ことわざ「蝸牛角上の争い」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争い」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「蝸牛角上の争い」の意味をスッキリ理解!

蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争い:小さなもの同士の争い、つまらないことにこだわった争いのこと

「蝸牛角上の争い」の意味を詳しく


「蝸牛角上の争い」とは、つまらないことにこだわり、争い合うことのたとえです。

また、小さなもの同士の争いのことをいいます。

どちらも狭い世界における規模の小さい争いごと、というニュアンスで使われています。

 

「蝸牛(かぎゅう)」とは、「かたつむり」のことをいいます。

かたつむりの角の上のような狭い場所で争いごとをしても取るに足りない、というところからきています。

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「蝸牛角上の争い」の使い方

  1. どっちが先に喧嘩を売っただとか、つまらないことで言い争うなよ。そんなもの蝸牛角上の争いだ。
  2. 仲間内でもめるのはよせよ。蝸牛角上の争いはやめて、もっと大きなアイディアを考えたらどうだ。

「蝸牛角上の争い」は、例文①のように、争い合う人同士の間に第三者が入り、たしなめる場合に使われます。

また、例文②のように、狭い世界での争いを指摘し、もっと広い視点で考えるようにアドバイスをする場合にも使われます。

「蝸牛角上の争い」の由来

「蝸牛角上の争い」ということわざは、中国の思想家が記した『荘子』という書物の中で語られた話がもとになっています。

 

中国の戦国時代の魏(ぎ)の君主、恵王(けいおう)は斉(せい)王の暗殺を企てていました。

そこに、側近(そっきん)の恵施(けいし)が載晋人(たいしんじん)という人格者を連れてきます。

その人格者は、蝸牛(かぎゅう)の右の角には蛮(ばん)氏の国、左の角には触(しょく)氏の国があり、両者が争った話を恵王に聞かせます。

 

両者は梁(りょう)という王朝をめぐって争い、数万の犠牲者を出しました。

このことを受けて人格者の載晋人は、「広大な宇宙に比べれば魏はほんのささやかな存在である。」としました。

さらに、「その中に存在する梁(りょう)はちっぽけな存在でしかない。恵王のしようとしていることは蝸牛角上の争いでしかない。」と説得したことから、このことわざが生まれました。

 

また中唐(ちゅうとう)の詩人、白居易(はくきょい)の詩集の中にも、「蝸牛(かぎゅう)の角の上に何事をか争う、石火(せっか)の光の中に此身(このみ)を寄せたり」という一節があります。

「蝸牛の角の上に何事をか争う」は、かたつむりの角のような小さな狭い場所で、人は何を争っているのだろうかという問いかけです。

「石火の光の中に」は、「ほんの一瞬の時間に」という意味で、人間の身を石火のようにはかないものに例えています。

 

よって、「石火の光の中に此身を寄せたり」は、人生とは、石火のような一瞬のうちにこの身をかり住まいさせているものである、という意味になります。

したがって、つまらないことで争わず、人生を喜び楽しんで過ごすべきであるということを言っています。

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「蝸牛角上の争い」の類義語

「蝸牛角上の争い」には以下のような類義語があります。

  • 蝸牛の角の上に何事をか争う
  • 蝸角(かかく)の争(あらそ)い
  • 蛮触(ばんしょく)の争い

「蝸牛角上の争い」の英語訳

「蝸牛角上の争い」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • A storm in a teacup.
    (コップの中の嵐)
  • Meaningless argument.
    (無意味な口論)
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まとめ

以上、この記事では「蝸牛角上の争い」について解説しました。

読み方蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争い
意味つまらないことにこだわり、争うこと
由来かたつむりの角の上のような狭い場所での争いという意味から
類義語蝸牛の角の上に何事をか争う、蝸角の争い、蛮触の争い
英語訳A storm in a teacup.(コップの中の嵐)

人と人とが関われば、争いが生まれる可能性はどこにでもあります。

しかし、小さなことにこだわって争うあまり、大事なことを見落としてしまわないようにしたいものです。

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