今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「イレギュラー」です。
「イレギュラー」の言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語での使い方についてわかりやすく解説します。
☆「イレギュラー」をざっくり言うと……
英語表記 | イレギュラー(irregular ) |
---|---|
意味 | 不規則、例外的であること |
語源 | 英語で「不規則な」を意味する “irregular ” から |
類義語 | スペシャル |
このページの目次
「イレギュラー」とは?
「イレギュラー」の意味を詳しく
「イレギュラー」とは、不規則、例外的であることという意味です。
つまり、「事前に想定されていた状況と違うさま」を指しています。一言で言い換えると、「通常と異なる」「異常な」ということができます。
「イレギュラー」は、様々な分野で専門用語としても用いられています。以下、代表的な例をご紹介します。
「イレギュラーバウンド」とは?
「イレギュラーバウンド」とは、野球やテニスなどの球技スポーツにおいて、「ボールが思わぬ方向に弾むこと」を意味します。主に、グラウンドが整備されていないことによって起こります。
ボールが、想定していた軌道と異なる動きをするので、対応が非常に難しいとされています。
ちなみに「イレギュラーバウンド」は和製英語で、英語では “bad hop” といいます。
「イレギュラーヘム」とは?
「イレギュラーヘム」とは、ファッションにおいて「不規則な形のデザインを持つスカートやドレスの裾(すそ)」のことを指します。
具体的には、左右非対称やギザギザな裾が、「イレギュラーヘム」にあたります。
「イレギュラー」の使い方
- 例年1月にある発表が、今年は3月というイレギュラーな時期に行われた。
- 今大会は、優勝候補のチームが次々と敗退していく、イレギュラー続きの展開となった。
- 通常自社で行っていない仕事を引き受けたため、イレギュラー対応に追われた。
①の例文のように、「イレギュラー」は「イレギュラーな」というように形容詞として用いられることが多いです。
また、「イレギュラー○○」という形で、あるものが「通常とは異なるさま」を一語で表す際にも使われます。③の例文のように、ビジネスシーンで「イレギュラー対応」「イレギュラー業務」といった場合、マニュアルなどにはない、通常行わない仕事のことを指します。
他の例としては、「飛行機がシステム不具合などによって、目的地などを変更して運航すること」を意味する「イレギュラー運航」があります。
「イレギュラー」の語源
日本語の「イレギュラー」の語源は英語の “irregular ” です。
「規則正しい」や「正常な」という意味の “regular” に、「否定」の意味を持つ接頭辞である “in” が変化した形で頭に付くことで、“irregular” となっています。
そのため、“regular” の意味とは反対である「不規則な」「異常な」という意味を持つのです。
「イレギュラー」の類義語
「イレギュラー」には以下のような類義語があります。
- スペシャル:特別、特殊なさま
「イレギュラー」と「スペシャル」は、「普通と異なる」という意味が共通しています。しかし、「イレギュラー」が主に「想定外」というニュアンスで使われるのに対して、「スペシャル」は「ある目的のために特別に用意する」という意味合いで用いられることが多いです。
「イレギュラー」の英語での使い方
「イレギュラー」の英語表記 irregular を用いた例文は以下の通りです。
- The trajectory of the ball he threw changed irregularly.
(彼が投げたボールは不規則に変化した。) - I don’t like my irregular teeth.
(自分の歯並びの悪さが嫌いだ。)
まとめ
以上、この記事では「イレギュラー」について解説しました。
英語表記 | イレギュラー(irregular ) |
---|---|
意味 | 不規則、例外的であること |
語源 | 英語で「不規則な」を意味する “irregular ” から |
類義語 | スペシャル |
日常生活の中で、いつもとは異なるイレギュラーな事態が発生することは多々あるでしょう。そういう時でも、落ち着いて対応ができる冷静さを身に付けたいものですね。
いざ「イレギュラー」という言葉を使う場面が来た時のために、しっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。