「間隙」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「間隙(かんげき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「間隙」をざっくり言うと……

読み方間隙(かんげき)
意味モノとモノの間
類義語隙間、空隙、透目など
英語訳gap(隙間、差)など

「間隙」の意味をスッキリ理解!

間隙(かんげき):モノとモノの間、隙間

「間隙」の意味を詳しく

「間隙」とは、モノとモノの間、時間的な隙間、油断などを表す言葉です。

「間隙」と「隙間」は漢字の順序が逆ですが、音読みと訓読みであるという違いがありますが、意味は全く同じといって差し支えありません。

「間隙」には、主に以下のような意味があります。

  1. 意味「モノとモノの間」
    「間隙」には「モノとモノの間」という意味があり、モノや人など、目に見えるモノの間という意味で使われます。たとえば、「人ごみの間隙を進む」「谷の間隙に落ちる」などのように使います。
  2. 意味「時間的な間」
    「間隙」には「時間的な隙間」という意味もあります。たとえば、ランチタイム中の暇な時間や、電車の到着時刻と発車時刻の間など、時間的な間隔を表す時に「間隙」が使われます。
  3. 意味「油断」
    「間隙」には「気のゆるみ」や「油断すること」を表します。気持ちがたるんだ瞬間や、思わず気を抜いてしまうことを表す時に使われます。たとえば、「試合中の間隙を突かれた」なら「試合中に気のゆるみで意表を突かれた」という意味になります。
  4. 意味「不仲」
    「人間関係の隔たり」や「不和」を表す場合にも、「間隙」は使われます。たとえば、家族との隔たりや、ビジネスシーンでのクライアントとの隔たりなど、人間関係において距離が生じ、親密ではない状態を表すときに使われます。
「間隙」はやや堅苦しい表現となるため、普段の生活で使うことはあまりないかもしれません。「間隙」より親しみがあり、馴染みの深い言葉に「隙間」という言葉があるため、日常会話などでは「隙間」と言い換えた方が良いでしょう。

一方、社交的な場やビジネスシーンなど、堅苦しい表現が好まれる場面では「間隙」を使う方が良いでしょう。また「間隙」は「隙間」に比べ、知的な印象を与えられる言葉です。

「間隙」の使い方

  1. 昼休みの間隙を使って、テスト勉強をする。
  2. 次の取引先まで、20分程度の間隙がある。
  3. 家族と遺産相続をめぐって間隙が生じている。

①、②の例文は、「時間的な間」という意味で使われています。予定と予定の間の隙間時間という意味で使われています。

③の例文では、「不仲」という意味で使われています。「間隙」には「不仲」という意味はありますが、どの程度「不仲」なのかは前後の文脈から判断するようにしましょう。

「間隙」の類義語

「間隙」には以下のような類義語があります。

  • 隙間:モノとモノの間、間隙
  • 空隙:隙間
  • 透目(すきめ):隙間、間隙

全ての類義語に、「何かの間」というニュアンスが共通しています。

「空隙」は「間隙」とほとんど同じの言葉ですが、日常的に使う言葉ではありません。日常会話では「空隙」を「隙間」などに言い換えた方が良いでしょう。

「間隙」の英語訳

「間隙」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • gap
    (隙間、差)
  • distance
    (間隔)
  • discord
    (間、間隔)

gapやdistanceは主に、「モノとモノの隙間」などの意味で使われます。一方、discordは人間関係での隔たりを表す際に使われます。

まとめ

以上、この記事では「間隙」について解説しました。

読み方間隙(かんげき)
意味モノとモノの間
類義語隙間、空隙、透目など
英語訳gap(隙間、差)など

「間隙」は「隙間」とほとんど同じ意味ですが、「隙間」よりも知的で形式的な印象を与える言葉です。ビジネスシーンや日常会話など、場面に応じて上手に使い分けれるようにしましょう。