もう迷わない「意図的」「故意的」「恣意的」の違い

違いのギモン

日本語には様々な単語があります。似た意味を持つものもあるので、使い分けに困ってしまうことも多いですよね。

今回は、似た意味の言葉の中から「意図的」「故意的」「恣意的(しいてき)」のそれぞれの意味と違いについて解説していきます。

スポンサードリンク

結論:目的があるかないかが違う

どれも行動を修飾する形容動詞ですが、それぞれ細かい意味が異なります。

「意図的」は目的をもってわざとすることです。

「故意的」は目的に関係なくわざとすることです。

「恣意的」は目的に関係なく、自分勝手に判断することです。

「意図的」とは


「意図的」という言葉の意味は、デジタル大辞泉によると「ある目的をもって、わざとそうするさま」です。

つまり、偶然ではなく、自分の持つ目的のために何かをすることを指します。

例文

「意図的」はこのように使われます。

  • 意図的なイスの配置
  • 意図的に嫌がらせをする

2 つめの例のように、ネガティブな場面で使われることが多いようにも感じますが、そんなことはありません。ポジティブな目的を持つ場合にも「意図的」を使うことができます。

スポンサードリンク

「故意的」とは


「故意」の言葉の意味は、デジタル大辞泉では「わざとすること。また、その気持ち」と書かれています。

「意図的」とは違い、特に目的がなくても、わざと行ったことであれば「故意的」だといえます。

例文

「故意」はこのような場面で使われます。

  • 故意に相手に負ける
  • 故意にケガをさせる

「わざと」とほぼ同じように使われていることがわかると思います。

また、「故意」とは法律上の用語でもあり、「罪と知りながらわざと行った」という意味になります。ここから、「故意」というと、法律上の意味でない場合にも、ネガティブなイメージを感じる人が多いようです。

反対語に「過失」があります。これは「不注意によって起こしてしまった過ち」です。

「恣意的」とは


「恣意的」とは、大辞林によると「その時々の思いつきによって物事を判断する様」のことを指します。

つまり、論理的でなく自分の気分によって勝手な判断や行動をすることです。

例文

「恣意的」は以下のように使われることが多くあります。

  • 恣意的な命令は困る
  • 規則を恣意的に運用する

「意図的」や「故意的」と混同されて使われることが多いですが、「恣意的」はこの 2 つとは違い、「わざと」という意味を持っていないので、注意してください。

スポンサードリンク

おまけ:「作為的」とは

「わざと」という意味を持つ言葉には、他にも「作為的」があります。「作為的」の意味は「わざと行うさま。また、不自然さが目立つさま」となります。

主に、良くない目的のためにわざと行うことを指します。

そもそも「作為」という言葉には「人の目をごまかすために手を加える」という意味があるため、「作為的」もネガティブなニュアンスを持っています。

まとめ

以上、この記事では「意図的」「故意的「恣意的」の違いについて解説しました。

  • 意図的:目的をもってわざと行うこと
  • 故意的:わざと行うこと。目的の有無は問わない
  • 恣意的:目的なく、気分によって何かを行うこと

似ているようでも、それぞれに違いがあるので、意識して使い分けてみましょう。

スポンサードリンク