今回ご紹介する言葉は、ことわざの「鰯(いわし)の頭も信心(しんじん)から」です。
言葉の意味、使い方、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「鰯の頭も信心から」をざっくり言うと……
読み方 | 鰯(いわし)の頭も信心(しんじん)から |
---|---|
意味 | つまらないものでも信仰してしまえばありがたいものに思えるということ |
由来 | 昔、節分の夜に鰯の頭を柊の枝にさして門に飾っておくと、邪鬼を追い払うことができると信じられていたこと |
英語訳 | Miracles happen to those who belive in them.(奇跡はそれを信じる人に起きる。) |
このページの目次
「鰯の頭も信心から」の意味をスッキリ理解!
鰯(いわし)の頭も信心(しんじん)から:つまらないものでも、信仰してしまえばありがたいものに思えるということ
「鰯の頭も信心から」の意味を詳しく
「鰯の頭も信心から」は、つまらないものでも信仰してしまえばありがたいものに思えるという意味のことわざです。
このことわざの「鰯の頭」は、つまらないものを表現しています。
信仰心の不思議さを表すことわざです。物事をかたくなに信じる人をからかうときにも使います。
「鰯の頭も信心から」の使い方
- 鰯の頭も信心からとはいうが、合格祈願に神社巡りをして勉強時間が減っているようであればいくらお願いしたところで受からないと思う。
- 何かを信じて自分の軸にするのは大切なことだが、鰯の頭も信心からで、信じたものに重点を置きすぎると、いつの間にか自分がなにをしたいのかが見えなくなってしまうだろう。
「鰯の頭も信心から」の由来
昔、節分の夜に鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝にさして門に飾っておくと、邪鬼(※)を追い払うことができると信じられていたことが由来になりました。
鰯の頭は臭いがきついために、邪鬼が寄ってこなくなるとされていました。また、柊の葉は尖っていて邪鬼が寄りつけないと考えられていました。
節分の次の日は立春です。日本では、昔は立春を一年の始まりとしていました。そのため、節分は一年の最後の日にあたりました。
節分に鰯の頭を飾ることや豆まきをすることは、新しい1年を迎える前の厄払いを目的としています。
- 邪鬼(※):病や災害などの災いをもたらす鬼のこと
「鰯の頭も信心から」の英語訳
「鰯の頭も信心から」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- Miracles happen to those who belive in them.
(奇跡はそれを信じる人に起きる。)
まとめ
以上、この記事では「鰯の頭も信心から」について解説しました。
読み方 | 鰯(いわし)の頭も信心(しんじん)から |
---|---|
意味 | つまらないものでも信仰してしまえばありがたいものに思えるということ |
由来 | 昔、節分の夜に鰯の頭を柊の枝にさして門に飾っておくと、邪鬼を追い払うことができると信じられていたこと |
英語訳 | Miracles happen to those who belive in them.(奇跡はそれを信じる人に起きる。) |
類義語としては、「白紙も信心から」「鼻糞も尊みがら」などがありますが、正確な意味が断定できないため、ここでは割愛させていただきます。