「自明の理」とは？意味や使い方から言い換えまでわかりやすく解説

「自明の理」とは「説明や証明をするまでもなく、明らかで分かりきっている道理」という意味です。

ニュース記事などで、「自明の理」という言葉を見かけたことはありますか？

「自明」と「理」を組み合わせるとどんな意味になるのか、何となくはわかるけど間違えた使い方をしたくないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では「自明の理」の意味から使い方まで詳しく解説していきます。

☆「自明の理」をざっくり言うと……

「自明の理」の意味

「自明の理」とは、「わざわざ説明しなくても分かりきっている道理」を表します。

「自明の理」は、「じめいのことわり」ではなく「じめいのり」と読みます。

「の」を漢字にして「自明之理」と表記することもあります。

ここからは、「自明」と「理」の2語に分けて解説していきます。

自明の意味

「自明」とは、簡単に言い換えると「明らかなこと」「当然であること」という意味です。

「自明」の意味とは？使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで解説

2022年1月13日

理の意味

「理」とは、「道理」「理屈」という意味です。

「理」という漢字が意味するものは幅広く、以下のようなものが挙げられます。

つまり、「自明の理」はただ「明らか」なだけではなく「道理」を含むので、「明らか」とは少し意味合いが異なります。

「自明」に「理」を足すことで、「説明や証明をするまでもなく、明らかで分かりきっている道理」という意味をもつのです。

「自明の理」の使い方

「自明の理」は、「説明や証明をするまでもなく、明らかで分かりきっている道理」であることを、一言で表現するときに使われます。

「自明の理」は、公的な書き言葉の中でよく使われますが、日常会話ではほとんど使われません。

「自明の理」の例文

「自明の理」には以下のような例文があります。

「自明」の例文

ただ単に「明らかなこと」「当然であること」を言いたい場合は、以下のように「自明」を使います。

「自然の理(ことわり)」の意味

「自然の理(ことわり)」とは「自然界において当たり前であること」という意味です。

たとえば、昆虫が植物を食べ、小動物が昆虫を食べ、肉食動物が小動物を食べることは、「自然の理」だといえます。

「自明の理」と「自然の理」は漢字が似ていますが、意味は異なるので混同しないように注意しましょう。

「自明の理」の類義語

「自明の理」には以下のような類義語があります。

「自明の理」の英語訳

「自明の理」を英語に訳すと、次のような表現になります。

「自明の理」のまとめ

以上、この記事では「自明の理」について解説しました。

「自明の理」は、一見難しそうに見えますが、実はさまざまな場面で使うことができる言葉です。

これで、次に「自明の理」を見かけたときには、言葉の意味が「自明の理」ですね。