「勝てば官軍負ければ賊軍」の意味とは?英語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「勝てば官軍(かんぐん)負ければ賊軍(ぞくぐん)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「勝てば官軍負ければ賊軍」をざっくり言うと……

読み方勝てば官軍(かんぐん)負ければ賊軍(ぞくぐん)
意味勝った方は全て正しく、負けた方は全て悪いとされるということ
由来慶応4年・明治元年の、日本国内最大にして最後の内戦であったといわれる「戊辰戦争」
類義語泣く子と地頭には勝てぬ、無理が通れば道理ひっこむなど
英語訳The end justifies the means.(結果が全てだ。)

「勝てば官軍負ければ賊軍」の意味をスッキリ理解!

勝てば官軍(かんぐん)負ければ賊軍(ぞくぐん):勝った方は全て正しく、負けた方は全て悪いとされるということ

「勝てば官軍負ければ賊軍」の意味を詳しく

「勝てば官軍負ければ賊軍」は、勝った方は全て正しく、負けた方は全て悪いとされるという意味のことわざです。善悪関係なく、強者が正義となることを表します。

短縮して「勝てば官軍」という場合も多いです。

官軍は、天皇に属する軍のことです。一方、賊軍は、官軍と敵対する軍のことです。

「勝てば官軍負ければ賊軍」の使い方

  1. みんなで頑張ってきたのにプレゼンでダメだったから勝てば官軍負ければ賊軍で部署を変えさせられたらしい。
  2. 勝てば官軍負ければ賊軍とはいっても、ちゃんと正義を通すべきだ。

「勝てば官軍負ければ賊軍」の由来

「勝てば官軍負ければ賊軍」は、慶応4年・明治元年の、日本国内最大にして最後の内戦であったといわれる「戊辰(ぼしん)戦争」に由来しています。戊辰戦争では、新政府軍と旧幕府勢力が戦いました。

旧幕府勢力は、元々は日本を統治し、天皇から認められた「官軍」でした。しかし、「戊辰戦争」で負けた結果、賊軍扱いされました。

君主である天皇側の軍は、どんな状況でも戦に勝つことが大前提でした。戦に負けた結果、天皇の反逆者として見なされ、賊軍のように扱われたことが「勝てば官軍負ければ賊軍」で表現されています。

「勝てば官軍負ければ賊軍」の類義語

「勝てば官軍負ければ賊軍」には以下のような類義語があります。

「勝てば官軍負ければ賊軍」の英語訳

「勝てば官軍負ければ賊軍」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The end justifies the means.
    (目的は手段を正当化する。)
  • Everything is in flux.
    (万物は流転する。)

まとめ

以上、この記事では「勝てば官軍負ければ賊軍」について解説しました。

読み方勝てば官軍(かんぐん)負ければ賊軍(ぞくぐん)
意味勝った方は全て正しく、負けた方は全て悪いとされるということ
由来慶応4年・明治元年の、日本国内最大にして最後の内戦であったといわれる「戊辰戦争」
類義語泣く子と地頭には勝てぬ、無理が通れば道理ひっこむなど
英語訳The end justifies the means.(結果が全てだ。)

「勝った方は全て正しく、負けた方は全て悪いとされる」ということは、ビジネスやスポーツの場面でもあるでしょう。

幅広く使えることわざなので、しっかり覚えておきましょう。