今回のインターフェースとは「コンピューターと周辺機器や、別のプログラム同士を繋げるソフトウェア」という意味です。
ITの分野で使われる言葉なので、意味が複雑でわからないと感じる人も多いでしょう。
この記事では、複数あるインターフェースの意味をわかりやすく解説します。
☆「インターフェース」をざっくり言うと……
英語表記 | インターフェース(interface) |
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意味 | コンピューターと周辺機器や、別のプログラム同士を繋げるソフトウェア |
語源 | 「境界線」「接点」という意味の英単語 “interface” |
類義語 | 境界線 接点など |
「インターフェース」の意味
コンピューターと周辺機器や、別のプログラム同士を繋げるソフトウェア
例:彼はコンピューターにインターフェースを取り付けている。
インターフェースは大きく分けると以下のようになります。
- ハードウェアインターフェース
- ソフトウェアインターフェース
- ユーザーインターフェース
- 「操作感」という意味のインターフェース
それぞれ分けて解説します。
ハードウェアインターフェースの意味
ハードウェアインターフェースとは、コンピューターと周辺機器を接続する部分のことです。
具体的には、マウスやキーボードなどをコンピューターに繋ぐための接続部分がインターフェースに当たります。
最もわかりやすい例は、以下のようなイヤホンジャックやUSB端子がインターフェースです。
[出典:Wall Street OTC]
また、USB端子などのようにコンピューターに直接ついているものではなく、コンピューターと周辺機器をつなぐために間に取り付ける機器をインターフェースと呼ぶことがあります。
例えば、以下のようなオーディオインターフェースという機器は、コンピューターとマイクやスピーカーなどの音楽用品を接続するために使われるインターフェースです。
[出典:Digiland]
ハードウェアとは、コンピュータに関連するものの中で機械や装置、部品といった物理的な部分を表します。
ソフトウェアインターフェースの意味
ソフトウェアインターフェースとは、以下のようなものを表します。
- 別々のプログラム間のデータのやりとりをするためのシステムや規格
- 2つ以上のプログラムをつなぐためのソフトウェア
ソフトウェアとは、コンピュータに関連するものの中で、何らかの処理を行うプログラムやアプリケーション、文書などを表します。
ユーザーインターフェースの意味
ユーザーインターフェースとは、ユーザーである人間と、コンピューターとの間で情報のやり取りが行われる際の接点です。
よりわかりやすく言えば、人間がコンピュータを操作する際に接点となる部分や仕組みのことです。
具体的には、以下のような部分がユーザーインターフェースに当たります。
- キーボード
- マウス
人は、コンピューターに直接データを送っているのではなく、キーボードやマウスを使うことで情報を送りコンピューターを操作しています。
その実際に人が操作する部分がユーザーインターフェースになるのです。
また、ユーザーインターフェースより広義な言葉として、コンピューター以外の機械と人の接点を「マンマシンインターフェース」と呼びます。
例えば、車に関して言えばハンドルやブレーキ、アクセルなどの部分がマンマシンインターフェースに当たります。
コンピュータとそれを使う人間との間の、使いやすさの条件や基準のことをインターフェースという場合もあります。
また、キーボードやマウスなどの物理的な部分以外にも、コンピューターが情報を表示したり、利用者が情報を入力したりするための規格をユーザーインターフェースと呼ぶこともあります。
「操作感」という意味のインターフェース
インタフェースを「操作感」や「使い心地」という意味で使う場合があります。
- 新しいPCのインターフェースがよくないよね。
意味:新しいPCの使い心地がよくないよね。
インタフェースの正式な意味に「操作感」や「使い心地」はありません。
ITのプロフェッショナルではなく、IT関連の知識が少ない人が何となくの雰囲気で上記の意味でインタフェースを使っている場合が多いです。
「インターフェース」の使い方
インターフェースは、コンピューターに関するIT用語として使われることが多いです。
まれに、コンピューター以外の機械に関して使われることもあります。
- インターフェースを使うことで、コンピューターをより活用することができるのだ。
- 彼はオーディオインターフェースを利用して、音楽活動をしている。
- ハンドルとアクセルは、車のユーザーインターフェースと言えるだろう。
➀と➁のインターフェースは、コンピューターに関する言葉として使われています。
➂のインターフェースは、車というコンピューター以外の機械に関する言葉として使われています。
インターフェースは、IFやI/Fという略称した形で表記されることがあります。
また、英単語をカタカナ語読みしたものなので「インターフェイス」などと表記のずれが生じることがあります。
「インターフェース」の語源
インターフェースの語源は英語の “interface” です。
英語の “interface” には、以下のような意味があります。
- 境界面
- 接点
上記の意味から、「パソコンと周辺機器」「ソフトウェアとソフトウェア」など2つの物を繋げる境界線(=接続部分)を表す言葉として使われるようになったのです。
「インターフェース」の類義語
インターフェースには、以下のような類義語があります。
- 境界面
- 接点
- 接合面
- 橋渡し
- 仲立ち
これらの類義語は、「インターフェース」の語源である英単語 “interface” を直訳した言葉です。
カタカナ語として使われるインターフェースは、より狭義のコンピューターや機械に関わるものを表すことがほとんどですので注意しましょう。
「インターフェース」のまとめ
以上、この記事ではインターフェースについて解説しました。
英語表記 | インターフェース(interface) |
---|---|
意味 | コンピューターと周辺機器や、別のプログラム同士を繋げるソフトウェア |
語源 | 「境界線」「接点」という意味の英単語 “interface” |
類義語 | 境界線 接点など |
インターフェースは、単なる「接続部分」という意味ではなく、さまざまな接続部分を表す言葉だということがわかりましたね。