四字熟語「自暴自棄(じぼうじき)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「自暴自棄(じぼうじき)」です。

言葉の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「自暴自棄」の意味をスッキリ理解!

自暴自棄(じぼうじき):自分のことがどうでもよくなって、自分に対して乱暴になること

「自暴自棄」の意味を詳しく

「自暴自棄」は、自分の自信を無くして、全てのことをどうでも良く感じる様子を表しています。何か頑張っているのに、報われなかったり、挫折があったりして自分のことがどうでも良くなって、乱暴になってしまうことです。

「自暴自棄」の漢字に注目すると、最初の「自」は、「自分」を指しています。次の「暴」は、「暴力」の「暴」です。この漢字は、暴れているという意味です。つまり、「自暴」は自分に対して乱暴な気持ちを抱くということなのです。

 

自分を大切にせずに、乱暴に扱っている状態です。そして次の「自」は同じく自分という意味で、最後の「棄」は「棄てる」や「廃棄」として使われる漢字です。不要なものやゴミを一緒に使われる漢字で、不要なものとして捨てるという意味です。

つまり、「自暴」は自分に対して乱暴な気持ちを抱いていることを指します。これらの意味をまとめると、自分を粗末に乱暴に扱うことになります。

 

この「自暴自棄」は、同じ意味をもつ「自暴」と「自棄」が組み合わさってできた四字熟語なのです。「自暴自棄」は、何か大きな失敗をした時とともに使われることが多いです。例えば、失恋をしたときです。

ある男の子に好きな女の子がいたとします。2人は付き合っているわけではなく、同じクラスの友人であると仮定します。

 

仲はそれほど良くはなく、会ったら挨拶をする程度の仲です。つまり、男の子の片思いです。その男の子が、女の子が別の男と手を繋いで歩いているところを見かけたとしたら、その男の子はどう感じるでしょうか。

きっととても落ち込みます。男の子はひょっとしたら全てのことがどうでもよくなり、何に対しても投げやりになるかもしれません。記憶を失うまでお酒を飲むかもしれませんし、大量に物を食べて忘れようとするかもしれません。

これは、自分の身体を大切に扱っていませんね。この状態が、「自暴自棄」であると言えます。何もかもがどうでも良くなって、自分の身体を乱雑に扱ってしまうのです。「自暴自棄」は、こういった場面で使われることが多いのです。

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「自暴自棄」の使い方

「自暴自棄」には以下のような使い方があります。

  1. 信頼していた人に裏切られて自暴自棄になる。
  2. 失恋を経験して自暴自棄になる。
  3. 奨学金が返せず、自暴自棄になる。

①は、信頼をテーマにした例文です。芸能人のスキャンダルなどでよくこういったニュースがあります。例えば、お金を投資してくれたら、100倍にして返すといった手口で資金を集める人がいたとします。

それが友人だったら、信じてお金を渡してしまう気持ちも理解できますね。しかし、お金を渡しても一向に返って来ずに音信不通になってしまうこともたまにあります。お金と友人を失ってしまい、「自暴自棄」になることも珍しいことではありません。

 

②は、先ほど取り上げた「失恋」の場面と同じです。様々な失恋のパターンがありますが、相手のことが好きならば、好きなほど失恋の時のショックは大きくなります。それが「自暴自棄」に繋がるのです。

③は、現代の大学生に関する例文です。近年、学費の高騰や奨学金の金利が高くて奨学金を返せない大学生が増えています。特に大学卒業と同時に1000万円の借金を背負うことは珍しくありません。

卒業は華々しいものなのにもかかわらず、大きい借金を抱えてしまうのは気が滅入ってしまいます。そうしたことから「自暴自棄」の若者が増えていて、大きな問題になっています。ニュースなどで見かけることがある例文なので、しっかりと抑えておきたいです。

「自暴自棄」の由来

「自暴自棄」には以下のような由来があります。

「自暴自棄」は、孟子と呼ばれる人の言葉が発祥になっています。孟子は紀元前300年代の人で、戦国時代だった中国の儒学者です。人間は生まれながらにして善人であるという性善説を唱えた人なので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

その孟子の本の中に、「自暴自棄」が出てくるフレーズがあります。自分を粗末に扱うことを解説して紹介されているのではなく、自分で自分の価値を捨ててしまうような人とは一緒にいるべきではないというようなニュアンスで書かれているのです。

その中から「自暴自棄」のワンフレーズだけ切り取られて使われるようになり、現在のようになりました。

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「自暴自棄」の英語訳

「自暴自棄」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • desperation
    (やけになること)

英語には、「自暴自棄」が一語で表せる単語があります。つまり、英語圏の人たちも「自暴自棄」になったり、自分で自分が嫌になってしまったりする文化があるのです。desperationがそれに当たりますが、品詞は名詞です。

簡単な日常会話ではあまり使わないような難しい単語で、英検では準一級のレベルです。desperateが、desperationの形容詞です。日本語でデスパレートと読みます。

「自暴自棄になるな」と言いたい時は、「Don’t get desperate.」と言えば良いのです。簡単で短いフレーズなので、海外に行って友達が落ち込んでいるときはぜひこのフレーズを使ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、このフレーズがその人の心に響くかもしれませんよ。

まとめ

以上、この記事では「自暴自棄」について解説しました。

読み方自暴自棄(じぼうじき)
意味自分のことがどうでもよくなり、自分に対して乱暴になること
由来「自分の価値を捨てる人とは一緒にいるな」という孟子の教えから派生
英語訳Desperation(やけになること)

「自暴自棄」は、日常生活で使用されることも多いので、比較的馴染みが深い人が多いのではないでしょうか。ニュースや新聞でもよく見かけます。しかしながら、意味を聞かれてもきちんと答えられなくて、何となく使っているという人もいますよね。

日本人なら使い方もこのような四字熟語の意味もしっかり理解しておくことも大切です。この記事で、使い方と意味をしっかりと学習して、深い知識を持った人になりましょう。

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