「隠蔽」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「隠蔽(いんぺい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「隠蔽」をざっくり言うと……

読み方隠蔽(いんぺい)
意味故意に都合の悪い物事を隠すこと
類義語遮蔽、隠秘、隠匿など
対義語暴露、露見、露出
英語訳hiding(隠蔽)

「隠蔽」の意味をスッキリ理解!

隠蔽(いんぺい):故意に都合の悪い物事を隠すこと

「隠蔽」の意味を詳しく

「隠蔽」は、「隠」と「蔽」という2つの漢字から構成されています。

「隠」は「いん」「かくす」と読み、「かくれる」「見えなくなる」という意味をもちます。「隠顕」「隠居」等の単語にも用いられています。

「蔽」は「へい」「おおう」と読み、「覆い隠す」という意味を持ちます。「遮蔽」等の単語にも用いられています。

この2つの漢字から、「隠蔽」は、「覆い隠して見えなくする」という意味をもちます。「隠蔽」は、物に対してだけでなく、事件や問題等の事態に対しても使われます。

「隠蔽」と「隠匿(いんとく)」の違い

どちらも「不正に物事を隠すこと」という点で共通しています。ただ、「隠蔽」は事件や秘密に対し使われ、「隠匿」は、主に具体的な物に対して使われます。

「隠蔽」の使い方

  1. 権力を使って、ハラスメントがあったという事実を隠蔽しようとした。
  2. 大規模な情報流出があったことを隠そうと、隠蔽工作を行った。
  3. 自然の中で、動物たちは隠蔽色(いんぺいしょく)を利用し、命を守っている。

①の例文では、「隠蔽する」という形で用いられています。「隠蔽」は、この形で最も使われます。

②の例文では、「隠蔽」は、「隠蔽工作」という複合語として用いられています。「隠蔽工作」とは、事実を隠す目的で、密かに根回しを行うことを表します。

③の例文で、「隠蔽」は、「隠蔽色」という複合語で用いられています。「隠蔽色」とは、周囲の色彩と馴染む動物の体色のことを指します。隠蔽色によって、捕食から逃れることが出来るため、保護色とも呼ばれています。

「隠蔽」の類義語

隠蔽には以下のような類義語があります。

  • 遮蔽(しゃへい):上に覆いをかけて見えなくすること
  • 隠秘(いんぴ):隠して人に見せないようにすること
  • 隠匿(いんとく):隠してはいけないものを隠すこと
  • 包隠(ほういん):物を包んで外から見えないようにすること
  • 掩蔽(えんぺい):覆い隠すこと

「隠蔽」の対義語

隠蔽には以下のような対義語があります。

  • 暴露(ばくろ):秘密を暴いて明らかにすること
  • 露見(ろけん):悪事や秘密になどがばれること
  • 露出(ろしゅつ):覆われずにあらわになること

「隠蔽」の英語訳

隠蔽を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • hiding
    (隠蔽)
  • concealment
    (隠匿)
  • suppression
    (弾圧)

まとめ

以上、この記事では「隠蔽」について解説しました。

読み方隠蔽(いんぺい)
意味故意に都合の悪い物事を隠すこと
類義語遮蔽、隠秘、隠匿など
対義語暴露、露見、露出
英語訳hiding(隠蔽)

「隠蔽」という語は、ニュースや新聞等でもよく使われる語です。

しっかりと意味を理解して、正しく用いるようにしましょう。