「感無量(かんむりょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「感無量(かんむりょう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「感無量」の意味をスッキリ理解!

感無量(かんむりょう)身にしみて深く何かを感じ入る様子

「感無量」の意味を詳しく


「感無量」とは、胸が歓びでいっぱいになるくらい、深くしっかりと感じる様子を意味しています。

「無量」には、「はかり知れないほど量が多い」という意味があります。「感無量」はこの「無量」に「感」を組み合わせた熟語です。

感動する場面、思いを伝える時などに使用されることが多くあります。

「感無量」と「感慨無量」の関係性

「感無量」には、辞書でも区別されないほど同じ意味を持つ「感慨無量」という四字熟語があります。

意味
  • 感慨:心に深く感じてしみじみとした思いにふけること
  • 無量:その程度が見当も付かないほどに大きいこと
最近では「感慨無量」は文章で書く際に使用されることはありますが、会話内で使われることは多くありません。使いやすく歯切れがいいことから「感無量」と短縮して使われるようになりました。現在では、「感無量」が一般的な表現です。

「感無量」と「万感」の違い

「感無量」と似た意味を持つ言葉に「万感(ばんかん)」があります。「心に浮かぶさまざまな思い」という意味を持っています。

万感

例文
県大会で優勝したが、今まで下積みを重ねてきた日々がよみがえり、万感(ばんかん)胸に迫って思うように言葉が出なかった。(喜びや悲しみなどが入り混じった様子)

「万感」は「心に浮かぶさまざまな種類の思いや考え」を表します。喜びや悲しみなどの異なる思いが入り混じった感情を表す際に使用されます。

感無量

例文
入部以来、無我夢中になって部活に励んできましたが、最後までやりきることができて感無量です。(ここまで続けてきたことに対して、感動をしみじみと感じる様子)

「感無量」は、「歓びや感動を深く感じ入る、身にしみて感じる」ことを表します。

「万感」は、「悲しみや喜びなどのすべての感情」を表す際に使用されます。一方で、「感無量」は、「歓びや感動」を表す際に使用されるので注意しましょう。

「感無量」の使い方

  1. 合唱コンクールで優勝して感無量だ。
  2. 友人の結婚式で感無量になった。

①、②の例文は両方とも、胸いっぱいに喜びや感動を感じていることを「感無量」で表しています。結果が出た際に、「これまでの過程や経験を振り返りながら、しみじみと深く思いを抱く様子」「言葉にできないほど胸いっぱいに感激する様子」を表します。

感じる場面やタイミングは人それぞれ違いますが、意味合いはどんな場合でも変わりません。

「感無量」の語源

「感慨無量」という四字熟語は、1917年に田山花袋(たやまかたい)の作品によって生まれました。作品の中で、「胸が喜びでいっぱいになる様子」を「感慨無量」と表現したことから意味が定着したといわれています。

使われていくうちに、言いやすいという理由から「感慨無量」が「感無量」に変化していったといわれています。

「感無量」の類義語

感無量には以下のような類義語があります。

  • 感慨深い:心に深く感じること
  • 感動:物に深く感じて、心を動かすこと

①、②の熟語も、「心に深く何かを感じた場合」に使用されています。意味合いとしては「感無量」と同じで、使い方も似ているのが特徴です。

「感無量」の英語訳

感無量を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • immense
    (感無量)

例:He has an immense grasp of nuclear physics. (彼は原子物理学をすばらしく理解している)

  • deep feeling
    (感無量)

例:affect suddenly with deep feeling.(深い感情に突然襲われる)

まとめ

以上、この記事では「感無量」について解説しました。

読み方感無量(かんむりょう)
意味身にしみて深く何かを感じ入る様子
語源田山花袋の作品の「感慨無量」から
類義語感慨深い、感動など
英語訳immense、deep feeling

「感無量」は、話し言葉、書き言葉など様々な場面で使用されています。自分の気持ちを伝える際に、適切な使い方かどうかに注意して使っていきましょう。