「解釈違い」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

「解釈違い」とは「ストーリーや登場人物に対する解釈が、自分の解釈と異なっていること」という意味です。

漫画やゲームなどにハマったことがある人であれば、「解釈違い」という言葉を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

「解釈違い」は炎上やファン同士の争いの火種となってしまう場合もあるため、しっかりと意味を理解して回避できるようにしたいものです。

この記事では、「解釈違い」の意味について詳しく解説します。

「解釈違い」の意味

解釈違かいしゃくちが

ストーリーや登場人物に対する解釈が、自分の解釈と異なっていること

「解釈違い」とは、ある作品のストーリーや登場人物の人物像などの解釈について、自分と相手の間で違いがあることです。

特に、相手の解釈で作品を理解しようとすると、自分の解釈と矛盾が生じてしまうような場合に使われます。

「解釈違い」は、以下のようにたくさんの種類に分けられます。

「解釈違い」の種類
  1. ファンタジーにおける世界観
  2. ストーリーの展開
  3. 登場人物の性格・思考
  4. 登場人物と他の登場人物の関係性
  5. 登場人物と、自分(読者)との関係性
それぞれの違いについて、詳しく解説します。

①ファンタジーものにおいて、世界観に関する解釈の違い

世界観に関する解釈の違いは、主に二次創作に対して起こります。

異世界が舞台であったり、登場人物が特殊能力を持っていたりする設定の作品において、その世界観の設定は重要な役割を果たします。

 

たとえば、完全に文化の異なる異世界の食卓に寿司が出てきたら、違和感を覚える人がいるでしょう。

その世界の食料を使った、その世界ならではの料理が出てくるべき場面で、現実世界の料理が登場してしまっては雰囲気が台無しです。

このように、作品の世界の成立に不必要な要素が描写されてしまうと、「解釈違い」ということになります。

二次創作とは

二次創作とは、ある作品の設定や登場人物などをもとに、作者以外の人が新たな創作物を作成することです。

多くの場合、元の作品のファンが、作品の内容を補完する小説や漫画を書いたり、ファンアートを作成したりする場合を指します。

元の作品と矛盾する設定で作られることもあります。

②ストーリーの展開に関する解釈の違い

ストーリーの展開に関する解釈の違いは、書籍作品をアニメ化するときのように、作品を別のメディアで再構成する場合に起こります。

アニメやドラマなどの媒体でストーリーを構成する際、表現方法や尺が異なることが原因で、オリジナルの展開や原作のシーンのカットが行われることがよくあります。

原作のストーリーを尊重したいファンにとっては、重要なシーンがカットされていたり改変されていたりすると、「解釈違い」ということになります。

③登場人物の性格・思考に関する解釈の違い

登場人物の性格・思考に関する解釈の違いは、ファン同士で感想を共有したり、二次創作でキャラクターを動かしたりする場面で起こります。

登場人物の性格について、読者や視聴者は、作品に描写された表現からしか読み取ることができません。

そのため、Aさんが「元気で明るい性格」と理解している一方で、Bさんは「悩みを言えず笑顔でごまかしてしまう性格」と判断しているというような、解釈の不一致が起こります。

AさんとBさんは、同じ登場人物を見ていても、その性格について異なる解釈をしているため、「解釈違い」ということになるのです。

④登場人物と他の登場人物の関係性に関する解釈の違い

登場人物と他の登場人物の関係性は、作品の描写を材料に、読者・視聴者がどう解釈するかによって決められます。

③の「登場人物の性格・思考に関する解釈の違い」と関連し、読者・視聴者は、作品の描写を見て登場人物Aが登場人物Bについてどう思っているか、二人の関係性は何なのかといった点を解釈します。

同じ人物同士を見て、恋愛感情を持っていると判断する人もいれば、友情であると判断する人もいます。

 

フィクションにおける登場人物の関係性には、「カップリング」と呼ばれる、恋愛関係の組み合わせ方があります。

「カップリング」とは
  • カップリング
    キャラクター同士を恋愛関係のある者として組み合わせること

特に、二次創作BL(ボーイズラブ)と呼ばれるジャンルでは、一人一人が好むカップリングに従って作品の世界を解釈することがあります。

そのため、自分の組み合わせと異なる組み合わせを「解釈違い」と呼び、区別することになるのです。

⑤登場人物と、自分(読者)との関係性に関する解釈の違い

登場人物の性格・思考に関する解釈の違いは、主に「夢小説」と呼ばれる二次創作で起こります。

「夢小説」とは
  • 夢小説
    作品の登場人物と、作品には登場しないオリジナルキャラクターが、同じ世界で関わっている設定の小説

夢小説では、もともとの作品には登場しないキャラクターをファンが考え、「こういう設定だとどうなるだろう」という想像が描かれます。

中には、オリジナルキャラクターを自分の名前に設定し、自分と登場人物との交流を楽しむという文化もあります。

その場合、本来関わりを持たない「自分」と元の作品の登場人物を絡ませることで、「〇〇は私にこういう対応をする」と考えることになります。

登場人物のもともとの性質に近い描写をする人もいれば、自分にとって都合のよい行動ばかり描写する人もおり、「〇〇はそんなことをするはずがない」といった「解釈違い」が発生することがあるのです。

