「常套句(じょうとうく)」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「常套句(じょうとうく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「常套句」の意味をスッキリ理解!

常套句(じょうとうく):似た状況でいつも決まって用いられる言い回し

「常套句」の意味を詳しく

「常套句」は、似た状況でいつも決まって用いられる言い回しです。今までの習慣で作られてきた決まり文句を指します。「常套」を使った言葉として「常套手段」という言葉がありますが、これは「いつも決まって使われる手段や方法」のことです。

常套句の例

ビジネスシーンにおける常套句

ビジネスシーンでは、常套句はよく使用されます。コミュニケーションを円滑にする役割を担っています。

  • お疲れ様です:社内で知り合いとすれ違ったときなどに言う
  • 前向きに検討します:遠回しに断るときに使う
  • ご無沙汰しております:相手に久しぶりに会ったときに言う
  • 宴(えん)もたけなわですが:宴会の締めの言葉
  • 不束者(ふつつかもの)ですが:自分を低めて謙遜する姿勢を示す

手紙における常套句の例

手紙でも常套句は頻繁に使われます。形式的で難しいと思われがちですが、覚えてしまえばとても便利です。

  • 頭語・結語:「拝啓/敬具」「謹啓(きんけい)/謹白(きんぱく)」など
  • 時候の挨拶:「淑気満つ初春の候」「風薫る5月となりました」など
  • 相手を気遣う言葉:「貴殿におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます」など

「常套句」の使い方

  1. 「あとでやる」は面倒くさがりの弟の常套句だ。
  2. ビジネスで使う常套句を覚えるのは大変だ。
  3. 彼は遅刻したが、お得意の常套句で説教をまぬがれた。
  4. 会話をスムーズに終わらせるため、常套句を使った。
  5. 私は、こういう場面で使う常套句を知らなかった。

「常套句」は、前項でご紹介した意味の他に「いつも通り」「定番」「定型」というようなニュアンスを含んでいます。

「常套句」の語源

「常套句」の「套」には、以下の2つの意味があります。

  1. 古くさい、ありきたり
  2. 覆い、包み

「常套句」の「套」は、1つ目の「ありきたり」という意味です。この文字を使った言葉には「陳套(ちんとう。きまりきっていて古くさいこと)」「旧套(きゅうとう。ありきたりのやり方)」などがあります。

2つ目の意味で使う言葉には、「外套(がいとう。コートのこと)」「手套(しゅとう。手袋のこと)」「書套(しょとう。ブックカバーのこと)」があります。何かの上にかぶさるものを指します。

「常套句」の類義語

「常套句」には以下のような類義語があります。

  • 決まり文句:内容が決まっているフレーズのこと
  • ありふれた言葉:どこにでもある言葉のこと
  • 使い古された言い回し:言い尽くされた陳腐な言い回しのこと

「常套句」の英語訳

「常套句」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • platitude
    (決まり文句)
  • commonplace
    (ありふれたこと)
  • banality
    (陳腐なこと)

以下で例文をご紹介します。

  1. He went away leaving behind a platitude.(彼は決まり文句を残して去った)
  2. A commonplace occurrence makes me bored.(ありふれた出来事は、私を退屈させる)
  3. The banality of his speech was disappoint them.(彼女の陳腐なスピーチは、彼らをがっかりさせた)

ちなみに、フランス語では「常套句」を「cliche(クリシェ)」といいます。

まとめ

以上、この記事では「常套句」について解説しました。

読み方常套句(じょうとうく)
意味似た状況でいつも決まって用いられる言い回し
語源「ありふれた」という意味を持つ「套」より
類義語決まり文句、月並みな表現、ありふれた言葉など
英語訳platitude(決まり文句)、commonplace(ありふれたこと)、banality(陳腐なこと)

「常套句」は、書くことは少ないかもしれませんが会話ではよく使われる言葉です。意味をしっかり理解して使いましょう。