「陽炎(かげろう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「陽炎(かげろう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「陽炎」の意味をスッキリ理解!

陽炎(かげろう):春や夏の晴れた日に、地面がゆらめいているように見える現象

「陽炎」の意味を詳しく

「陽炎」とは、春や夏の晴れた日に、地面がゆらめいているように見える現象のことです。

陽炎が立つ原因は、地面から立ちのぼる蒸気で空気が乱れることです。

これは、光の屈折率の違いによって起こる現象です。

 

「陽」という字には「日が照っていること」という意味があります。また、「炎」という字には「ほのお」「ほのおのように熱い」といった意味があります。

ただし、漢字自体は当て字で、語源は「かぎろひ」という古語です。

「かぎ」は、「きらきら光ってゆれる」といった意味を持つ「かが」と同じ意味合いです。

「かぎろひ」は、『万葉集』にも使用例がある和語です。

季語としての「陽炎」

現代で使われる「陽炎」は、夏の炎天下のイメージが強いですが、本来は春の言葉です。

そのため、俳句において「陽炎」は春の季語として使われています。

俳句の場合には、「陽炎」を夏のイメージの季題として使うことはできないので気をつけましょう。

「陽炎」の使い方

  1. 庭を見ると、陽炎が立っていた。
  2. アスファルトに立ち上る陽炎の映像がテレビで流れている。

上記の例文のように、「陽炎」は「陽炎が立つ」などの表現で使われます。

①の例文では、庭がゆらめいたように見える様子を「陽炎が立つ」と表現しています。この場合の「陽炎」は、春のおだやかな時間を連想させます。

一方、②の例文では、アスファルトの上の視界のゆがみを表現しています。この場合の「陽炎」は、どちらかというと夏の炎天下の様子を連想させます。

「陽炎」という言葉自体には、春のイメージも夏のイメージもあるので、気をつけて使っていきましょう。

「陽炎」の類義語

陽炎には以下のような類義語があります。

  • 糸遊(いとゆう)
  • 遊糸(ゆうし)
  • 野馬(のうま)

「糸遊」「遊糸」「野馬」は、「陽炎」の子季語となっている言葉です。

子季語:もとの季語と同じ意味の言い換えとなったり、少しニュアンスの変わる、似た概念であったりする言葉

平安時代から使われている言葉に「いとゆふ」があります。これは、「かぎろひ」の言い換えになります。

この「いとゆふ」が、漢語で「陽炎」の意味を持つ「遊糸」の影響を受けて「糸遊」という表記になったとされています。

「陽炎」の子季語であるため、「糸遊」「遊糸」「野馬」はどれも春のイメージになります。夏の炎天下のイメージを言いたい場合には、「陽炎」のままで使うとよいでしょう。

「陽炎」の英語訳

陽炎を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • shimmer
    (ゆらめき)

shimmerは、「ゆらめき」「陽炎」という意味を持つ英単語です。

熱によって起こる光の屈折全体に使う言葉であるので、日本語の「陽炎」よりは使える範囲がやや広くなります。

shimmerだけでも「陽炎」の意味が伝わりますが、より詳しく伝えたいときにはpavement(道路)などの言葉と結びつけ、状況を詳しく描写すると正確になります。

また、shimmerは動詞でもshimmerのままで変化しないため、「陽炎が立つ」と表現したい場合にもshimmerhは使えます。

まとめ

以上、この記事では「陽炎」について解説しました。

読み方陽炎(かげろう)
意味春や夏の晴れた日に、地面がゆらめいているように見える現象
類義語糸遊
英語訳shimmer(ゆらめき)

「陽炎」は夏のイメージも春のイメージもある言葉です。夏と春でそれぞれ少し違ったイメージになるので、うまく使っていきましょう。