「緩急軽重」の意味とは?読み方は?使い方から類義語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」です。

以下では、「緩急軽重」の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「緩急軽重」をざっくり言うと……

読み方緩急軽重(かんきゅうけいちょう)
意味物事や状況の重要性や緊急性のこと。
類義語軽重緩急
英語訳an emergency(緩急), slightness and seriousness(軽重)

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」の意味をスッキリ理解!

緩急軽重(かんきゅうけいちょう):物事や状況の重要性や緊急性の程度。

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」の意味を詳しく

「緩急軽重」とは、物事や状況の重要性や緊急性の度合い表す言葉です。

緩急軽重は、「緩急」と「軽重」の二語から成ります。どちらとも、反対の意味の漢字を合わせた熟語です。

「緩急」は、緊急であることとそうでないこと、という意味を持ちます。物理的に速くしたり遅くしたりすることも「緩急」と言いますが、今回はそちらの意味ではありません。

「軽重」は、重要性の度合いを意味します。「緩急軽重」以外にも、「難易軽重」など、物事の程度を表す言葉としてよく使用されます。

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」の使い方

  1. 緩急軽重を察して、どの患者を治療するべきかを決める。
  2. 大量の仕事を上手くさばくには、緩急軽重の見極めが大切である。
  3. 雷雨によって試合が中断されたことに賛否はあったが、それは状況の緩急軽重を審判が判断した結果だった。

①それぞれの患者の緊急度などを察して、治療の順番を決定する様子が描かれています。

大量の仕事を処理するには、その仕事が重要かどうか、また差し迫っている問題かどうかを軸に判断すべきであると述べられています。「緩急軽重を見極める」とは、「優先順位をつける」ということです。

試合の中断という審判の判断に賛否があったものの、みんなに危険が及ばないようにという審判の判断であったことが述べられています。このように、その場を取り仕切る人には、即座の判断を迫られることがあるということを理解しておきたいですね。

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」の類義語

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」には以下のような類義語があります。

軽重緩急:物事や状況の重要性や緊急性のこと。

「緩急」と「軽重」が入れ替わった「軽重緩急」も「緩急軽重」と同じ意味を持ちます。

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」の英語訳

「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」を直接表す英語訳はないため、「緊急性」や「重要性」を意味する単語を使います。

  • urgency of the case(事態の緊急性)
  • importance(重要性)

上記の英語訳の使用例は以下の通りです。

例文
  1. You should behave according to the urgency of the case.
    (緊急性に応じて対応すべきだ。)
  2. The reason why he decide to suspend  the athletic meeting when it thundered is that he  understood the importance of securing the children’s safety.”
    (雷が鳴った瞬間に運動会の中止を判断したのは、子どもたちの安全を確保することの重要性を理解していたからだ。)

まとめ

以上、この記事では「緩急軽重(かんきゅうけいちょう)」について解説しました。

読み方緩急軽重(かんきゅうけいちょう)
意味物事や状況の重要性や緊急性のこと。
類義語軽重緩急
英語訳an emergency(緩急), slightness and seriousness(軽重)

「緩急軽重」という四字熟語は、物事を評価する言葉であるため、使い所はたくさんあります。

「緩急軽重を察する」、「緩急軽重を見極める」などの表現は、「優先順位をつける」などと同等の頻度で使用できる表現です。ぜひとも、正しく意味を理解しておきたいですね。