今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「実践躬行(じっせんきゅうこう)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「実践躬行」をざっくり言うと……
読み方 | 実践躬行(じっせんきゅうこう |
---|---|
意味 | 頭や口だけではなく、自分自身で実際にやってみること。 |
類義語 | 躬行実践(きゅうこうじっせん、率先躬行(そっせんきゅうこう)、率先垂範(そっせんすいはん)、率先励行(そっせんれいこう)など |
対義語 | 言易行難(げんいこうなん)など |
英語訳 | a man of deed(実践躬行の人),to act up to one’s principles(実践躬行する),practice (実践する) |
「実践躬行」の意味をスッキリ理解!
実践躬行(じっせんきゅうこう):頭や口だけではなく、自分自身で実際にやってみること。
「実践躬行」の意味を詳しく
「実践躬行」は「実践」と「躬行」という2つの単語から構成されています。
「実践」は、自分が持っている主義・理論などを実際に自分で行ってみることを意味します。つまり、「単に頭で考えたり、口を動かしたりするだけでなく、具体的に行動に移すこと」を表します。
「躬行」の「躬」は「みずから」という意味を表します。つまり、「躬行」とは「みずから行う」ことを表します。
したがって、「実践躬行」は、頭や口だけではなく、自分自身で実際にやってみることを意味する四字熟語です。
「躬」を「窮」と書き間違えないように、注意しましょう。
「実践躬行」の使い方
- いくら口がうまくなったところで、実践躬行することが出来なければ、評価にはつながらないだろう。
- 私の担任の先生は、実践躬行の人なので、生徒からの信頼が非常に厚い。
- 私の母は、ダイエットに関する知識は豊富だが、実践躬行することがないので、いつまでも太っている。
- 「言うは易く行うは難し」という故事成語が、実践躬行の難しさを物語っている。
- アスリートの言葉に説得力があるのは、実践躬行している姿を目にする機会が多いからであろう。
「実践躬行」の類義語
実践躬行には以下のような類義語があります。
- 躬行実践(きゅうこうじっせん):自らの意思に従って実際に行動してみること。
- 率先躬行(そっせんきゅうこう):他の人よりも先に、自ら物事を行うこと。
- 率先垂範(そっせんすいはん):人の先頭に立って、手本となるような行動をすること。
- 率先励行(そっせんれいこう):自ら先頭に立って、模範となるべき行動をとること。
類義語には「躬行」や「率先」といった言葉が含まれます。
「実践躬行」の対義語
実践躬行には以下のような対義語があります。
- 言易行難(げんいこうなん):口で言うのは簡単だけれども、実行するのは難しいということ。
「実践躬行」の英語訳
実践躬行を英語に訳すと、次のような表現になります。
- a man of deed
(実践躬行の人) - to act up to one’s principles
(実践躬行する) - practice
(実践する)
まとめ
以上、この記事では「実践躬行」について解説しました。
読み方 | 実践躬行(じっせんきゅうこう |
---|---|
意味 | 頭や口だけではなく、自分自身で実際にやってみること。 |
類義語 | 躬行実践(きゅうこうじっせん、率先躬行(そっせんきゅうこう)、率先垂範(そっせんすいはん)、率先励行(そっせんれいこう)など |
対義語 | 言易行難(げんいこうなん)など |
英語訳 | a man of deed(実践躬行の人),to act up to one’s principles(実践躬行する),practice (実践する) |
インターネットやSNSの発達によって、世界中の情報・知識・理論に触れることができる世の中になりました。家にいるだけでもそうした情報はいくらでも頭に入れられる時代です。
しかし、頭に入れるだけ入れて使わないのは宝の持ち腐れで、頭でっかちになるばかりです。さまざまな情報をもとに構築した自分の理論・仮説を「実践躬行」していくことが肝要です。
いつでもどこでも誰でも、情報の収集が容易になった時代だからこそ、それらを活かすための「実践躬行」力が問われるようになっています。