「為政者(いせいしゃ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「為政者(いせいしゃ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「為政者」の意味をスッキリ理解!

為政者(いせいしゃ):政治を行う人のこと

「為政者」の意味を詳しく

「為政者」とは、政治において物事を動かす権限を持っている人のことです。

政治を動かし、主に国家を動かしていく立場の人を「為政者」と呼びます。「為政家」とも言います。

現在の日本では国会などの構成員、過去の日本では幕府や朝廷などが「為政者」に該当します。

「為政者」の使い方

  1. 為政者の能力によって国が左右されるのは当たり前だ。
  2. 為政者を選ぶのは、国民に与えられた権利であり、義務である。

上記の例文のように、「為政者」は政治を語る場面で使われます。

①の例文では、「為政者」の特性について表現されています。

②の例文では、「為政者」を選ぶことに対する、政治を行わない「国民」の立場が語られています。

「為政者」の類義語

為政者には以下のような類義語があります。

  • 政治家:政治を職業としている人
  • 支配者:ある集団を支配する人
  • 御上(おかみ):幕府などの為政者、天皇、女主人

「政治家」は職業として政治を行う人のことです。

一方、「為政者」は「政治家」の中でも特に政治を動かしている人、政権を握っている人のことです。

「政治家」の中に「為政者」は含まれますが、「政治家」が必ずしも「為政者」であるわけではないので注意しましょう。

 

「支配者」は、権力や暴力によって集団を支配する人のことです。

「支配者」の場合、支配する対象は国家だけでなく、なにかしらの小集団も含まれます。

やや古めかしい言い方ですが、「御上」という言葉も為政者を指す言葉です。ただし、正確な為政者だけでなく、天皇や旅館の女主人などに対しても「御上」という言葉が使われるため、注意して使う必要があります。

「為政者」の対義語

為政者には以下のような対義語があります。

  • 民衆:国家などを構成している多くの人
  • 市民:国家に対し義務と責任を持つ人
  • 国民:その国の国籍を持つ人

「為政者」が「政治を行う人」であるのに対し、「民衆」「市民」「国民」は「政治を行うわけではない人」という意味になります。

厳密には「為政者」も「市民」や「国民」であると言えますが、たいていの場合、「民衆」「市民」「国民」は「為政者を選ぶ側の人」というニュアンスになります。

演説などで「国民のみなさん」などと呼びかける場合、「為政者」はその中から除外されていると考えてよいでしょう。

「為政者」が特定のひとりを指す場合にも使われるのに対し、「民衆」「市民」「国民」は集団のイメージが強くなります。ざっくりとしたイメージで意味をつかみましょう。

「為政者」の英語訳

為政者を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • administrator
    (行政官)
  • statesman
    (政治家)

administratorは「行政官」という意味の言葉です。少し「為政者」とはニュアンスが違いますが、実際に政治を行う人、という意味では共通します。

特に「行政」というニュアンスが強くなるため、行政ではなく立法や司法を取り仕切る人を表したい場合には向きません。

また、statesmanは、特に汚職のない公正な政治家のことを指す言葉です。公正でない「為政者」を表現するのには適切ではないので注意しましょう。

まとめ

以上、この記事では「為政者」について解説しました。

読み方為政者(いせいしゃ)
意味政治を行う人のこと
類義語民衆、市民、国民
対義語政治家、支配者、御上
英語訳administrator(行政官)

「為政者」は見慣れない言葉かもしれませんが、大事な熟語です。しっかりと正しい意味を覚えていきましょう。