四字熟語「熟読玩味(じゅくどくがんみ)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「熟読玩味(じゅくどくがんみ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「熟読玩味」の意味をスッキリ理解!

熟読玩味(じゅくどくがんみ):文章をじっくりと読んで、その意味内容を深く理解し味わうこと。

「熟読玩味」の意味を詳しく

「熟読玩味」は「熟読」と「玩味」という2つの言葉から構成されています。

「熟読」の「熟」には、「十分に、よくよく、じっくり思いを込めて」という副詞的意味があります。つまり、「熟読」は「じっくりと思いを込めて読む」ことを表す言葉です。

「玩味」の「玩」には「大切にする」という意味があります。つまり、「玩味」は「大切によく噛んで味わう」ことを表す言葉です。そこから意味が発展して、「詩文の意味をよく考え味わうこと」を意味するようになりました。

 

したがって、「熟読玩味」は、文章をじっくりと思いを込めて読み、その意味内容を味わうことを意味する四字熟語です。

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「熟読玩味」の使い方

  1. 自分のお気に入りの作家の書き下ろし本が発売されたので、さっそく買ってベッドの上で熟読玩味した。
  2. 彼女が薦めてくれた詩人の詩集はとても示唆に富んでいて、熟読玩味するに値するものであった。
  3. この賞の影響力はあまりにも大きいので、審査員たちは、候補作を熟読玩味して、大賞を選んだという。
  4. たいていの本の内容はすぐに忘れてしまう私だが、この本は熟読玩味したので、今でもその内容をはっきりと覚えている。
  5. この本は熟読玩味しないと、その本当の魅力に気付くことができない。

「熟読玩味」の由来

劉子澄(りゅうしちょう)が、昔の偉人の言動を取捨選択してまとめ、理想的な人間を育成しようとして編纂(へんさん)した啓蒙書『小学』が由来となっています。劉子澄は、南宋時代の儒学者である朱熹(しゅき)の弟子であり、朱熹の指示で『小学』を編纂したと言います。

『小学』の嘉言(かげん)という章に以下の言葉があります。

 

凡(およ)そ語孟(ごもう)を看るに、且つ須(すべから)く熟讀玩味し、聖人の言語を將(もっ)て己に切にすべし。只、一場の話説とのみ作(な)す可からず。此の二書を看得(みえ)て己に切にせば、終身儘(きは)めて多ならん。
 

現代語訳すると、「『論語』と『孟子』をきちんと読むには、熟読してその意味を深く考え、聖人の言葉を自分にあてはめてみることが求められる。聖人が言ったことだから、自分とは関係ないと思ってはいけない。

『論語』と『孟子』をよく読んで、自分のものとするならば、その経験は一生の宝となるでしょう。」となります。

この言葉が「熟読玩味」の由来となっています。ここでは、熟読玩味する対象が『論語』と『孟子』に限定されています。

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「熟読玩味」の類義語

熟読玩味には以下のような類義語があります。

  • 熟読三思(じゅくどくさんし):しっかりと考えながら読んで、その内容を繰り返し味わうこと。
  • 眼光紙背(がんこうしはい):文章を読むときに、文字を解釈するだけでなく、行間に潜む深い意味までよく理解すること。

「熟読玩味」の英語訳

熟読玩味を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • reading carefully with appreciation
    (注意深く鑑賞しながら読むこと。)
  • giving (something) a careful perusal
    (注意深く熟読する。)
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まとめ

以上、この記事では「熟読玩味」について解説しました。

読み方 熟読玩味(じゅくどくがんみ)
意味 文章をじっくりと読んで、その意味内容を深く理解し味わうこと。
由来 『小学』
類義語 熟読三思(じゅくどくさんし)、眼光紙背(がんこうしはい)など
英語訳 reading carefully with appreciation(注意深く鑑賞しながら読むこと。),giving (something) a careful perusal(注意深く熟読する。)

「熟読玩味」は文章をじっくりと読んで、その意味内容を深く理解し味わうことを表す四字熟語ですが、近年では、「速読」がブームになるなど「熟読玩味」とは正反対の読書方法がもてはやされています。

しかし、短い時間でさっと読んでしまった本は、その内容もさっと忘れてしまうものです。

少なくとも、自分がこれぞと思う本くらいは、ゆっくり時間をとって「熟読玩味」できるくらいゆとりのある人生を送れたらいいですね。

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