今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アイソレーション」です。
「アイソレーション」の意味・使い方・語源・対義語についてわかりやすく解説します。
「アイソレーション」とは?
「アイソレーション」の意味を詳しく
アイソレーションとは、「集団から離れた孤立した状態」を意味する言葉です。
一般的に使われる言葉ではなく、医療・ITなどの特定の分野で独自の意味を持った言葉として広まっています。
例えば、スポーツの世界を代表に挙げると、バスケットボールで「アイソレーション」という戦術があります。
これは、5人チームのうちの4人が片側に集まり、残りの1人をフリーにする戦術です。
また、ITの世界では等間隔に離れて設置されているコンピュータのキーボードのことを「アイソレーションキーボード」と言います。
このように、アイソレーションはシチュエーションによって具体的に意味するものが変わります。
しかし、どのような場合でも「単独であること」「分離された状態であること」という部分は共通しています。
よって、アイソレーションという言葉を見たら、「集団から切り離されたもの・状態」のことだと捉えれば大丈夫です。
「アイソレーション」の使い方
- エースを自由に活躍させるために、アイソレーションという戦術を取った。
- 当店では、新商品と古い商品とをアイソレーションして配置している。
- 繊細な人や世間体を意識しすぎる人は、アイソレーション症候群にかかりやすい。
上記例文ように、アイソレーションは「孤独・孤立」を意味する言葉です。
しかし、どのように使われるのか、または具体的にどのような物・状態を指しているのかは状況によって変わってきます。
そこで、ここからは「アイソレーション」が使われている言葉を3つ取り上げて詳しく解説していきます。
まず、例文①のようにバスケットボールの「アイソレーション」として使われる場合について解説します。
この場合、アイソレーションは「他のチームメンバーから孤立させる状態」を作るフォーメーションのことを指しています。
次に例文②のように動詞のかたちで「アイソレーション」が使われる場合について解説します。
この場合、「孤立させる・分離させる」という意味合いで、「アイソレーションさせる」という使われ方をしています。
最後に例文③のように病名の一種として「アイソレーション」が使われる場合について解説します。
この場合、「孤立感を強く感じすぎる症状」のことをアイソレーション症候群という言葉で形容しています。
なお、医療の世界では、感染病にかかった人を別の病棟で看護することを「アイソレーション」と言う事があります。
このように、アイソレーションは解釈の幅が広いので、正しいニュアンスを理解することが難しい言葉です。
日常会話で使用する際には、十分注意してください。
「アイソレーション」の語源
カタカナ語の「アイソレーション」の語源は、英語の “isolation” にあります。
英語の “isolation” は、「分離・孤立・孤独・絶縁・単離」という訳をされる言葉です。
他動詞のかたちを取る場合、 “isolate” と表記され、「〜を孤立させる」といったかたちで使われます。
「アイソレーション」の対義語
アイソレーションの対義語として、「グループ」があります。
カタカナ語のアイソレーションが「孤立」を意味するのに対して、グループは「集団」を意味します。
つまり、どの組織にも所属せずに単独で活動する「アイソレーション」と、集団で行動する「グループ」とは全く逆の意味を持っているのです。
なお、「集団」を意味する言葉は、グループ以外にもいくつかあります。
代表的なのが「チーム」であり、そのほかには「クラスター」「ユニット」なども同義語として挙げられます。
まとめ
以上、この記事では「アイソレーション(isolation)」について解説しました。
英語表記 | アイソレーション(isolation) |
---|---|
意味 | 孤独・孤立、単独であること |
語源 | 英語の “isolation” |
対義語 | グループ、チーム、ユニット、クラスター |
大学生になると、それまでと交友関係・ライフスタイルが大きく変わります。
それにより、高校時代は集団の中心であったような人でも「一人の時間」が増えてしまうことがあります。
しかし、これは特段悪いことではありません。
なぜなら、集団に属せずに自分一人の時間を持つことで、周りに合わせずに自分らしく生きることができるからです。
あなたも「アイソレーションな時間」を持つことで、今よりも納得のいくライフスタイルを実現できるかもしれませんね。