「慰留(いりゅう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「慰留(いりゅう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳・関連語「残留(ざんりゅう)」との違いについてわかりやすく解説します。

「慰留(いりゅう)」の意味をスッキリ理解!

慰留(いりゅう):退こうとする人をなだめて思いとどまらせる

同音異義語の「遺留(いりゅう)」は、死後に物や物件を遺すという意味です。間違えて表記しないようにしましょう。

「慰留(いりゅう)」の意味を詳しく

「慰留(いりゅう)」は、退こうとする人をなだめて思いとどまらせるという意味です。

主にビジネスシーンで、会社を辞任しようとする人をなだめて思いとどまらせようとするときに使います。

「慰留(いりゅう)」の使い方

  1. 退職しようとする社員を慰留する。
  2. 退職しようとする社員の慰留に務める。
  3. 優秀な社員を手放さないために、会社は慰留工作をしている。

①の例文は、退職しようとする社員に思い留まらせようとすることについて書かれています。

②の例文は、退職しようとする社員に思い留まらせようと努力していることについて書かれています。

③の例文は、会社が優秀な社員を手放さないために、社員の出した退社届を一方的に拒否したり退職日を引き伸ばしたりすることについて書かれています。これを「慰留工作」と言います。

「慰留(いりゅう)」の語源

「慰留(いりゅう)」は、用いられている漢字に注目すると、語源から意味を理解できます。

「慰留」の漢字の意味はそれぞれ以下の通りです。

「慰留」の漢字の意味
  • :なぐさめる
  • :とどめる
この二つの漢字を組み合わせて「慰留」は「退こうとする人をなだめて思いとどまらせる」という意味で使われるようになりました。

「慰留(いりゅう)」の類義語

「慰留(いりゅう)」には以下のような類義語があります。

  • 引き止める:他人に行動を思いとどまるようにすすめること
  • 考え直させる:もう一度考えさせること
  • 思いとどまらせる:しようとしていたことを考え直させること

いずれの表現も相手に行動を考え直させることを意味しています。

「慰留(いりゅう)」の対義語

「慰留(いりゅう)」には以下のような対義語があります。

  • 追い立てる:強制して立ち退かせること
  • 退職勧奨(たいしょくかんしょう):会社が労働者に退職を誘引すること
  • 解雇:使用者が雇用の契約を一方的に解約して使用人をやめさせること

いずれも労働者を退職させようとすることを意味する言葉です。

「慰留(いりゅう)」の英語訳

「慰留(いりゅう)」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • dissuade
    (思いとどまらせる)
  • persuade
    (説得する)

いずれの表現も動詞の後にfrom 〜ing (動詞の現在進行形) をつけることで「~を思いとどまらせる」「~しないよう説得する」という意味になります。

関連語「残留(ざんりゅう)」との違い

「慰留(いりゅう)」の関連語に「残留(ざんりゅう)」という言葉があります。字面のよく似た二語ですが、意味は異なるので区別しましょう。以下にそれぞれの単語の意味の解説をします。

「慰留」と「残留」の違い
  • 慰留:退こうとする人をなだめて思いとどまらせる
  • 残留:残りとどまること

「慰留」が他人により思いとどめられているのに対し「残留」は自分の意志で思いとどまっているという点で異なります。

まとめ

以上、この記事では「慰留(いりゅう)」について解説しました。

読み方慰留(いりゅう)
意味退こうとする人をなだめて思いとどまらせる
語源慰(なぐさめる) + 留(とどめる)
類義語引き止める、考え直させる、思いとどまらせるなど
対義語追い立てる、退職勧奨(たいしょくかんしょう)、解雇など
英語訳dissuade(思いとどまらせること)、persuade(説得すること)

「慰留」はビジネスにおいて重要な単語です。しっかりと意味を覚えましょう。