「禍根」の意味と使い方をわかりやすく解説|「遺恨」との違いは

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「禍根(かこん)」です。

「禍」という字がつく熟語はなかなか少ないだけに、「禍根」の意味がわかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、「禍根」の意味や使い方に加えて、語源・類義語・「遺恨」との違い・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「禍根」の意味をスッキリ理解!

禍根(かこん):災いの起こるもとや原因

「禍根」の意味を詳しく

「禍根」とは、「災いの起こるもとや原因」という意味です。

つまり「禍根」は、災難などの人を不幸にする「出来事」そのもののことではありません。「根」という漢字が用いられていることから分かるように、災いの「原因」のことを指しているのです。

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「禍根」の使い方

「禍根」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. ビジネスで一方だけが不利益となる取り決めは、将来に禍根を残すのでやめた方がよい。
  2. 太平洋戦争後のアメリカは、日本を味方とすることで後の禍根を断とうとした。
  3. メンバー内で起きた小さなケンカが、解散騒動を生む禍根となっている。

上記の例文のように、「禍根」は「残る」や「断つ」という動詞と共に使われるのが一般的です。

 

①の例文では、一方に不利な取り決めという「禍根」が、将来の争いという「災い」の原因となることを表しています。

②の例文は、敗戦国の日本を不当に扱うことを「禍根」としています。そのことで、将来日本が再び戦争を仕掛けてきては、アメリカにとっての「災い」となってしまいます。そこで、「禍根を断つ」ことにしたというのが文意です。

③では、小さなケンカという「原因」で解散騒動という「災い」が起きています。つまり、小さなケンカは、解散騒動を起こす「禍根」だったと言えます。

「禍根」の語源

「禍根」という熟語は、用いられている漢字に注目すると、語源からその意味をより理解しやすくなります。

まず「禍」は、訓読みで「わざわい」と読むことができ「思いがけない災難」という意味を持ちます。次に「根」は、「根本」や「根元」という熟語にもあるように「物事のもと」という意味です。

これら2つの漢字の意味を合わせて、「禍根」は「思いがけない災難の原因・もと」という意味を持っているのです。

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「禍根」の類義語

禍根には以下のような類義語があります。

  • 火種(ひだね):事件・騒動などの起こる原因となるもの

「禍根」と「火種」は、「災難の原因」という意味を表しているという点で共通しています。ですが、それぞれの用法は異なっています。

「禍根」では「残る」や「断つ」という動詞を用いますが、「火種」ではそれぞれ同じ場面で「くすぶる」と「絶つ」を代わりに用います。

似ているけど違う!「禍根」と「遺恨(いこん)」の違い

字面や発音が似ている「禍根」と「遺恨」ですが、両者の意味はまったく異なります。

「遺恨」とは、「遺(のこ)る恨(うら)み」と訓読できるように、「心に残っている、簡単に忘れられない恨み」のことを表します。

つまり、「禍根」が災いの発端であるのに対して、「遺恨」は災い等が起きた後に生じる感情であるということです。

 

また、両者は、セットで使われる言葉もそれぞれ異なります。

「禍根」の場合は、「残す」や「断つ」などといった言葉とともに使われます。「禍根」を用いる際の焦点は、災いの種を作ってしまうか、もしくは消し去るかという点にあります。

一方、「遺恨」の場合は、「晴らす」といった言葉がセットになります。「遺恨」と言う以上、既に恨みが心に生じてしまっています。そのため、不快な気持ちを取り払うことを表す「晴らす」などの言葉が適しています。

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「禍根」の英語訳

禍根を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the root of the evil
    (悪の根元)
  • the source of problem
    (問題のもと)

「禍根」の意味は、英語において 1語の単語で表すことができません。直訳すると上記のような言い回しになります。

また、「禍根を残す」や「禍根を断つ」は以下のように表現されます。

よく使うフレーズ
  • 禍根を残す:create a future problem
  • 禍根を断つ:eradicate the root of the problem,
          remove the root of the future problem

たとえば、「彼の嘘が、友情に禍根を残した」は “His lie created future problems to their friendship.” と英訳できます。

また、「禍根を断つべく、彼が抱える秘密を口外しないようにした」は “I decided to keep his secret to eradicate the root of the future problem.” と表現できます。

まとめ

以上、この記事では「禍根」について解説しました。

読み方 禍根(かこん)
意味 災いの起こるもとや原因
類義語 火種
英語訳 the root of the evil(悪の根元)、the source of problem(問題のもと)

ふとしたことから、友達や同僚と言い争いになることはよくあるでしょう。友情や人間関係に禍根を残すことのないように気を付けることは、大切なことですね。

いざ「禍根」という言葉を使う場面が来た時のために、意味と使い方をきちんと理解しておきましょう。

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