぞれ、様々な違いが挙げられますが、最大の違いは技術的な面での違いです。

「空手」は、主に突き技と蹴り技がメインとなっている武術です。両手両足を使って2人で戦います。

「柔道」は主に投げ技と固め技を使って戦う武術です。相手の体を投げたり動きを押さえつけたりすることで相手の体を動くことができなくして、勝ち負けを競う武術です。

「合気道」は力学的な力を利用して戦う武術です。相手の技を見て投げ技を行ったり関節をひねることで動けなくしたりなどして、試合を行います。

「空手」をもっと詳しく

「空手」は突き技と蹴り技を駆使して戦う武術です。現在では空手には大きく分けて 2 種類あり、「伝統派空手」と「フルコンタクト空手」とに分けられます。

 

まず、「伝統派空手」は直接的な打撃を避けて試合が行われる空手のことです。

伝統派空手では基本的に防具などは使用せずに素手を使います。相手に打撃を与える直前に技を止め、それによって得点が得られると言う形式を取っています。

伝統派空手では礼節や哲学を重視する傾向があり、技の方の美しさなども重要視されます。

 

一方で、「フルコンタクト空手」は、直接的な打撃を与えることで試合が行われる空手のことです。

フルコンタクト空手では、顔面などの部位以外への突き技や蹴り技によって相手に打撃を与えることによって勝ち負けが決まります。

伝統派空手では防具を使うことはありませんが、フルコンタクト空手では防具を使用して試合が行われる場合もあります。試合形式的には比較的ボクシングと似ています。

 

また、空手では階級制が取られており、無級から十段までの階級が用意されています。

「級」の段階では、個人の技によって昇級が決まります。一方で、「段」での昇段は個人の技だけでなく、空手に関しての研究発表などが求められます。

また、空手は戦闘に関してだけでなく、精神面での育成も目的としているため、難易度の高い段の昇段になると、技や研究発表だけでなく、人間性に関しての審査も加わります。

ここでは道場で後輩や弟子の模範となるような人間であるか、また、精神面において自ら人格形成に努めているか、などが審査されます。

「柔道」をもっと詳しく

「柔道」は投げ技と固め技などの技を使って勝ち負けを争う武術です。

技の種類は非常に多く、現在投げ技は 68 種類、固め技は 32 種類もあります。また、それぞれの技はそれぞれ細分化されています。

投げ技には手を使った手技、腰を利用した腰技、足を使った足技などがあります。

また、固め技には、相手を抑え込む抑込技 (おさえこみわざ) や、手足を締めることで相手を動けなくする絞技 (しめわざ)、相手の関節を抑える関節技などがあります。

 

柔道には力量によって階級があり、柔道着を切る際に身につける帯の色によってその階級がわかるようになっています。

年齢によって獲得できる帯の色は違うため、色は様々ですが、初心者は白帯からスタートします。

最高位の九段から十段の階級には赤帯が与えられますが、その前の初段の段階にあたる黒帯も取得することが困難であると有名です。

以前までは、初段の黒帯は、女子だけに真ん中に白い線が入っているものが与えられていました。しかし、男女で黒帯のデザインが違うことが差別的とされ、2017 年に開催された柔道日本一を決定する講道館杯から女子も男子と同じ真っ黒の黒帯を与えられるようになりました。

これらの昇級、昇段試験では、柔道の場合は型、試合、そして筆記の試験があります。これら全てを考慮して、進級ができるかが審議されます。

「合気道」をもっと詳しく

合気道は主に関節技と投げ技を利用して試合を行う武術です。

空手と比較的似ているため、違いがわからないという人もいるでしょう。違いを簡単に説明すると、「空手」は力技で相手を攻撃するのに対して、「合気道」は相手の動きを読んで重力や、支点や力点といった力学的な力を利用して相手を攻撃します。

 

合気道が成立したのは大正から昭和にかけての時期で、これは「空手」や「柔道」と比べると比較的新しいと言えます。植芝盛平(うえしばもりへい)が創始したとされており、様々な武術の研究の結果から「合気道」が誕生したと言われています。

 

また、合気道も空手や柔道と同じように階級制をとっており、八級から八段までの階級があります。

「段位の一番下である初段を取るためには 15 歳以上である必要がある」などの特徴があります。

また、昇段の試験では、二段以上の審査で合気道についての感想文や小論文が求められるなど、特徴的な試験が課せられています。

昇段試験で昇段できるのは四段までとされており、五段以上に昇段するには六段以上の有段者に推薦してもらうことが必要などの特徴もあります。

まとめ

以上のように、今回は「空手」「柔道」「合気道」の違いについて説明しました。

  • 空手:突き技と蹴り技で戦う武術
  • 柔道:投げ技と固め技を使って戦う武術
  • 合気道:関節技と投げ技を使って戦う武術

今回は上記の 3 種類について解説しましたが、他にも日本や世界で人気な武術は多くあります。

それらの違いや歴史などについても調べてみてはいかがでしょうか。