「寒心(かんしん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「寒心(かんしん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳・同音異義語についてわかりやすく解説します。

「寒心」の意味をスッキリ理解!

寒心(かんしん):恐れを感じ、ぞっとすること

「寒心」の意味を詳しく

「寒心」とは、恐れを感じてぞっとした思いをすることです。

「寒」という字には「さむい」「つめたい」という意味のほかに「ぞっとする」という意味もあります。

また、「心」という字は記憶や感覚など、脳の働きによる作用全体を表します。

これらが組み合わさり、「ぞっとする気持ち」という意味になるのです。

「寒心」の使い方

  1. 自分がいつも歩いている道で事故が起こるなんて、寒心に堪えないことだ。
  2. 部屋の様子を盗撮されていたと知って、寒心しない人はいないだろう。

上記の例文のように、「寒心」は「寒心に堪えない」「寒心する」の形で使われます。

①の例文では、事故が起こったという事実に対し、「寒心」という言葉が使われています。

ただ事実を述べるのではなく、「寒心に堪えない」と表現することで、暗に「もしかしたら、自分が事故に巻き込まれていたかもしれない」という気持ちが込められているのがわかります。

②の例文では、「盗撮されていた」ということに対し、気づいた瞬間のぞっとするような感覚を「寒心する」という言葉で表現しています。

 

「寒心に堪えない」「寒心する」のどちらも、同じ場面で使われる表現です。しかし、表現としては「寒心に堪えない」の方が慣用的なので、文の形にこだわりがなければこちらを使いましょう。

「寒心」の類義語

寒心には以下のような類義語があります。

  • 震え(ふるえ):体が小刻みにぶるぶるゆれること
  • 慄き(おののき):恐怖・寒さなどによる震え
  • 戦慄き(わななき):恐怖・寒さなどによる震え
  • 恐怖:恐れ、怖がる気持ち

「震え(ふるえ)」とは、小刻みに体などがゆれることです。

「慄き(おののき)」と「戦慄き(わななき)」はどちらも、恐怖や寒さを感じたときや興奮したときの、ぶるぶるとした震えのことです。

「慄き」は「戦き」とも書きます。

「慄き」と「戦慄き」は、同じ言葉の音が変わった形だと考えられており、明確の意味の使い分けはされていません。

 

「恐怖」とは、恐れたり怖がったりすることです。心の動きとして、なにかに怖がる感覚について言い表すことができます。

「恐怖」と同様に「寒心」は、実際の体の震えがあるかどうかにかかわらず、ぞっとした思いをすることを表します。それに対し「震え」「慄き」「戦慄き」は、どれも実際に体を震わせる場合に使う言葉です。

震えていること自体に焦点を当てるのであれば「震え」「慄き」「戦慄」、ぞっとした思いに焦点を当てるのであれば「寒心」「恐怖」を使うとよいでしょう。

「寒心」の英語訳

寒心を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • shudder
    (ぞっとする)

「寒心」に近い意味のある英単語はshudderです。

shudderには「ぞっとする」という意味と、「恐怖などにより震える」という意味があります。「寒心」には「震える」という意味はありませんが、うまく使えば「ぞっとする」というニュアンスが伝わるでしょう。

「関心」「感心」「歓心」の意味

「関心」とは、物事に興味を持つことです。「関心を持つ」という表現が一般的です。

「感心」とは、相手の態度や行いに心が動くことです。ただし、「感心」する対象は自分より目下の相手でなければいけません。

「歓心」とは、嬉しさを感じたり、喜ぶような気持ちを持ったりすることです。
 
同音異義語が多く混乱しがちですが、混同せずに使い分けられるようにしましょう。

まとめ

以上、この記事では「寒心」について解説しました。

読み方寒心(かんしん)
意味恐れを感じ、ぞっとすること
類義語震え、慄き、恐怖など
英語訳shudder(ぞっとする)

同音異義語が多く混乱しがちな「寒心」ですが、身近な感覚を言い表わせる便利な言葉でもあります。ぜひ覚えておきましょう。