「解釈違い」の使い方

  1. あなたの感想は、はっきり言って解釈違いだ。
  2. 原作の漫画が大好きな分、このアニメは解釈違いでどうしても好きになれない。

上記の例文のように、「解釈違い」は、「〇〇は(私にとって)解釈違いだ」という形で使われます。

①の例文では、相手と自分の考えが一致せず、作品の解釈に違いが出ていることを表現しています。

②の例文では、「原作」と「アニメ」を比較し、原作の設定やストーリーを尊重するあまり、再構成されたアニメの設定を受け入れられないことを「解釈違い」と言っています。

「解釈違い」の類義語

解釈違いには以下のような類義語があります。

  • 地雷(じらい)
    自分にとって受け入れがたいジャンルや解釈

「地雷」の意味

「地雷」は、苦手であったり理解ができなかったりして、受け入れることができないジャンルや解釈のことです。

もともとは、「地雷」は地面に埋めておき、踏み込んだ衝撃で爆発させ標的にダメージを与える兵器です。

うっかり踏むと爆発するイメージから変化し、「踏み込むと(精神的に)大きなダメージを受ける解釈」という意味になったのです。

「解釈違い」の対義語

解釈違いには以下のような対義語があります。

  • 解釈一致
    作品に対する自分と相手の解釈が同じであること

「解釈違い」の英語訳

解釈違いを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • different interpretation
    (解釈違い)

“different interpretation” の意味

「解釈違い」を英語で表現するのには、 “different interpretation” が適しています。

“interpretation” とは、「解釈」「説明」といった意味を持つ英単語です。

これに「異なる」という意味の “different” が付き、「異なる解釈」という意味の “different interpretation” になります。

 

「間違った解釈」という意味の “misunderstanding” も一見「解釈違いの英語訳になりそうですが、微妙にニュアンスが異なります。

「解釈違い」はあくまでも、「自分と相手の解釈が異なる」という状態を表す言葉です。

自分にとっては相手の解釈が間違いであっても、作品自体の解釈には明確な正解がないことが多いため、「間違い」であることの強調された “misunderstanding” は正確とは言えないでしょう。

「解釈違い」の実際の例

「解釈違い」の実際の例には、以下のようなものがあります。

解釈違いの実例
  1. 「約束のネバーランド」原作とアニメ版
  2. 「NARUTO」のカップリング

「約束のネバーランド」原作とアニメ版

週刊少年ジャンプで連載されていた「約束のネバーランド」は、原作とアニメの内容が大きく異なることで話題になった作品です。

「約束のネバーランド」は、鬼に支配され食品として育てられた子どもたちが、真実に気づき鬼に食べられない世界に行こうとするという設定です。

原作では、冒険を通じて主人公たちが成長し、鬼と人間の違いに疑問を持ちながらよりよい世界を目指す様子が描かれます。

 

一方アニメ版では、原作で重要な伏線となる場面が丸々カットされてしまったり、主人公たちのセリフや行動が不可解であったりなど、大きな改変が行われました。

その結果、原作のファンたちの間では、「〇〇がこの行動をするのは解釈違い」といった声が多く寄せられることとなりました。

原作もアニメもいわゆる「公式」で、本来はどちらも解釈の材料そのものであるはずです。

しかし、原作を尊重するファンにとってアニメのストーリーは受け入れがたく、自分の解釈と一致しないという意味で「解釈違い」という表現が多く使われました。

「NARUTO」のカップリング

「NARUTO」も週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。

全72巻にわたる人気作品であったため、最終的に誰が誰と結ばれるのかといった論争は連載中から行われていました。

作中では明確な関係性が示されなかったため、ファン同士の間では、異なるカップリングを掲げて「解釈違い」を起こしていました。

 

なお、続編の「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」では、主要人物の結婚相手の「正解」が示されています。

カップリング論争には一応の決着がつきましたが、「このカップリングが好き」と長年原作とは異なる組み合わせで解釈してきたファンの中には、「解釈違いだ」と思ってしまった人もいるようです。

「解釈違い」のまとめ

以上、この記事では「解釈違い」について解説しました。

読み方解釈違い(かいしゃくちがい)
意味ストーリーや登場人物に対する解釈が、自分の解釈と異なっていること
類義語地雷
対義語解釈一致
英語訳different interpretation(異なった解釈)

「解釈違い」は、ファンが作品に没入しようとするあまり起きてしまう現象です。

争いの元になることもありますが、作品の可能性を広げる要素でもあるため、うまく付き合っていけるといいですね。