「助成」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「助成(じょせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「助成」をざっくり言うと……

読み方助成(じょせい)
意味目的の遂行を助けること
類義語補助、援助、協賛など
対義語妨害、抑制、防止など
英語訳assisting(支援する)、fostering(育成する)、furtherance(扶助する)など
「助成金」と「補助金」の違い厚生労働省が「助成金」、経済産業省が「補助金」を支給する

「助成(じょせい)」の意味をスッキリ理解!

助成(じょせい):目的の遂行を助けること

「助成(じょせい)」の意味を詳しく

「助成(じょせい)」とは、主に経済面において、研究や事業の遂行を支援することを表す言葉です。

「完成を助ける」と書くことから、力を添えて補助することや、経済面だけでなく物質的に支援することも表す場合もあります。

また、動詞として「助成する」と使うこともあれば、修飾語として「助成金」のように使われることもあります。

「助成(じょせい)」の使い方

「助成」の例文
  1. 彼の助成があったからこそ成功したのだと思う。
  2. この研究には、国から多額の助成金が出ている。
  3. 事業を成功させるために、資金を助成する。
①の例文は、「彼の助けがあったからこそ成功したのだと思う」という意味です。ここでは、助成は名詞として使われています。また、経済面での助けとハッキリとは書かれていませんが、助成という言葉を使うとそうしたニュアンスが含まれることがあるため気をつけましょう。

②の例文は、「この研究は、国から多額の資金援助を受けている」という意味です。ここでの、助成は修飾語としてお金を修飾しています。国からの助成金や補助金には、たくさんの種類があるため、この機会にそれらも確認しておくといいかもしれません。

③の例文は、助成が動詞として使われています。例文は「事業を成功させるために、資金を支援する」という意味です。

「助成」の類義語

「助成」には以下のような類義語があります。

  • 補助:足りないところを助けること、またその助けとなるもの
  • 援助:困っている人に力を貸すこと
  • 協賛:賛成し、助力すること
  • 手助け:他人の仕事をなどを助けること、手伝い
  • 後押し:荷車などを押すこと、転じて、助力すること

類義語には共通して、何かを助けるという意味があります。助成はそのなかでも、経済面から助けるというニュアンスが強い言葉です。

「助成」の対義語

「助成」には以下のような対義語があります。

  • 妨害:他人の邪魔をすること
  • 抑制:あばれ出さないように、抑えとめること
  • 防止:防ぎとめること

対義語に共通するのは、「妨げる」「抑える」という意味です。

「助成」の英語訳

「助成」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • assisting
    (支援)
  • fostering
    (育成、促進)
  • furtherance
    (扶助)
  • aid
    (援助)

「助成金」と「補助金」の違い

日本には、さまざまな助成金や補助金の制度が存在しますが、その違いについて説明するのは意外と難しいのではないでしょうか。

実は、助成金と補助金には意味に大きな違いはありません。どうして、このように言い方が分かれてしまったのかというと、厚生労働省では「助成金」、経済産業省では「補助金」と、呼び方が使い分けされているためです。

厚生労働省の「助成金」

主な対象は、雇用の増加や安定的な個人の能力開発への支援などです。多くの場合、一定の条件を満たせば数10万~数100万円が支給されます。

審査は、形式的な要件を満たしているかをチェックされ、主に社会保険労務士や行政書士がおこないます。

助成金の例
  1. 人材開発支援助成金:職場内外を組み合わせた訓練、若年者への訓練、労働生産性向上に資する訓練等を実施を支援する助成金。
  2. 教育訓練給付制度:働く人の主体的な能力開発の取組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図る助成金。
  3. 重度障害者等通勤対策助成金:障害者の通勤を容易にするための措置を行う場合に、その費用の一部を支援する助成金。

経済産業省の「補助金」

主な対象は、産業の復興や技術開発、環境対策などです。多くの場合、形式的な要件を満たしているかに加え、提案の中身をしっかりチェックされます。支給される額は、数100万円~数憶円のため、支給を受ける難易度は高めです。

審査は主に、中小企業診断士やコンサルティング会社が、要件を細かくチェックするため、公募期間も年1回など回数も少なくなっています。

経済産業省も補助金
  1. サポカー補助金:高齢者を対象に、急発進抑制装置や搭載車の購入を支援する補助金。
  2. 持続化補助金:新型コロナウイルス感染拡大において、小規模事業者が取り組む販路開拓や生産性向上の取組を支援する補助金。
  3. ものづくり補助金:ものづくり・商業・サービス業の生産性向上を促進する補助金。

まとめ

以上、この記事では「助成」について解説しました。

読み方助成(じょせい)
意味目的の遂行を助けること
類義語補助、援助、協賛など
対義語妨害、抑制、防止など
英語訳assisting(支援する)、fostering(育成する)、furtherance(扶助する)など
「助成金」と「補助金」の違い厚生労働省が「助成金」、経済産業省が「補助金」を支給する

助成は、ビジネスや生活の中でよく使われる言葉であるため、この機会に改めて意味を確認しておきましょう。