「間髪(かんはつ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「間髪(かんはつ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・英語訳についてわかりやすく解説します。

「間髪」の意味をスッキリ理解!

間髪(かんはつ):髪1本ほどのわずかな隙間

「間髪」の意味を詳しく

「間髪」とは、髪1本ほどのわずかな隙間のことです。

「間髪を容れずに(かんはつをいれずに)」という慣用表現を使う場合にのみ使われる熟語です。

「かんぱつ」と読まれることが多く、パソコンやスマホでの変換も「かんぱつ」という読みにほとんど対応していますが、「かんぱつ」という読みは文法的には誤りです。

  • 間髪を容れずに:髪の毛1本ほどのわずかな間もなく

「間髪を容れずに」は、行動と行動の間に、時間的な隔たりがまったくないことを表す表現です。

時間の流れの間に、空間的な隔たりである「髪の毛1本」が引き合いに出されているのはちぐはぐな印象も受けますが、ある意味たとえであると認識してよいでしょう。

「間髪」の使い方

  1. 質問を受けた発表者は、間髪を容れずに話し始めた。
  2. 緊急地震速報が鳴ってから、間髪を容れずに揺れがやってきた。

上記の例文のように、「間髪」は「間髪を容れずに」という表現で使われます。

①の例文では、「発表者」が質問を聞き相手が話し終わった瞬間、考える時間も持たずに答えを話し始めたことを「間髪を容れずに」という言葉で表現しています。

②の例文では、緊急地震速報が鳴るやいなや、すぐに地震の揺れが来たことを「間髪を容れずに」としています。

「間髪をいれずに」は、本来は「容れずに」が正しい表記ですが、「入れずに」と表記しても間違いではないので、どちらか使いやすい方を使いましょう。

「間髪」の語源

中国の説話集である『説苑(ぜいえん)』に「其の出づる出でざるは、間に髪を容れず」という表現があります。

漢代の中国が出典であるため、本来は「間」と「髪」の間に助詞「に」がなく「間髪」と表記されます。「間、髪を容れず」と読み下す場合もあります。

「かん、はつをいれず」になることから、「間髪」は本来、「かんはつ」が正しい読みで、熟語の二文字目が濁音化する「連濁」と呼ばれる現象が起きないはずなのです。

しかし、日本語話者は「青空」などのように、複合語の二文字目が濁音化する規則を自然と使っています。「間髪」が「かん」と「はつ」で区切られることを知らない日本語話者は、日本語のルールに基づいて自然と「かんぱつ」と読んでしまうのです。

「間髪」の英語訳

間髪を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • immediately
    (すぐ近くに)

「間髪」は「間髪を容れずに」と使われる言葉であるため、「間髪」そのものを英語で表現するのは難しいです。ただし、immediatelyは「ほとんど隔たりがないがすぐ近くである」という意味で「間髪」に近い英語表現になります。

 

下記のように、過去形の文章でimmediatelyという言葉がつくと、「間髪を容れずに」という意味にもなります。

例文①:過去形の文章における用法
“Hearing a call, I stopped running immediately.” (掛け声を聞いて、間髪を容れずに走るのをやめた。)

また、接続詞としての用法もあり、「間髪を容れずに」と近い状況を表現することができます。

例文②:接続詞としての用法
Immediately he finished speaking, she answered the question.” (彼が話し終わるやいなや、彼女は質問に答えた。)

まとめ

以上、この記事では「間髪」について解説しました。

読み方間髪(かんはつ)
意味髪1本ほどのわずかな隙間
語源『説苑』の「其の出づる出でざるは、間に髪を容れず」
英語訳immediately(すぐ近くに)

読み方は混同しやすいですが、文章でよく使われる言葉です。正しい読み方も含めて覚えておきましょう。