ことわざ「一将功成りて万骨枯る」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「一将功成りて万骨枯る」の意味をスッキリ理解!

一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる):ひとりの輝かしい功績の陰には、それを支えたたくさんの人の努力や犠牲があるということ。

「一将功成りて万骨枯る」の意味を詳しく

「一将功成りて万骨枯る」とは、「ひとりの輝かしい功績の陰には、それを支えたたくさんの人の努力や犠牲があるということ」を意味することわざです。「万骨」には「多くの人の骨」という文字通りの意味だけでなく、「たくさんの犠牲」という意味もあります。

「一将」には「ひとりの将軍」という意味があります。「一将功成りて万骨枯る」は、この「一将」にあたる指導者や成功者のみが功名を得ることを憂(うれ)いて使われることが多いです。

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「一将功成りて万骨枯る」の使い方

  1. 馬車馬のように働いても、よくなるのは上司の評価だけなんて、まるで一将功成りて万骨枯るじゃないか。
  2. 一将功成りて万骨枯るとは言うけれど、どこかで誰かが見ていてくれると思わないとやってられないよ。
  3. あの会社の社長は輝かしい功績を得ているが、実際は一将功成りて万骨枯るの状態だとうわさになっている。

「意味を詳しく」の項目でも触れたように、このことわざは嘆きのニュアンスを含んでいます。現在では、成功を自分だけの力で得たものだと考えている人を批判する際に使われることが多いです。

「一将功成りて万骨枯る」の由来

「一将功成りて万骨枯る」の由来となったのは、唐(とう)の国の詩人曹松(そうしょう)の『己亥歳(きがいのとし)』という詩です。

この詩の後半部は、「憑君莫話封侯事。一将功成万骨枯」となっています。これを現代語に訳すと、「どうか、手柄をたてて出世したいなどと口にしないでください。ひとりの将軍が手柄をたてる陰では、多くの名もない兵士が犠牲となっているのだから」という意味になります。

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「一将功成りて万骨枯る」の類義語

一将功成りて万骨枯るには以下のような類義語があります。

  • 小の虫を殺して大の虫を助ける:小さなものを犠牲にして、大きなものを救うこと

「小の虫を殺して大の虫を助ける」も「一将功成りて万骨枯る」と同じで、小さいものが犠牲になるという状況を指しています。

「一将功成りて万骨枯る」の英語訳

一将功成りて万骨枯るを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • What millions died that Caesar might be great?
    (シーザーが偉大になるために、いったい何人の人が死んだと思っているのか?)
  • It is the blood of the soldiers that makes the general great.
    (大将を偉大にしたのは、兵士たちが流した血なのである。)
  • Thousands must die to make one hero.
    (無数の人々が、たったひとりの英雄を生むために死ななければならない。)

「一将功成りて万骨枯る」と同じように、ひとりの成功の陰にたくさんの犠牲があることを指摘する言い回しは、英語にも数多くあります。

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まとめ

以上、この記事では「一将功成りて万骨枯る」について解説しました。

読み方一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
意味ひとりの輝かしい功績の陰には、それを支えたたくさんの人の努力や犠牲があるということ。
由来曹松の詩『己亥歳』
類義語小の虫を殺して大の虫を助ける
英語訳What millions died that Caesar might be great?(シーザーが偉大になるために、いったい何人の人が死んだと思っているのか?)など

ことわざには、戒めの意味をもつものが数多くあります。「一将功成りて万骨枯る」もそのひとつです。意味だけでなく、由来などもしっかり理解しておきましょう。

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